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今年で10周年! 超次元サッカー『イナズマイレブン』から学ぶ“諦めない気持ち“の大切さ

2018.08.22 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 今年10周年を迎える『イナズマイレブン』シリーズ。現在は新シリーズ『アレスの天秤』が放送中されており、今秋には同シリーズのゲームが発売予定。また1月には“イナズマイレブン大復活祭”と題したイベントが開催されるなど10周年にあたる節目の年に、『イナイレ』シリーズが大きな動きを見せています。

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 本記事では、『イナズマイレブン』の見どころをピックアップして振り返り! 『イナイレ』の醍醐味である“超次元サッカー”的見どころはもちろん、ストーリーの奥深さ、大人でも胸を打たれる“諦めない気持ちの大切さ”までをざっくりとご紹介します。いざ、キックオフ!

時を止め、ペンギンが飛び出す! “超次元”的な必殺技

 『イナズマイレブン』の見どころで欠かせないのは“個性的な必殺技”の数々。それまでのサッカーアニメでは、サッカーに登場する技を“常識の範囲内”で必殺技化していましたが、『イナイレ』は“超次元サッカー”なので、むしろ“常識では考えられない”必殺技が登場します。

 キーパーの手が巨大化したり(ゴッドハンド)、ペンギン5匹を足に噛みつかせてシュートを打ったり(皇帝ペンギン1号)、時間を停止させたり(ヘブンズタイム)……通常のサッカーでは考えられない必殺技たち。初代『イナズマイレブン』が放送されていた2008年、中学1年生だった筆者は小学4年生だった弟と「格好良すぎだろ!」と興奮して見ていましたし、なんなら豪炎寺のファイアトルネードや土門のキラースライドの練習とかしていました。

 本来のサッカーではペンギンが足に噛みついてくるなんてことはあり得ませんが、『イナズマイレブン』は、そうした“あり得ない”を必殺技として“視覚化”することで、例えサッカーのルールが分からなくても「なんか格好いいやん!」と思わせてくれたのです。

 もしこの記事を読んでくれた人のなかで『イナズマイレブン』を見たことがない人がいれば、まず必殺技をチェックしてください。個人的に歴代シリーズで熱い必殺技は(たくさんあって絞り切れないけれど)、吹雪の“エターナルブリザード”、豪炎寺の“爆熱ストーム”、円堂・豪炎寺・吹雪の“ジ・アース”、アフロディ・南雲・涼野の“カオスブレイク”、天馬・剣城の“ファイアトルネードDD”……本当に絞り切れないくらい格好いい&胸熱い必殺技が多いんです。

 個人的に『イナズマイレブン』ビギナーにはぜひとも吹雪士郎の“エターナルブリザード”を見てほしいです! そして“ウルフレジェンド”を獲得するまでの道のりを知ってほしい…。アニメを見てほしいので詳しくは書けませんが、吹雪は父から言われた「完璧」という言葉に執着しており、その執着には“アツヤ”という兄弟が関係してきます……詳しくはアニメを見てください。涙なしには見れません。

葛藤を抱えながらもコートを駆ける!様々な過去を背負うキャラクターたちの姿

 『イナズマイレブン』には、兄弟を失っていたり孤児であったりと複雑な家庭環境を抱えているキャラクターが登場するなど、実はバックボーンに奥深さがあります。

 例えば初代『イナズマイレブン』雷門中エースストライカー・豪炎寺修也は、妹が事故にあい昏睡状態になってしまって以来、一度はサッカーを辞めてしまいます。真・帝国学園のMF・不動明王は幼少期に父親がリストラに合い、多額の借金を背負った父親の姿を見ていました。エイリア学園のFW・グランは幼少期に両親を亡くしています。

 『イナズマイレブンGO』は“全国のサッカーは管理され、学校はその指示通りの試合を行わなければならない”という、そもそもの世界観自体が闇が深い感じ。天馬が熱い想いを持ってサッカーを取り戻すために立ち向かっていきますが、登場するキャラクターたちの設定が大体重め。脅されて仕方なく…なんていうのは最早生ぬるく、故郷の星がなくなったなんていうキャラもいます。

 放送中の『イナズマイレブン アレスの天秤』に登場するキャラクターでは、星章学園FW・灰崎凌兵は教育プログラム“アレスの天秤”の影響で感情を失った幼馴染のため復讐を心に決めており、王帝月ノ宮中・FWの野坂悠馬は脳腫瘍により残された時間は3カ月と語るなど、最新シリーズでもバックボーンに暗いものを抱えるキャラクターは少なくありません。

 また自分には個性がないと悩む者、必殺技を持たないがゆえにチームにとって存在意義がないと葛藤する者、自分の無力さを悔いる者など、サッカープレイヤーとして、1人の人間として悩む姿も描かれています。“超次元サッカー”という印象的すぎるワードに隠れがちですが、『イナズマイレブン』に登場するキャラクターたちは、普通のことで笑ったり悩んだり、悔やんだりする等身大の中学生の姿も描かれています。ご飯シーンをよく見るとそっとトマトを皿の隅によけている子がいたりします。
 
 そして、そんな彼らがコート上ではそうした葛藤や不安を乗り越え(あるいは力に変えて)プレーする姿を見ていると、純粋に「頑張れ!!!」と応援したくなる。必殺技のすごさを純粋に楽しむのはもちろん、キャラクターのバックボーンにまで踏み込むとまた違った表情を楽しめるのも『イナズマイレブン』の魅力かもしれません。

“絶対に諦めない”頼れる主人公の存在に勇気づけられる

 『イナズマイレブン』を語る上でこれまた欠かせないのが主人公の存在です。初代『イナズマイレブン』では円堂守、二代目『イナズマイレブンGO』では松風天馬、『イナズマイレブン アレスの天秤』では稲森明日人、灰崎凌兵、野坂悠馬がそれぞれ主人公として登場。歴代主人公に共通するのは“決して諦めない心”を持っていること。主人公たちは屈強なライバルの出現や逆境を前に決して決して諦めないのです。

 『イナズマイレブン』には数多くの名言が登場するのですが、“諦めない”に関する名言で個人的に好きなものに、円堂が発した「諦めない心はでっかい実を結ぶ!」があります。これは代表落ちしたチームメイトが悔しさをバネに猛特訓を重ね、その後、初得点を獲得した際に贈られた言葉。飾らない、ど真ん中過ぎる言葉だからこそ、その言葉の重みがストンと心の中に落ちてなぜか泣いてしまったことがあります。『イナズマイレブン』は胸を打つ言葉がめっちゃ多い!

 そして、筆者が『イナズマイレブン』を好きな理由に“主人公チームであろうと負ける”というご都合主義過ぎない点があります。決して諦めずに闘い続けるけれど、強敵を前に負けてしまうことがある。けれどそこで卑屈にならず、次に向けてまた努力し始める。そんなひた向きな姿に心動かされるし、“勝つだけが全てではない”ということを学びました。

『イナズマイレブン』は大人も子供も学びがあるアニメ

 今回は『イナズマイレブン』の見どころをお届けしました。見どころが多すぎて正直まとめきれていないのですが、一つ言えることがあるとすれば、『イナズマイレブン』は大人も子供も学ぶものがあるアニメだということ。子供のころに見ていた人は、大人になって見返してみると今まで見えなかった学びがあるかもしれません。

週刊イナズマウォーカー

 毎週金曜22:30から、“週刊イナズマウォーカー”がニコニコ生放送、You tubeにて配信中だ。

ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv313200677
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=HG0SZWiGcM0

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DATA
『イナズマイレブン』シリーズ公式サイト:http://www.inazuma.jp/
『イナズマイレブン』シリーズ公式Twitter:https://twitter.com/inazuma_project
『イナズマイレブン』シリーズ公式Facebook:https://www.facebook.com/inazuma.project/
『イナズマイレブン アレスの天秤』公式サイト:http://www.inazuma.jp/ares/
TVアニメ『イナズマイレブン アレスの天秤』公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/inazuma2018/
“イナズマウォーカー”公式サイト:http://www.inazuma.jp/inazuma-walker/

■『イナズマイレブン アレスの天秤』
ON AIR:テレビ東京6局ネットにて毎週金曜17:55~より放送中
STAFF:
総監督/原案・シリーズ構成=日野晃博
原作=レベルファイブ
連載=月刊コロコロコミック
チーフディレクター=かまくらゆみ
キャラクターデザイン原案=長野拓造
アートコンセプト=荒川政子
キャラクターデザイン=池田裕治・中野繭子・井ノ上ユウ子
音響監督=三好慶一郎・原口 昇
音楽=光田康典
アニメーション制作=オー・エル・エム

CAST:
稲森 明日人=村瀬 歩
灰崎凌兵=神谷浩史
野坂悠馬=福山 潤

小僧丸サスケ=梶 裕貴
剛陣鉄之助=武内駿輔
海腹のりか=茅野愛衣
日和正勝=寺崎裕香
奥入 祐=花江夏樹
道成達巳=木村良平
万作雄一郎=櫻井孝宏
岩戸高志=三宅健太
氷浦貴利名=斉藤壮馬
服部半太=戸松 遥

趙 金雲=中村悠一

©LEVEL-5/FCイナズマイレブン・テレビ東京

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