伊藤節生さん、大塚明夫さん「モブくんにとってエクボはなくてはならない存在」TVアニメ『モブサイコ100 II』対談！

　成長著しい超能力少年・モブと、彼を利用してやるぜ♪とほくそ笑みつつ、最近ではどう見てもモブのパートナー感を醸し出してるエクボ。ふたりを演じる伊藤節生さんと大塚明夫さんは、お互いをどう思ってる!?　現在発売中のPASH!3月号ではファン待望、夢の対談が実現しました！

――大塚さんが、２期決定を知ったのはいつのタイミングですか？

大塚　２期が公式に発表された総集編イベントの少し前かな。率直な気持ちは「遅ぇよ！」ってね（笑）。『モブサイコ１００』はＯＰ・ＥＤ含む全編通して作画がスタイリッシュ、かつストーリー的にも、学園物かと思えばSF、アクションでもあり、いろんな要素がてんこ盛りになっていて、非常に魅力的な作品。

　キャラもまた個性的で、メインキャラのモブや霊幻たちだけでなく肉体改造部のなんともいえない暑苦しさとか、脇キャラにも心惹かれるキャラがいっぱいいる。とにかく、あらゆる点で気が利いた作品で、２期がないなんて考えられなかった。

――モブとエクボにとって、お互いはどんな存在なのでしょうか？

伊藤　１期で「（笑）」の教祖として登場したエクボは敵だったので、その後取り入ってこようとする彼に対して、モブくんは冷たい態度を取っていました。でも、それが徐々に薄れていって、２期のモブくんはエクボにかなり気を許していますね。最上編では、エクボに体を託してたぐらいなので。

大塚　茂夫の体に取り憑くって、あれずっとエクボの夢だったのにな（笑）。最初の頃のエクボだったら、間違いなく茂夫の体をのっとって逃げてる。

伊藤　２期のモブくんとエクボの関係は、ある種「言わなくても伝わる」親友同士に近いと思います。モブくん、エクボに頼み事までしてますし。

大塚　エクボにしてみれば「頼まれてるのにそれぐらいやらねえと、つけいる隙がなくなっちまう。しょうがねえ、やってやるか」ぐらいの気持ちだと思うよ（笑）。

伊藤　でもその「しょうがねえな」って、表向きのポーズだったりしませんか？

大塚　エクボ的には本音だと思うよ。でもそんな顕在意識の裏で、モブを気に入ってる気持ちがあるんじゃないのかな。

――エクボにとっての鍵であるモブというキャラに、大塚さんはどんな印象をお持ちですか？

大塚　『モブサイコ１００』は、茂夫の成長物語なので、少しずつ成長していく彼が愛おしいです。特に２期に入ってからの茂夫の成長ぶりはすごい。最上という大きな敵に対してひるまず戦って。

伊藤　モブくんと最上の戦いは、超能力バトルではあったけど、そこに「超能力を持つ人間がどう生きるのか」という大きな問いかけが含まれていましたね。

大塚　最上編のエクボは、モブに素で信頼されてしまって「こんなはずじゃなかった」って思ってるかもね。ふたりの関係は、鬼太郎とネズミ男に近いような気がする。最初はモブのことを操縦してやろうと思ってたエクボだけど、最上編まで来ると、もう「コイツは自分の手には余るぜ」って思っているような気がする。

――２期の転換点になったという最上編、最上啓示役は石田 彰さんというキャスティングでしたね。

大塚　ここはやっぱり石田だな！　と思ってました。

伊藤　僕は「このセリフをこう喋るのか！」と、石田さんの演技に呆然としてしまいました。まさに、最上の「人とは異なる異質な空気感」そのもので。作中では、モブくんは最上を倒しましたけど、現実世界の僕は、石田さんの演技に完全に圧倒されてました…！

大塚　石田くんのすごさは、もう一言では語れないよね。まぁ、最上役の石田くんに限らず、この作品はすべてのキャスティングが素晴らしい。霊幻に絶妙なヌケ感のある櫻井（孝宏）くんを持ってきたのも見事だし、伊藤くんのモブも最高だし。僕じゃなかったらエクボはいったい誰がやれただろう。

伊藤　大塚さん以外考えられないです。

大塚　そういう意味では、関（俊彦）くんの郷田武蔵には意表を突かれたね。でも、関くんの郷田は「できる人があえてやらない面白さ」みたいなのが感じられて、それでいてすごく郷田にハマっていて…まさにベテランのすごさだと思う。

――今後のモブとエクボの見どころをぜひ教えてください！

大塚　最上編を終えて、この後、モブの成長ぶりがよくわかるエピソードが描かれていきます。モブが好きな人は、きっとじわっと心が温かくなるはず。エクボは今後も終始あの調子ですが、今までになかったタイプの思わぬ人物に憑依します。取り憑いてみて僕も分かった、すごい力の持ち主です。お楽しみに！

伊藤　モブくんは、まさに今転換期に来ています。ここからモブくんがどんな結論を出すのか見守ってください。モブくんがゆらぐ瞬間に支えてくれるエクボとの関係も、目が離せないですよ。

大塚　なんだかんだ言って、モブが折れそうなときに「しっかりしろ！」って言うのはだいたいエクボだから（笑）。

伊藤　そういう意味でも、モブくんにとってエクボはなくてはならない存在。ふたりの間に、ある種のバディ感を感じてもらえたら嬉しいです。

（※PASH!2019年3月号より抜粋）

全文を読みたい、もっと知りたいという方はこちら！

（Amazon）
↓　↓　↓　↓　↓　↓　↓

PASH! 2019年 03 月号 [雑誌]

DATA
■『モブサイコ100 II』
公式サイト：mobpsycho100.com/
公式Twitter：@mobpsycho_anime

ON AIR：
TOKYO MX……1月7日より毎週月曜日23:00～
BSフジ……1月7日より毎週月曜日24:00～
ABCテレビ……1月9日より毎週水曜日26:50～

STAFF：
原作=ONE（小学館『マンガワン』連載）『ワンパンマン』
監督=立川 譲
シリーズ構成=瀬古浩司
キャラクターデザイン=亀田祥倫
音響監督=若林和弘
音楽=川井憲次
アニメーション制作=ボンズ

CAST：
影山茂夫=伊藤節生
霊幻新隆=櫻井孝宏
エクボ=大塚明夫
影山律=入野自由
花沢輝気=松岡禎丞

©ONE・小学館／「モブサイコ100」製作委員会