舞台『青の祓魔師』京都紅蓮篇 ゲネプロレポート
2016.08.09 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
奥村 燐役/北村 諒「人間が演じるその熱量を皆さんにお届けしたい」
8月5日(金)から東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演されている、舞台『青の祓魔師 京都紅蓮篇』。今回は、初演開幕に先駆けて行われた公開ゲネプロと、囲み取材の模様をレポートしました!
本作は、2011年にテレビアニメ化、2012年に劇場アニメ化された加藤和恵の人気コミック『青の祓魔師』が原作。2012年、2014年にも舞台版が上演され、3度目の舞台化となる今回は、京都を舞台に“不浄王”をめぐる熱い戦いを描き出す。エモーショナルな人間ドラマと縦横無尽のアクション、そして客席をも巻き込む驚きの演出の数々に圧倒されることまちがいない。
【STORY】
魔神(サタン)の血を引く少年・奥村燐は、祓魔師である弟・雪男の指導の下、祓魔塾で仲間たちと訓練に励んでいた。ある日、正十字学園最深部に封印されていた「不浄王の左目」が奪われてしまう。さらに京都出張所に封印されている「不浄王の右目」も何者かの襲撃を受け、燐たち祓魔塾生たちは、霧隠シュラを隊長とする増援部隊として京都へ向かう。
犯人の正体は? そして、その目的とは――!?
ゲネプロ開演前、我々取材陣の前に姿を現したのは、舞台衣装に身を包んだ奥村 燐役の北村 諒さんと奥村雪男役の宮崎秋人さん、そして脚本・演出の西田大輔さんの3人。記者からの質問に丁寧に答えてくれた。
北村さんは「この『京都紅蓮篇』はすごく熱い物語なので、舞台上で実際に人間が演じるその熱量を皆さんにお届けしたい」と熱く宣言。一方、2017年に放送予定のアニメに先駆けて舞台で『京都紅蓮篇』を作ることができた喜びを語った宮崎さんは「舞台で“本物”をしっかりと観せることができると思う」と続け、静かな自信を見せた。
その後、北村さんと宮崎さん2人について尋ねられた西田さんは、彼らの魅力をこう語った。
「諒とは何度か舞台を一緒に作ってきましたが、僕が演出する作品の中で主演を務めてもらうのは初めてです。もともとまっすぐで一生懸命なやつだけど、そこに責任が加わって今までとまったく違う心持ちで稽古に臨んでいたと思います。より大人に、より男前になってきたと感じています」
また自身が演出する作品には初参加となった西田さんについては「『最初から失敗ありきで稽古に入ってはいけない』という心意気で、しっかりしたものを提示しようという気概に溢れていました。本当にセンスのよい、これからの将来を担う魅力的な俳優です」と太鼓判を押していた。
ほかのキャストたちについても「俳優たちが作品を愛してくれて、自分にできる以上の頑張りをしてくれた」と絶賛し、醍醐味のある舞台になったと胸を張った。
最後に、北村さんと宮崎さんにそれぞれのおすすめシーンを尋ねてみると、北村は「うーん、そうだなあ、いろいろある…」としばし頭を悩ませたのち、選びきれずに「全部!(笑)」と回答。そんななかでも個人的に気に入っているのは牢屋に閉じ込められている燐の元へ祓魔塾の仲間たちが助けに来るシーンで、「みんなでこれから一つの敵に向かっていこうっていう場面が好きです」と教えてくれた。
宮崎さんは「雪男が黙っているとき」に注目してほしいという。「口を開くと心を閉ざして、そのときそのときに合った言葉を話すのが雪男というキャラクター」と分析する宮崎は、「だから、何も話さずに行動しているときこそが雪男の一番素直な時間だと思うんです」と説明してくれた。また雪男が自在に操る2丁拳銃の殺陣にも期待してほしいとのことだった。
TEXT:白崎伸枝
DATA
舞台『青の祓魔師 京都紅蓮篇』
日程:2016年8月5日(金)~8月14日(日)
会場:Zeppブルーシアター六本木
CAST:
奥村 燐=北村 諒
奥村雪男=宮崎秋人
勝呂竜士=山本一慶
志摩廉造=才川コージ
三輪子猫丸=土井裕斗
杜山しえみ=前田希美
神木出雲=加藤雅美
メフィスト・フェレス=鮎川太陽
霧隠シュラ=安枝 瞳
宝生 蝮=田野アサミ
志摩柔造=林田航平
志摩金造=松村龍之介
藤本獅郎=唐橋 充
勝呂達磨=光宣
志摩八百造=増澤ノゾム
藤堂三郎太=松風雅也
STAFF:
原作・脚本協力=加藤和恵(集英社『ジャンプスクエア』連載)
脚本・演出=西田大輔
音楽=澤野弘之(『青の祓魔師』オリジナルサウンドトラック)
挿入歌=『CORE PRIDE』『REVERSI』UVERworld
『IN MY WORLD』ROOKiEZ is PUNK’D
制作=Office ENDLESS
主催=舞台『青の祓魔師』プロジェクト(アニプレックス/イープラス/TOKYO MX/Zeppライブ)
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