【TGS2024】『ゲゲゲの鬼太郎』本来の恐ろしさをゲームで体感!『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』試遊レポート

2024.09.28 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 東映アニメーションとトイジアムは、『ゲゲゲの鬼太郎』を原作としたインディーゲームタイトル『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』を2025年にリリース予定。本記事では9月26日~29日にかけて千葉県・幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」にて試遊出展されている本作のレビューをお届けします。

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 『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』は協力脱出和風ホラーゲームで、最大4人のオンライン協力プレイで、妖怪が徘徊する閉ざされた空間からの脱出を目指します。これまでの『ゲゲゲの鬼太郎』ゲームとは違い、妖怪の恐ろしさに焦点をあて現在開発中とのこと。

 本作は和の雰囲気と恐怖を伝えるために光と影の強いコントラストが特徴的なアートスタイルを採用しており、『ゲゲゲの鬼太郎』原作の水木しげる先生にインスパイアされたアートスタイルによって、暗い闇の中から忍び寄る妖怪たちがより一層恐怖を掻き立てます。

『ゲゲゲの鬼太郎』本来の恐ろしさをゲームで体感!『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』試遊レポート

 2025年にリリース予定の『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』は、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』を原作としたホラーゲームです。2023年11月に公開された映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が大ヒットを記録し、注目度も高い本作が今回「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」にて初出展。PASH! PLUSでは一足先にゲームを体験した様子をお届けします。

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 本ゲームは最大4人でのオンライン協力プレイが可能となっています。今回の試遊では筆者もスタッフの方と共にプレイさせていただきました!

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▲『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公である鬼太郎も登場します。

 ゲームが始まると『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公である鬼太郎が登場し、ゲームの概要が説明されます。妖怪が潜む呪いの屋敷に閉じ込められたプレイヤーたちは、閉ざされた空間から脱出するため、屋敷内に存在する6つの“鎧”を探し出し、刀で破壊していきます。鎧や刀の場所はボイスチャットなどで情報共有しつつ、屋敷内を探索しましょう。

 しかし屋敷には恐ろしい妖怪・牛鬼が潜んでおり、見つからないよう逃げる必要があります。妖怪の脅威から逃れつつも目的を達成するために奮闘する……という脱出ゲームらしさが溢れ、思わずゲームに没頭してしまいました。

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『ゲゲゲの鬼太郎』らしい“和とホラー”の融合

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 『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』では和の雰囲気を際立たせた演出が多く、そちらにも注目していただきたいところ。

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▲ゲームシステム上、プレイヤーが中を見ることも多くなる押し入れも、日本家屋特有の雰囲気がバッチリ演出されています。

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12▲屋敷内にてランダムで入手可能な刀を使用して鎧を破壊。ただ佇んでいる鎧にすら不気味さを感じます。

 牛鬼に見つからないよう押し入れに隠れて身を潜めたり、屋敷内に落ちている刀で鎧を破壊したりと、ホラーだけでなく和風テイストなゲームを存分に味わえるのが特徴です。

 昨今では“子ども向けのTV番組”という印象が強い『ゲゲゲの鬼太郎』ですが、本作では原作者である水木しげる先生をインスパイアし、より恐怖を感じるようなゲームデザインになっています。光と影の強いコントラストは原作本来の物恐ろしさを感じさせ、本格的なホラー作品へと仕上がっています。

協力プレイが楽しめるゲームシステム

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ノロイカゴ_牛鬼
▲プレイヤーを襲わんとする牛鬼をスクリーンショットとあわせて。体の一部が映るだけでも十分コワイ!

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▲味方が駆けつけてくれたため復活したプレイヤー。地獄に仏とはまさにこのこと……!

 他プレイヤーとの協力がクリアの鍵となる本作では、プレイヤー同士での連携が必要となってきます。牛鬼に襲われてしまったプレイヤーは立ち上がることができないため味方に復活させてもらう必要があったり、制限時間内にクリアするために鎧の場所を仲間に共有する必要があったりと、互いに支え合う要素が満載。

 また、制限時間内にクリアができなかった場合や、プレイヤー全員が牛鬼に襲われてしまいゲームオーバーになってしまうと、人間(プレイヤー)たちが牛鬼に食べられてしまうといったオリジナル映像が映し出されます。筆者たちは今回ゲームをクリアすることができなかったため、クリア後の展開についてはぜひTGS2024での試遊や2025年のリリースをお楽しみに!

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▲こちらはゲームオーバー映像。コワすぎる……!

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『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』担当者に特別インタビュー!

 PASH! PLUSでは本ゲームについて、開発元でもある東映アニメーションとトイジアムの担当者さんにもお話を伺いました。

――今回『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』の開発に至った経緯を教えてください。

東映アニメーション 担当者さん:当社では昔から「ライセンスビジネス」を行っており、さまざまなサービスを他社さんに作っていただくような形が多かったのですが、近年では自社事業にも取り組んでおりまして、ゲーム事業もその1つです。色々な会社さんとお会いする中でトイジアムさんと出会いました。

 トイジアムの担当者さん今回Fさんがいくつか企画を提案してくださったのですが、その中で『ゲゲゲの鬼太郎』の企画は「形になったらいいものになるな」と思い、開発に至りました。

トイジアム 担当者さん:そうですね。色々なアニメゲームを提案させていただいたのですが、その中でも興味を持っていただいたのが『ゲゲゲの鬼太郎』でした。

 私自身も小さい頃に丁度『ゲゲゲの鬼太郎』3期の再放送や4期を日曜日の朝に観てから遊びに行く……といった幼少期を過ごしていたこと、また『ゲゲゲの鬼太郎』が好きだったこともあり、なんとなく昔から「鬼太郎のゲームを作りたいな」という思いがありました。そこで今回東映アニメーションさんにお話をいただき「ガチで妖怪が怖いゲームを作ろう」という流れになりました。

――本ゲームの“こだわり”を教えてください。

トイジアム 担当者さん:そうですね。先程話したように“ガチで怖い”というところに力を入れています。探索していると牛鬼が急に出てくるような演出や、アニメらしくないデザインは「雰囲気からも怖がらせたいな」と思って作っています。

東映アニメーション 担当者さん:トイジアムの担当者さんと同じく“今までの『ゲゲゲの鬼太郎』とは一味違ったテイストのゲーム”だというところですね。最近では本作に対し「あまり怖くない」といったイメージをもたれている方が多いかも知れませんが「本来はしっかり怖いんだぞ」という雰囲気のギャップをもたせています。

――SNSでは「ガチで怖い」といった意見もかなり出ていましたね。

東映アニメーション 担当者さん:そうですね。予想以上の反響を得られたと思います。話題にしていただけて非常に嬉しかったですね。

――最後に、リリースを待ち望んでいるファンの皆様に一言お願いします。

東映アニメーション 担当者さん:本当に怖い『ゲゲゲの鬼太郎』のゲームを作っているので、震えて待っていてください(笑)。

トイジアム 担当者さん:『ゲゲゲの鬼太郎』ファンの皆さんに楽しんでいただけるよう頑張って開発しているので、皆さんが応援してくれるほどおもしろいゲームになっていくと思います。ぜひSNSなどで拡散していただけると嬉しいです。

文・写真:渡辺美咲

『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』作品概要

ジャンル:協力脱出サバイバルホラー
リリース日:2025年予定
対応ハード:Steam
開発:東映アニメーション・トイジアム
発売元:東映アニメーション

「東京ゲームショウ2024」開催情報

【会期】
2024年9月26日(木)~9月29日(日)
●ビジネスデイ
9月26日(木)10:00~17:00
9月27日(金)10:00~17:00
●一般公開日
9月28日(土)10:00~17:00
9月29日(日)9:30~16:30
※一般公開日は、状況により開場時間が30分早まる場合があります。
※初回入場は28日16:00/29日15:30まで。
※再入場は28日16:30/29日16:00まで。
※最終日29日は入場時間・再入場時間ともに早まりますので、ご注意ください。
【会場】
幕張メッセ
【主催】
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
【共催】
日経BP
電通
【後援】
経済産業省

(C)水木プロ・東映アニメーション・Toydium Inc.

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