映画『うた☆プリ マジLOVEスターリッシュツアーズ』寺島拓篤さん＆宮野真守さんの舞台挨拶レポート！ ライブだけじゃない本作の魅力を語る

　2022年9月2日に公開となった『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ』の劇場舞台挨拶が本日9月4日に行われました。

　本イベントには、一十木音也役の寺島拓篤さんと一ノ瀬トキヤ役の宮野真守さんが登壇。映画『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ』の魅力を語りつくしました。本記事では、イベントレポートをお届けします。

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ』劇場舞台挨拶レポート

　多数のファンが本イベントを心待ちにする中、一十木音也役の寺島拓篤さんと一ノ瀬トキヤ役の宮野真守さんが登壇すると、会場からは大きな拍手が！ 宮野さんはタイトルの“スターリッシュツアーズ”から、観賞を“搭乗”にたとえ、旅客機の機長を思わせる自己紹介で会場を沸かせます。

　早速トークパートがスタートし、本作は“ST☆RISH”単独ライブであることから、本作についての話を聞いた時の感想を聞かれると、両名ともにうれしかったと表現しつつ、寺島さんは単独ライブは“ST☆RISH”の魅力を最大限以上に出せる機会であり、ライブや演出をワクワクしながら待っていたこと、宮野さんは“ST☆RISH”が成長し、技術的にできることも増えた今、長くコンテンツを続けてから単独ライブを行うからこその意味があったことを感じたとを語りました。

　また、レコーディングに関する裏話にも話題が移り、宮野さんはジャズチックな曲調だったため、ミュージカルの経験をトキヤにフィードバックできて嬉しかったというエピソードを披露。寺島さんは、本作がレコーディングを先行して行う状況にあり、その際に進捗状況を聞いて驚くとともにとてもワクワクさせられたことを明かしました。

　ライブに関する話では、宮野さんがライブスタッフがリアルライブのリアリティを勉強して加味してくれているという点について言及。曲のつなぎやプリンセス（シリーズファンの総称）のガヤなどによって、アニメーションの派手な演出の中にも没入感やリアリティを感じるところは作品の魅力のひとつであると評しました。

　心の中で一緒にコールできるほど臨場感があることに触れると、寺島さんも同意しつつ、公式クラップなどの存在により観賞するのも参加するのも楽しい作品になっていることを力説しました。

　お互いのソロ曲に関するトークでは、寺島さんは「イントロから“それは『うた☆プリ』好きで良かったわ～”ってなります」とコメント。宮野さんは、音也が自分でどんどんチャレンジしていく姿勢に魅力を感じることを話します。

　寺島さんはその魅力についてちゃんと好奇心と興味で楽しめているところが凄いと続け、本作に続くスペシャルTVアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ ～旅の始まり～』で語られた“アイドルたちが自分のステージをどのようにしたいか”というイメージが想像をはるかに上回る形で実現しており、そこに期待してほしいと熱弁しました。

　宮野さんは、楽曲『TRIGGER CHANCE』でのトキヤのパフォーマンスが自身のミュージカルでのパフォーマンスとリンクしたような感覚を覚えたことを話すと、寺島さんも劇中で“宮野さんだ!?”と感じたトキヤの動きを見たと同意しつつ、声優キャストの細かいところまで見てくれているスタッフに敬意を表します。また、長い年月を経る中でキャラクターの成長を感じたと語りつつ、音也とトキヤのバランス感覚が自分と寺島さんの関係と同じように見えたことを宮野さん話すと会場からは笑い声が漏れました。

　クロスユニットの“推しポイント”に関するトークでは、寺島さんは“UUUU”についてネタバレを避けつつダンスの凄さをアピール。EDMの楽曲からくるイメージをはるかに上回る内容であることを告げると、宮野さんは会場の装置やステージの使い方など現実では難しい部分をとび越えたアニメーションならではの演出力の高さに言及します。

　宮野さんは“SAMURAIZM（サムライズム）”について美しさを強調。和の雰囲気をどれだけ注ぎ込むかスタッフが考えているだろうと思っていたら、想像以上に入っていて驚いたことを語りました。

　“他のメンバーのパフォーマンス”という話題では、宮野さんがそれぞれの曲にそれぞれのアイドルが絡む“エモい演出”になっていると説明しつつ、ネタバレを避ける表現として「召喚されたよね」と発言しました。

　寺島さんは来栖 翔の衣装について触れ、胸板のモデリングへのこだわりを語ると宮野さんも同調。滴る汗や吐息などのリアリティを力説しつつ、ネタバレへの配慮ですべてを語りつくせないため、ふたりでもどかしそうにしている様子が印象的です。

　その他には、四ノ宮那月のパフォーマンスは一緒に歌って踊れると思うとコメント。ここではアフレコ中の裏話も飛び出し、寺島さんは谷山紀章さん一緒にアフレコを行っており、その様子がかわいかったとコメントすると宮野さんもその可愛さについて同意。声優キャスト陣を“中の人☆RISH”と表現し、その中でも一番かわいげがあると盛り上がりました。

　話題は“改めて『うた☆プリ』を振り返った時の思い”に波及。寺島さんが、谷山さんと宮野さんのやり取りついていけなかったことを告白すると、宮野さんはどちらも場を盛り上げようとしてふたりの話になっていたり、ボケを自分で終わりたくなってしまったりすることなどを明かし、会場を和ませます。

　また、宮野さんは寺島さんと自身が“ST☆RISH”の声優キャストの中で最年少であることに触れつつ、自分たちも年齢を重ねた立場になっていることに成長を感じたことを語りました。

　その他、コンテンツそのものを振り返り、宮野さんは、発表当時はアニメの中で歌って、リアルライブを行うコンテンツはなかなかやったことがない経験だったことをコメントすると、寺島さんは同意しつつ、昔のアニメを見直して“当時こうやって歌っていたんだな”と感じたことを感慨深げに語ります。

　宮野さんはそれを受けて、初期のトキヤはデジタルロックを得意としていたことに触れ、現在ではバラード、EDM、ジャズと楽曲も増え、仲間がいるからこその表現もできるようになり、本作のライブを見ると感慨深い物があることを語りました。

　最後の話題は“旅”がテーマの本作にちなんで“寺島さんと宮野さんでふたり旅をするなら”というもの。

　寺島さんが“宮野さんが芸術作品を見たときの反応が気になる”との理由でフランスをはじめとしたヨーロッパを挙げると、宮野さんは自信満々に「俺と行くと楽しいよ。うるさいから」とコメント。会場の笑いを誘いました。

　イベントも終わりの時間になると、最後にふたりからメッセージが。宮野さんは「あぁ～すっごいおもしろいよ！」とあわてた様子でコメントしつつ、ライブ映画なので“ライブがメイン”と認識すると違う感情を抱くような作品となっており、“ST☆RISH”の積み重ねの時間によってできる物語がつまった作品で、ライブ映画なのにドラマを感じる内容なので没入して楽しんで欲しいと続け、作品の魅力を語りました。

　寺島さんは、「これからフライトしますので、心の準備は大丈夫でしょうか？」と冒頭のやり取りを彷彿とさせる口上で会場を和ませつつ、自身や宮野さんをはじめとした声優キャストとキャラクターだから、一緒に成長してきたからこそ完成したのが本作であり、続けてきてよかったと作品への思いを語りつつ、『うた☆プリ』が何度でも楽しめるコンテンツになったと感じており、それがファンの人たちの人生の彩りになっていれば嬉しいとシリーズ全体の総括的なコメントを残しつつ、「今回のライブを見たらもっともっと“ST☆RISH”のことを好きにもらえると思います」と作品に対する自信と思い入れをうかがわせると、盛況のうちに舞台挨拶は幕を下ろしました。

【日時】
9月4日13：40～14：10
※上映前舞台挨拶
【場所】
新宿ピカデリー スクリーン 1
【登壇（敬称略）】
寺島拓篤（一十木音也役）
宮野真守（一ノ瀬トキヤ役）

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ』作品概要

【公開日時】
2022年9月2日
【メインスタッフ】
原作：上松範康/ブロッコリー
監督：永岡智佳
キャラクターデザイン原案：倉花千夏
キャラクターデザイン：藤岡真紀
CG ディレクター：中島宏
サブ CG ディレクター：大川威
キャラクターモデリングディレクター：宮嶋克佳
音楽：Elements Garden
制作：A-1 Pictures
配給：松竹
製作：うた☆プリ劇場版 ST 製作委員会
【キャスト】
一十木音也：寺島拓篤
聖川真斗：鈴村健一
四ノ宮那月：谷山紀章
一ノ瀬トキヤ：宮野真守
神宮寺レン：諏訪部順一
来栖翔：下野紘
愛島セシル：鳥海浩輔

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ』公式サイト
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(C)UTA☆PRI-MOVIE ST PROJECT