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和実ゆい/キュアプレシャス役の菱川花菜さんが花江夏樹さん演じるケットシーに抱いた驚きの印象は? 『映画デリシャスパーティ♡プリキュア』声優陣による対談インタビュー
2022.09.30 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
ABCテレビ・テレビ朝日系列にて毎週日曜朝8:30分より放送中のアニメ『デリシャスパーティ♡プリキュア』の映画『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』が公開中。本記事では、菱川花菜さん、清水理沙さん、井口裕香さん、茅野愛衣さんの対談インタビューをお届けします。
『プリキュア』シリーズ第19弾となる『デリシャスパーティ♡プリキュア』は、“ごはん”をモチーフに“ありがとうの気持ち”と“シェアする喜び”をテーマとした作品。世界中のおいしいお料理が集うステキな街・おいしーなタウンを舞台に、みんなの“おいしい笑顔”を守るべくプリキュアが活躍します。
本対談では、映画の見どころはもちろん、ゲスト声優として出演する花江夏樹さんにまつわるエピソードまで語っていただきました!
菱川花菜さん、清水理沙さん、井口裕香さん、茅野愛衣さん対談インタビュー
――本作でのご自身が演じるキャラクターの見せ場や、思い入れの深かったキャラクターおよびシーンを教えてください。
菱川:ゆいちゃんは見どころがありすぎて迷いますね。コメコメとケットシーとゆいちゃんで対話をするシーンがあるんですけど、そこは何度も録り直しをしたこともあって思い入れ深いです。
ケットシーを想って切なくてしょうがないって気持ちを込めたので、そのシーンを見た方の心にじゅわ~っと染み込んで、そんな切ない気持ちになってくれたら嬉しいです。
清水:本作のキュアスパイシーとここねの見どころはふたつかな? 最初のテーマパーク<ドリーミア>のシーンと、人の姿になったパムパムとハグするシーンです。ここねは可愛いものを見ると「可愛いっ!!」って、短い言葉のなかにものすごい気持ちを込めるんです。そのシーンにもそんなここねらしさが出ています。
あとはアクションシーンのカット割や絵の迫力すごくて、私も見ていて興奮したので、そこはぜひぜひ楽しみにしていて欲しいです! コメコメ、ケットシー、プレシャスの3人のシーンは私も好きですね。プレシャスがすごくいいことを言うんですよ。台本をいただいて最初に読んだときに、涙が出ちゃったくらい(苦笑)。
菱川:もしかして「分けてよ」のところですか?
茅野:あ~、あそこは流れもいいよね。
清水:全部読み上げると長くなっちゃうんですけど、プレシャスがケットシーにやさしく伝えるんですよね。何を「分けてよ」と頼むかは、ぜひ劇場で見て確認してくださいね。楽しいシーンはもちろん、切ないシーンや「ひとりじゃないよ」っていうメッセージも込められている、本当にいい映画となっているので、たくさんの方に見ていただきたいです。
井口:らんらんとキュアヤムヤムの見どころは、やっぱりみんなでドリーミアというお子さまランチのテーマパークを楽しんでいるところ。食べることとみんなと楽しむことが大好きならんらんが、はしゃいで食レポしているシーンがらんらんらしくてすごく可愛らしいです。
個人的には、みんなが思わずクスっと笑ってしまうように、コミカルに演じたところもポイントです。全体的な話だと、今回の物語に登場するケットシーさんから巻き起こる、映画ならではのお話は子どもが楽しめるのはもちろん、大人ならよりグッときて、色々なことを考えたりするんじゃないかな? そんなストーリーも注目ポイントです。
茅野:キュアフィナーレとコメコメとケットシーのやり取りは印象的ですね。インタビューで何をお話しようか考えながら台本を見直していたんですけど、そのシーンを読んでいるだけでうるうるきちゃって(笑)。収録は別日だったので、じつはまだ私たち完成したシーンを見られてないんですけど、劇場で公開されるまで見ないでおきたい気持ちがあります。台本でしか読んでいないシーンがどんな風になっているのか楽しみです。
あまねはジェットコースターに乗っているシーンでちょっと予想外な表情を見せるんですが、アフレコでも何パターンかやってとても楽しかったです。そのなかにゾンビパターンもあったんですけど、「やり過ぎ!」って却下されました(笑)。いつもおちついたあまねちゃんとはちょっと違った表情も見られると思うので、そこはすごく楽しみです。フィナーレの見どころとしては、戦闘シーンはもちろんなんですけど、3人を抱えるシーンがあって。
菱川:あれはすごかった……(笑)。
茅野:すごいよね? 「3人を持ってるんだけど、重さを感じさせない声で大丈夫です」というディレクションを受けたので、すごい軽々と3人を持ち上げてるシーンをぜひ見ていただきたいです(笑)。
――今回、演じる際に全体を通して大切にしていたことは何でしょうか?
菱川:この映画はたった1日だけの出来事なんですけど、それがゆいちゃんにとってはものすごい大きな、もしかするとゆいちゃんの人生でものすごく大事なことがあった日です。
TVアニメになかったようなことが起きる他、今までのゆいちゃんがしていなかった考え方をするので、そのお芝居の構築がすごく難しかったです。今までのゆいちゃん像を壊すというか、“ゆいちゃん”のイメージを取っ払って全身全霊で挑みました! なのでいつもとは違う表情を見ていただけると嬉しいです。
清水:4人でアフレコしたんですけど、4人でひとりというか、みんなで心をひとつにして同じ方向を向いてお芝居することを大切にしましたね。ケットシーに語りかけるシーンとか……。自分が前に出るんじゃなく、全体を見渡しながらほかの3人が「どう思ってるんだろう?」、「とう感じてるんだろう?」と考えながらアフレコに臨みました。
井口:やっぱりプリキュアって、子どもたちの夢であり憧れの存在だと思うんですよね。だから今回のストーリーでも、夢を諦めないといったメッセージが詰め込まれています。子どもたちが「こんな風になりたい」と思うような、カッコよくて優しくて前向きで、「身近にこんな子がいたらいいのにな」と思ってもらえる女の子を演じようと心がけています。
TVアニメではもちろんなんですけど、今回は映画ということでストーリーも壮大で敵も強大になっています。まっすぐな気持ちを大事に演じさせていただきました!
茅野:言葉にするとなかなか難しいかもしれませんね。今回コメコメがゆいに憧れて「大人になりたい」「ヒーローになりたい」という描写が多く登場するんですけど、子どもたちにとっても憧れでありヒーローですよね。
子どもたちが映画館に来て応援してくれると思うんですけど、応援したくなるようなフィナーレ、あまねちゃんでいたいなって思いながら演じました。あとはみんなで心をひとつにして一緒に技を出すシーンもあるので、今回は気持ちを合わせることを意識しましたね。
――ケットシーを演じる花江夏樹さんの印象はいかがでしたか?
菱川:ゆいちゃんの小さい頃のシーンですごく苦戦しまして。技術的な面でもそうですが、ゆいちゃんたちがそのときどう思っていたんだろうっていう役作りとか。そこで花江さんに「子どもの頃の声ってどうやって出すんですか?」って聞いたら、「僕は幼稚園の頃を思い出してる」って言われたんです。「えっ」って思ってたら「冗談です!」って、結局教えてもらえませんでした(笑)。
茅野:冗談だったの!?
井口:しかも教えてもらえなかったんだ。
菱川:次に会ったときは絶対に教えてもらおうと思います!
茅野:私たちにも聞いてよ~。
菱川:たしかに! そのときは花江さんとコメコメ役の高森(奈津美)さんと一緒だったので、高さんにも聞きました。
茅野:高さんはなんて?
菱川:「私のコメコメはデフォルメされてるやつだから、そんなに参考にならないよ~」って。
一同:(笑)
茅野:参考にならないことなんてないと思うけどね?
清水:そうですよね。
菱川:でもたくさんの方にディレクションしていただいて、皆さんに恩を感じた収録でした。
茅野:見たかったな~(笑)。
清水:最初にケットシーを見たとき、すごく可愛らしいキャラクターが喋るんだなと思ったんですけど、台本を見たら「あれあれ?」って(笑)。ケットシーも色々と抱えているものがあるんだなと。
私は一緒にアフレコはしていないんですが、自分の収録のときに花江さんの声をヘッドホンで聞かせてもらってはいたんですね。その声の熱量がすごいんですよね、セリフひとつひとつに対して。事前に録った音声なんですけど、みんなで録ったときに突き動かされるというか、すごくエネルギーを感じました。早く出来上がったものを見たいですね。
井口:ケットシーは可愛いですね! もふもふで、大きくて、思わず抱きつきたくなるような、子どもたちが絶対好きになる。大人も「家におっきいケットシーがいたらいいな~」って思うような見た目なんですけど、CV.花江さんということで、ただただ可愛いだけではなく。
一同:(笑)
井口:演技力が必要な、色々なものを抱えている子です。でも根底にあるものはとっても純粋で、まっすぐだからこそ生まれてしまった気持ちに大人としてはドキッとさせられます。劇場の大きなスクリーンでどう動くのか楽しみにしていただきたいです。
茅野:映画を見終わった後は、絶対ケットシーのことを好きになっちゃってると思います。グッズになるのかはちょっとわからないですけど、もしあったら「ぬいぐるみを買って帰りたい」って子どもが言い出しそうなくらい(笑)。
お話を追っていくとさらにさらに愛しい存在になると思うので、見ていただけるのが本当に楽しみです。花江くんが「娘たちと観に行きたい」と以前コメントしていたのも、なんだか心がほわっあったかい気持ちになりましたね。きっと花江くんのお子さんたちも、ケットシーのこと大好きになるんだろうなって想像したり(笑)。早くたくさんの子どもたちに見てもらいたいですね。
――今回、本編の前後に同時上映「わたしだけのお子さまランチ」が上映されます。主観映像も取り入れた物語仕立てになっていますが、台本を見たときはいかがでしたか?
菱川:私はまず台本を見て、香盤表に他の「プリキュア」シリーズの名前があったのを見て、「よっしゃあ!!」ってなりました。
井口:なるよね~!(笑)
菱川:「よっしゃあ! 先輩たちだ!!」って(笑)。一緒にアフレコできなかったのはすごく寂しいんですけど、先輩方と一緒に映画に出れるのは嬉しいし光栄ですね。主観映像ということで、子どもたちに遊びに来てもらっている感覚で挑みました。プリティストアに行った女の子のこととか、七夕の短冊に「和実ゆいになりたい」って書いているのを見たんですよ。
井口:キュンってしちゃう!
清水:わぁ~、素敵!
菱川:「ゆいちゃんになりたい子が、日本中にいるんだ!」って思ったので、その子たちと「一緒にお子さまランチを食べよう」って思い浮かべながら演じましたね。
清水:歴代のプリキュアが一堂に会するのって、なかなかないじゃないですか。だから「よしっ、来たっ!」ってやっぱり思いましたね(笑)。
菱川:わかります!
清水:燃えてました。
井口:わかる~。
清水:すごく嬉しかったです。短い尺ですけど、プリキュアの良さが全部詰まっているような。今回のお子さまランチっていうテーマにもピッタリだなと思ってます。早く見たい!
井口:先輩プリキュアが登場して、『デパプリ』のみんなもいてっていうのは映画ならではなので、すごい嬉しかったですね。テンション上がりました。プリキュアのドリームステージでも思ったんですけど、子どもたちは今放送されているプリキュアはもちろん好きだけど、これまで登場した歴代のプリキュアのことも胸にしっかり刻まれているんですよね。
私も今回の台本を見たら「先輩たちが出て来る! 嬉しい!」って、同じような状態でした(笑)。前作のキュアサマーとか、すごくパワフルで画力があって、どのプリキュアもそうですけど、『デパプリ』とはまた違うカッコいいキャラだなぁと思っていたので、共演することができて嬉しかったです。
茅野:お子さまランチを歴代のプリキュアと作っていくんですけど、それを各作品の色に染められていくのがすごい楽しかったです。キュアサマー(夏海まなつ)はトロピカルな感じ、みたいな。プリキュアにはおなじみの口癖があると思うんですけど、そのセリフも出てくるので、「思わず一緒に口に出しちゃう人もいるのかな?」なんて想像しながら収録しました。
――今後また他のプリキュアと共演する機会があった際、共演したり話してみたいプリキュアを教えてください。
菱川:えっ、そんな! 喋るだなんて無理!
茅野:私は一択なんだけど。
清水:その一択は誰ですか?
茅野:パフェにゆかりがあるキャラクターということで、キュアパルフェ(キラ星シエル)。
菱川:『プリアラ(キラキラ☆プリキュアアラモード)』の!
茅野:パフェにゆかりがあるキャラクター同士でゆっくりお話してみたいな。
井口:私は「はじけるレモンの香り、キュアレモネード!」だな。
茅野:誰がやってたっけ?
井口:伊瀬茉莉也です。同い年で、高校のときから仲良しなんです。
菱川:えーっ!! そうだったんだ……。
井口:でも彼女が先にプリキュアになって「すごーい!」って思ってたら、同じ黄色のプリキュアを演じられることになって。決まったときも茉莉也から「おめでとう!」って言ってもらいましたね。だから黄色のプリキュア2人で並んでみたいですね。
清水:私はれいかさんが大好きなので、キュアビューティ(青木れいか)です。キュアビューティを演じている西村ちなみさんも大好きなんです!
井口:わー、素敵!
清水:別の作品でご一緒する機会も多かったですし、歴代のキャラを受け継いだような気持ちです。
茅野:ビューティもブルーだもんね。
菱川:ここねちゃんと雰囲気似てますよね。可愛い~!
井口:花菜ちゃんは?
菱川:ずっと考えてたんですけど、ちょっと泣いちゃうかもしれない(笑)。『フレッシュプリキュア!』が大好きだったので、もしキュアピーチ(桃園 ラブ)と一緒にプレシャスが同じ画面に立つことになったら、考えただけでもう涙が出そう……。
井口:えーっ!?
清水:そんなに!
茅野:今言っておいたら、ゆくゆく叶ったりしないかな?(笑)
清水:偉い人に届けよう!(笑)
菱川:もう本当に大好きだったので、叶ったらいいなって思います!
――最後にファンへ向けてメッセージをお願いします。
菱川:プリキュアの映画ならではの、いつもとは違うパワーアップした変身フォームが今回もあるんです。それはまだ私たちもちゃんとは見られてないんですけど、すごく楽しみにしています。きっと皆さんも「これこれ!」って思うはず! ぜひぜひ、プリキュアと一緒にテンションアゲアゲで見ていただければと思います。
清水:今回の映画は見ている皆さんが、本当にテーマパークで楽しんでいる感覚になれる映画だと思います。そこからどんどん物語に引き込まれて行って、ホロっとするシーンなんかもあって、感情の波がジェットコースターにみたいになります。あとはもうすっごく可愛いが詰まっているので、そこもぜひ楽しみにして欲しいです。
井口:可愛い、カッコいい、おいしそう……、色んなものが詰め込まれています。みんなの私服も可愛いんですけど、今回さらにパワーアップしたプリキュア的なものが見られるかも? 言っていいのかな?(笑)そのあたりの豪華な演出も楽しみにしていただきたいです。そしてヤムヤムの相棒・メンメンは、本作唯一のショタ枠となっているのでご期待ください!
菱川:それはずるい!(笑)
井口:エナジー妖精たちの新たな姿がCMにチラっと出てるんですけど、うちの子がいっちばん可愛いです。
茅野:その話すると、みんなうちの子が一番ってなるよ?(笑)
井口:メンメンは唯一の男の子ですので! 見どころ満載です!
一同:(爆笑)
茅野:お子さまランチみたいな、キラキラが詰まった映画になっています。そして本当に感情が忙しい(笑)。子どもから大人まで、どなたが見ても心に響くセリフもあると思うので、ぜひ映画館まで足を運んでいただけると嬉しいです。そして楽しんでいただけたら幸いです。よろしくお願いします!
『映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』作品概要
【公開時期】
9月23日
【スタッフ】
原作:東堂いづみ
監督:座古明史
脚本:田中仁
音楽:寺田志保
総作画監督・キャラクターデザイン:松浦仁美
作画監督:廣中美佳
美術監督:渡辺佳人
色彩設計:清田直美
撮影監督:髙橋賢司
製作担当:星郁也
『わたしだけのお子さまランチ』監督・脚本:山元隼一
映画デリシャスパーティ♡プリキュア製作委員会:東映アニメーション、東映、ABCアニメーション、バンダイ、ADKエモーションズ、マーベラス
【映画主題歌】
『ようこそ、お子さま♡ドリーミア』(歌:後本萌葉/作詞:大森祥子/作曲・編曲:森いづみ)
『レッツ! fun fun time!』(歌:北川理恵・Machico/作詞:青木久美子/作曲:馬瀬みさき/編曲:森いづみ)
【キャスト】
菱川花菜
清水理沙
井口裕香
茅野愛衣
高森奈津美
日岡なつみ
半場友恵
前野智昭
内田雄馬
花江夏樹
和牛(水田信二・川西賢志郎)
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