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BLCD『黒か白か』伊東健人、平川大輔、興津和幸ら6人のインタビューが到着! 伊東「二人なりに一歩進めたのがよかったなと思います」
2019.08.23 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
8月30日に発売されるBLCDコレクション『黒か白か』1巻より、キャスト陣のオフィシャルインタビューが公開された。
本作は、さちもさん原作、芸能界のシークレット・ラブが描かれるBL作品のドラマCD。発売を前に音声CMが公開されている。
今回は、鷲宮 慎/姫宮 慎役・伊東健人さん、皇澤 茂/館林和茂/シゲ役・平川大輔さん、多々良賢吾役・興津和幸さん、花崎桃李役・田丸篤志さん、小菅役・田所陽向さん、梅島役・鳥海浩輔さんのオフィシャルインタビューをお届けしよう。
あらすじ
キミと恋に堕ちなければ、こんな感情知らずにいた―――。
悪役顔の新人俳優の慎と、爽やか皇子様系俳優として人気上昇中のシゲ。二人は大学時代から続く恋人同士だったが、世間には絶対に公表が出来ない恋人同士。じつは、初エッチの時、慎は痛みに耐えきれず一度シゲを拒んでしまって以来、未だに二人の間には体の関係がなかった。互いに欲情はするのに、慎を大事にしたいからと手を出そうとしないシゲ。しかしそんな時、慎のイメージが 180 度変わる出来事が起き……。
音声CM
伊東健人、平川大輔、興津和幸、田丸篤志、田所陽向 オフィシャルインタビュー
――まずは収録を終えての感想をお願いします。
伊東:非常にボリューム感のある収録でした。それは台本の厚さや収録時間以上にボリュームがあるなと感じられまして。というのも、慎として地のセリフとモノローグとを行ったり来たりしながらのかけあいで、彼の感情のふり幅もすごくあるストーリーだったので、ボリュームを感じつつ、楽しくやらせて頂きました。慎は感情が表情にあまり出ないキャラクターですが、二人なりに一歩進めたのがよかったなと思います。
平川:男性だけでなく今回は女性もキャストの中にいらっしゃいまして、収録ブースの中がいっぱいになるくらいに出演者がいたので、とても賑々しい収録でした。原作と照らし合わせながら台本を読んで収録に臨ませて頂きましたが、絵の表情ひとつ、セリフひとつ、どれをとってもシゲの真意を読み取っていくのは、人間ひとりを作っていく作業ですので、改めて難しいなと思いつつ、求められているものにどれくらい近づけていけているかな? というのを考えながらの収録でした。演者側としては、それは難しくも楽しいことのひとつですので、ありていの言葉で申し訳ないですが、とても楽しい収録をさせて頂きました。
興津:今回、僕が演じる多々良さんは見守り役なのですが、外でメイン二人のお芝居を聴いていて、キュンキュンしていました。こういう役柄で出演できてよかったなと思いました(笑)。
田丸:出演しているシーンは、じつはそんなに多くなかったのですが、ポイントになる場面で登場させて頂いたので楽しかったです。でも出演シーンがもう少し多かったらよかったらなぁと(笑)。原作を読ませて頂いて、とてもいいお話なので、出演シーンが多いのがうらやましかったです。ですので、僕はシゲと慎の関係性にドキドキしながら、聴かせて頂きました(笑)。
田所:僕が演じている小菅はひょうひょうとしつつも優しい人なのかなと思ったのですが、現場に来てみたら「もっとチャラく、もっと軽い感じでやってください」とディレクションを受けて、戸惑いました(苦笑)。でも僕はこういうタイプのキャラクターを演じる機会も少ないので、新しくチャレンジさせて頂き、とても勉強になる収録でした。参加できてよかったなと思いました。
――ちなみに伊東さんと平川さんはBLCDでの、二人だけの掛け合いがあるシーンでの共演は今までありましたか?
伊東:今回が初めてです。僕からしたら平川さんは大先輩ですし、現場に来るまでは共演できてうれしいな、幸せだなと思っていました。収録が始まったらそんな気持ちは捨て置いて、慎として臨まないといけないですけど、収録が終わってみて、やはり共演できて幸せだなと思いました。
平川:僕も伊東くんと共演できるということで光栄でしたけど、がんばって若くやらなきゃというのが……(笑)。だって同い年のキャラクターですからね。この先、二人の関係がどうなっていくのか……2 巻に乞うご期待です!
――演じられたキャラクターの印象をお願いします。
伊東:慎はきっとすべての読者さんと同じように「怖い人なんだなぁ、たぶん」というイメージから入りました。でも原作を読んでいったら、「これはどうやら違うぞ……」と。ギャップというか、笑ったら「笑うんだ!」って思いましたし、普段、悪人面だからこそ、笑うとクるものがありますよね。もっと笑顔が増えていってほしい、不思議な魅力のあるキャラクターです。
平川:シゲは複雑なキャラクターですね。“皇子様キャラ”として芸能界で今売れている俳優さんという設定で、そういうパブリックイメージが強いので、それを自分だけのためではなく自分とかかわりのある人のためにも守らないといけない。でも、セリフの中でもありましたけど「みんなの皇子様になりたかったわけではない」。それがずっと彼の中にくすぶっていて……。慎には売れてほしい。でもみんなには彼の本当の良さを知ってもらいたくないという複雑な思いを抱えながら、慎とは恋人という関係。どうやってその複雑な感情を表現したらいいのかすごく悩みました。だから、収録では軌道修正をして頂くことも多々ありまして伊東くんに迷惑をかけてしまったんですが、自分では想像しきれなかった部分、足りなかった部分を今回補足して頂いたり、修正して頂いたりしたので、2 巻目ではもう少しスムーズに伊東くんにぶつかっていけるように頑張ります。
興津:多々良さんはなんか感じ悪そうなんですよ(笑)。今のところはちょっとめんどくさい先輩感がありますけど、2 巻目ではどういう部分を見せてくれるのか、そして、メインの二人にどう絡むのか……ご期待ください。
田丸:花崎は慎の数少ない友人であり、アドバイザー的な立場です。そしてものすごい手練れた感じがする人です(笑)。なにせ登場からすごかったので。今後、彼のそういったところも描かれるのかなと思いつつ、エセ関西弁がありまして。僕は関西弁をまったく喋れないので、現場で自分なりにやってみたんですけど、家で台本を読んでいる時には「エセとはいえ、これはさすがにないでしょ~」と言われるのではないかとドキドキしながら現場に来たのですが、何も言われずOKを頂いた収録でした(苦笑)。
興津:エセ関西弁、すごく流暢でしたよ。感動しちゃったよ(笑)。
田丸:(笑)。今でもあれでよかったのかな? と思いつつ、その部分をぜひ聴いて頂けたらと思います。
田所:小菅はシゲのマネージャーということで、先ほどもお話しましたがチャラく、軽い人物です。でもマネージャーなので、しっかりしているところはしっかりしていて、見ているところは見ているというのを意識して、演じました。今回はちょっとしか出ていないのですが、今後どうなっていくのか楽しみにしています。じつは梅島との関係性が気になっていまして……。可能性のひとつとして、何かありそうな雰囲気があったので、どうなるのか気になります。先のことを考えてもう緊張しています。
興津・田丸:(笑)。
田所:1 作品、収録終わったね~みたいな感じじゃなくて、次を見据えて緊張してるというね。
興津:先のことがわからないからこそ緊張するパターンだね。
――多々良と花崎も今後何かあるかもしれません。
興津:そうですね。何かあるのかな……? ひとまずは1巻ですよ、1巻! こちらを楽しんでください。
――1巻目全体を通しての聴きどころ、おススメポイントを教えてください。
伊東:アガタさんに「君を応援しているよ」と言ってもらって、それに対して「ありがとうございます」と言うシーンと、シゲに対しての「暴走……するなよ」ですね。僕が原作を読んでいて、「慎、可愛いじゃん!」って思っていたところなので。慎としてはいかに皆さんの心をつかむか、というシーンだと思うんですよ。普段、仏頂面の慎の表情が崩れるところはどこもポイントだと思うので、慎が可愛くなるとどうなるのか、皆さんの中でもイメージがあると思うのですが、僕も原作を読んでたくさんイメージしたので、僕はこう表現しました! というのを聴いてほしいです。
平川:今回、物語が始まったばかりなので、大きな事件は起きていませんが……いや、大きな事件と言えば大きな事件が起きていますが、この後、もっとすごいのが来そうなので、どうなっちゃうの、この二人!? とドキドキしています(笑)。1 巻目にもちゃんと甘いシーンがあるので楽しんで頂けるとは思いますが、「ここで切るのかーい!」というところで終わっているので……(苦笑)。
伊東:「起承転“終”」みたいな感じですよね。
平川:そうそう。気になるなぁと思いつつ、あと、先ほどスタジオにいるキャストが多いという話をしましたが、出てくるキャラクターがとにかく多いんですよ。その中には「ネットの声」、「外を歩いている街の人」など、さまざまなキャラクターが登場します。撮影現場のシーンでは、監督や AD さんなど本当にキャラクターひとりひとりが個性豊かで。「ネットの声」はめっちゃイラッとさせられますし、「外を歩いている街の人たち」に対しては、「そんなに騒がないであげて!」って思いましたし(笑)。さまざまなキャラクターを一手に引き受けて下さったキャストの方々が、非常に個性豊かに演じて下さっているので、その部分にもぜひ注目して聴いて頂けたら、作品に没頭して頂けると思います。
興津:僕はシゲと慎という二人をじっくり観察しておりましたので、二人がふとしたことで喧嘩をしてしまうシーンが最高だなと。激昂しているのになぜか可愛い。何、この二人、可愛い……って思ったので、そこはおススメです。
田丸:喧嘩のシーン、僕たちスタジオの外にいましたけど、声がバーンって外に聴こえましたよね。
興津:圧がすごかったよね。でも言っていることは可愛い。子供か! って思いましたので、あのシーンはぜひ聴いてほしいです。
田丸:僕はシゲのセリフで「ダメだ」っていうセリフがあるんですけど、そこですね。慎がバラエティ番組に出て、笑顔を見せてしまったときの、「あ、これはいろんな人に知られてしまうんだな……」っていう気持ち。役者として一番応援してあげたい、一番のファンでいたい、でも自分だけのものにしたいという葛藤から出た「ダメだ」という一言が好きで……。そこをぜひ聴いて頂きたいですね。シゲは見た目からではそういうことを言いそうにもないし、思わなさそうなので、そのギャップも含めて聴いてほしいです。
田所:最後のシーンですね。シゲも慎もお互い自分のことで葛藤しつつも、行きついたのは……。純粋でいい愛だなと思いました。ぜひ最後まで聴き逃さないようにしてほしいです。
――発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
伊東:原作からファンという方が非常に多い作品だと思いますし、皆さんの中にもキャラクター像があるかもしれませんが、ドラマ CD ということで僕たちの声がつきます。ビジュアルは出てこず、音声だけの CD で、僕自身が役割を全うできているかというのは、聴いてくださる皆さんにお任せするところではありますが、とても綺麗な作品なので、それを損なうことなく、皆さんに届けられていたらいいなと思います。続きをお楽しみにして頂きつつ、作品を応援してもらえたらうれしいです。
平川:『黒か白か』というタイトルなのですが、すごく秀逸なタイトルだなと思いました。パッと見た感じだと、僕が演じているシゲが白で、慎が黒という風に見えるかなと思うのですが、じつは……。シゲの中にも黒はあるし、世間の目も白から黒に変わったり、黒から白に変わったり。今回の音声化にあたって、そういう部分が少しでも表現できていたらいいなと思いつつ、演じさせて頂いたつもりです。ぜひ原作を片手に聴いて頂いて、ご自身の目と耳で感じた「黒」と「白」を探したり、感じたりして頂けたら、より作品を楽しめると思います。
興津:最高の 1 巻ができたと思います。ここから最高の 2 巻に続きます。応援よろしくお願いします。
田丸:メイン二人の「いい愛」を聴いて頂きつつ、周りにいるキャラクターも魅力的なキャラクターが多いので、ぜひ周囲のキャラクターたちにも注目して頂けたらうれしいです。花崎は出番少ないですが、原作を読んでいらっしゃる方はわかると思いますけど、登場はしておりますので。
興津:大変なことになるんですよ、花崎。
田丸:え、大変なことになるんですか?
興津:今言えないですけど、大変なことになります……!(笑)
田丸:(笑)。いろんなことに気づく花崎は、客観的に見ている(読んでいる)ファンの方の目線と被る部分があるのかなと思いますので、そんな目線で聴いて頂けたらより楽しめると思います。ぜひ楽しんでください。
田所:この先も小菅はシゲならびに慎を見守る役だと思いますが、小菅自身にも何かが起こりそうなので、僕は緊張しつつ(苦笑)、皆様には今後を楽しみにして頂けるとうれしいです。まずは1巻、シゲと慎の人生の一部のエピソードを楽しんで頂けたらと思います。
鳥海浩輔 インタビュー
――収録を終えての感想をお願いします。
鳥海:写真を見て頂くとわかりますが、収録は皆さんとは別になってしまい、セリフ量も多い方ではなかったので非常にスピーディーな収録となりました(笑)。内容的にはとても素敵なお話だったので、楽しませて頂きました。
――演じられたキャラクターの印象をお願いします。
鳥海:原作を読ませて頂いて、梅島は基本的にはクールでプロマネージャーみたいな、あまり隙のない印象でしたが、現場に来たら「もっとクールに」と言われまして(笑)。僕が思った以上にクールでした。そのクールさは彼の人間性なのか、仕事に徹しているからなのか、現時点ではわからないところですが、決して冷たいというわけではなく、ちゃんと慎のことも見てますし、ああいうマネージャーがいるといいなと思いました。
――鳥海さんのマネージャーさんはクールな方ですか?
鳥海:僕のマネージャーはそんなにクールな人ではないですね(笑)。新人の時にお世話になったマネージャーの中には、怖いなと思うような方もいましたけど、当時は右も左もわからない状態でしたし、礼儀作法についても現場で覚えていくことが多かったので、今思えば、僕のことを思って指導してくれていたんだなと思います。
――全体を通しての聴きどころ、おススメポイントを教えてください。
鳥海:先に成功している皇澤さんと、地味だけどこつこつやっている慎が……という形で始まる物語なのですが、追いかけているものが入れ替わってくるところがポイントかなと。自分が追いかけていると思っていたけれど、じつは逆転していたところや気持ちのすれ違いなど、ハラハラするような危うい感じの二人の関係性が見えてくるところは聴きどころですね。皇澤さんが自分を冷静に見ていられる人だったので、自分が好きな人が売れていってしまうことへの焦りやお互いの距離感など、機微が出ていていいシーンだなと思いますね。すごく丁寧に描かれています。
――発売を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。
鳥海:皇澤さんと慎の関係性や彼らの周りにいる、彼らと関係してくるほかのキャラクターたちがどう動くのか。原作を読んでいる方はもちろん楽しめるでしょうし、まだ読んでいない方も、ストーリーが丁寧に作られているのでわかりやすいと思います。聴きごたえもあると思うので、ぜひ楽しみにして頂ければと思います。
■BLCDコレクション『黒か白か 1』
発売日:2019年8月30日発売予定
価格:3,000円+税
仕様:CD1 枚組
品番:MOBL-1038
JAN コード:4549743238081 原作:さちも(KADOKAWA 刊行)
発売元・販売元:ムービック
CAST:
鷲宮 慎=伊東健人
皇澤 茂(シゲ)=平川大輔
梅島=鳥海浩輔
小菅=田所陽向
多々良賢吾=興津和幸
花崎桃李=田丸篤志
ほか
<店舗別特典>
アニメイトオリジナル特典:おしゃべりCD(伊東健人&平川大輔)
連動購入特典:ミニドラマCD『薄い本のCD』(出演:鷲宮 慎/伊東健人、皇澤 茂(シゲ)/平川大輔、小菅/田所陽向 ほか)
©さちも/KADOKAWA