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足フェチにもおすすめ!?新海 誠監督作品まとめ情報だけで満足してる“もったいない人”に贈る厳選5作

2019.01.04 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 新海誠監督といえば、2016年に大ヒットした『君の名は。』が記憶に新しい。12回連続で週末動員数1位を獲得し、日本国内で『千と千尋の神隠し』『タイタニック』『アナと雪の女王』に続く興行収入を記録。250.3億円を記録し、日本歴代興行収入4位にランクインしました。

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 また、作品とは別のところで、『君の名は。』の男主人公・立花瀧の声優を務めた神木隆之介さんとのラブラブっぷりも話題に。新海監督の大ファンだと公言する神木さんが送ってきたLINEの内容を新海監督がTwitterに公開し、「相変わらずイチャイチャしてますね~」というコメントが寄せられるなど、2人の仲の良さも日本中に知られることとなりました。

 注目を集めた新海監督は、メディアに引っ張りだこ。連日テレビで特集が組まれていました。また、ヒットをきっかけに過去作も何度もテレビ放送されていたので、目にする機会も多かったはずです。ここまで話題になったのですから、もちろん全作チェックしましたよね?

  見たことないのに、テレビやニュース記事、友人からの情報で得た知識だけを身に着けて満足しているなんて、そんなことありませんよね!?

今回、そんな新海監督作品を“もったいない”見方をしているあなたに、筆者が勝手に厳選した5作品をご紹介いたします。

■社会現象を巻き起こした大ヒット作『君の名は。』

 先ほど日本歴代興行収入4位にランクインしたと記述しましたが、全世界では3.55億ドルにも及び、『千と千尋~』の2.75億ドルを超えて日本映画の歴代1位となった大ヒット作です。

 舞台は、千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の古き風習にうんざりして生きていました。都会への憧れを強くするばかり、「来世は東京のイケメン男子にしてください!」と願いながら眠ったある日、自分が男になる夢を見ます。

 さらに、目の前に広がる東京の街並みに興奮し、念願だった都会での生活を思いっきり満喫するのでした。一方、東京で暮らす男子高校生の瀧も、行ったことのない山奥の町で、自分が女子高生になっている夢を見ます。繰り返される不思議な夢、そして明らかに抜け落ちている記憶と時間に、2人は体が入れ替わっていることに気付き…。

 男女の体が入れ替わるという作品は数多くありますが、『君の名は。』は時空を超越するSF的要素もあり、さらには町の風習などちょっぴりオカルトな要素も加わっています。“入れ替わりあるある”の定番となっている、まず胸を揉んで体を確認するというちょいエロ要素も。

 「口噛み酒」という、かなりギョッとするアイテムも出てくるのですが、新海監督は過去作からかなりのフェチ…というかマニアの域に達する変態的シーンを盛り込んでくるので、作品を見て自分の性癖に気付かされたなんて人もいるのではないでしょうか。

■たった一台のパソコンで、新海監督がひとりで作り上げたデビュー作『ほしのこえ』

 新海監督のデビュー作である『ほしのこえ』。なんと、自宅のパソコンを使ってほぼ1人で作り上げた作品です。これまでは短編アニメーション作家として活動してきた新海監督としては、初の劇場公開作品。下北沢にあるミニシアター「トリウッド」のみで公開されたのですが、わずか46席しかないこの映画館に早朝から大行列がつくられ、近隣住民から苦情が出るほどだったそうです。

 携帯電話のメールをモチーフに、宇宙に旅立った少女と地球に残った少年の遠距離恋愛が描かれた本作。公開された2002年当時、「ひとりでもアニメが作れるんだ!」と多くのアニメ制作会社にショックを与え、アニメーターを目指す人々に希望を与えたそうです。

■神木隆之介も魅了!じれったい恋模様に惹き込まれる『秒速5センチメートル』

 神木さんを“新海ワールド”に引き入れた作品。この作品を見て衝撃を受けた神木さんは、新海監督の作品を遡って見たそうです。一人の少年少女の小学生から30代までの人生を軸にした短編3話「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の連作で描かれており、ストーリーだけでなく、圧倒的な映像美で視聴者を魅了。神木さんだけでなく、この作品から新海監督を知ったという人も少なくないのではないでしょうか。

 「桜花抄」は、小学生から中学生にかけての主人公・貴樹目線。「コスモナウト」は、高校生になった貴樹に一途に想いを寄せる女の子・花苗目線。「秒速5センチメートル」は、上京してサラリーマンになった貴樹目線で展開していくのですが、見ていてじれったすぎる!

 小学生の頃の初恋の相手・明里を引きづって大人になっても上手に恋愛できない貴樹や、貴樹のことが好きなのに結局告白できなかった花苗、貴樹への想いを引きづっていたのに結局別の男性と結婚する明里…「どうしてそうなるんだよ!?」とモヤモヤした気持ちにさせられますが、それも作品に惹き込む“新海マジック”。

 男女の想いの違いが上手く描かれており、その心理描写と風景のキレイさも相まって、終わってからもずっとこの作品のことを考えてしまう。色々な意味で心に残る作品です。

■足フェチにはぜひ見てほしい『言の葉の庭』

 『秒速5センチメートル』を見て、モヤモヤを引きづっている方にはぜひ見てほしい作品。スッキリとしたラストシーンに、『秒速~』でグルグルしていた気持ちが救われます(笑)。

 主人公は、靴職人を目指す高校生・タカオ。雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていました。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会います。約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に惹かれ合っていく2人。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオの想いを繊細に描いています。

『君の名は。』でも言いましたが、新海監督のフェチをくすぐる描写はここにも出てきます。タカオが靴職人を目指しているという設定もありますが、とにかく“足”の描写が多い! さらに、ここまでエロティックに靴を脱ぐか!? というほど、こだわった描写があります。足フェチの方には、ぜひそのシーンを見ていただきたいものです。

■新海作品と音楽の親和性はここから始まった『雲のむこう、約束の場所』

 『君の名は。』でもうひとつ話題になったのが、RADWIMPSの楽曲。主題歌「前前前世」だけでなく劇中歌4曲も手掛け、劇中の一番盛り上がるシーンで流れる「なんでもないや」を三葉役の上白石萌音がカヴァーしたことでも注目されました。新海監督の作品と音楽の親和性は、『雲のむこう、約束の場所』から始まっていたといっても過言ではありません。

 物語の舞台は、日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界。米軍統治下の青森の少年・藤沢浩紀と白川拓也は、同級生の沢渡佐由理に憧れていました。さらにもう一つ、彼女のほかに気になっているのが、津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された、謎の巨大な「塔」。

 いつか自分たちの力であの「塔」まで飛ぼうと、小型飛行機を組み立て始めます。そんな中、中学3年の夏、佐由理が東京に転校してしまったことをきかけに飛行機作りも投げ出され、ヒロキは東京の高校へ、タクヤは青森の高校へとそれぞれ別の道を歩き始め…。

 “ヴァイオリン”が物語のひとつのキーとなっているので、ヴァイオリンが使われている曲が多いのですが、どれも鳥肌が立ってしまうくらいに素晴らしい曲ばかり。映画を見た人が改めて楽曲だけ聴いてみても、シーンが蘇ってきて思わず涙がこみあげてくるほど。川島あいさんが担当した主題歌「きみのこえ」も、優しい歌声が作品にマッチしており、聴くだけで美しい風景とキャラクターたちの揺れ動く気持ちが心に浮かんできます。

■新海誠監督が描く作品の魅力とは?

 以上5作品を紹介させていただきましたが、新海監督の作品はこれだけではありません。さらに2019年7月には新作『天気の子』が公開予定。先日、主要キャストに醍醐虎汰朗さん、森七菜さんが抜てきされたと発表されました。企画のきっかけは、真夏に見上げた積乱雲からヒントを得たそう。また美しい風景描写や繊細な心理描写で私たちの心を動かしてくれると思うと、公開が今から楽しみでなりません!

この記事を読んで新海監督作品に興味を持ったあなたにも、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。

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