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「激しい藍染が“デレ”で、優しい藍染隊? のほうが逆に“ツン”なんじゃないかなと思います」アニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』藍染惣右介役・速水奨さんのオフィシャルインタビューが公開!

2024.11.08 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 2024年10月5日(土)23時よりテレ東系列ほかにて放送中のTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』より、藍染惣右介役・速水奨さんのオフィシャルインタビューが公開されました。

相剋譚KV

 週刊少年ジャンプで連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る剣戟バトルアクションコミック『BLEACH』。本作はシリーズの最終章「千年血戦篇」のアニメプロジェクト第3クールです。

 監督とシリーズ構成は、数々の作品で卓越したビジュアルセンスを発揮してきた田口智久さん。キャラクターデザインの工藤昌史さん、音楽の鷺巣詩郎さんは、最初期からアニメ『BLEACH』を支え続けるオリジナルメンバー。アニメーション制作もこれまでのシリーズ同様、ぴえろが担当し、第3クールからは、田口智久さんを総監督とし、第2クールまでチーフ演出を務めていた村田光さんを新たに監督に迎え、ハイクオリティのアニメーション制作を目指すぴえろの新ブランド「PIERROT FILMS」が制作を担当します。

藍染惣右介役・速水奨さんオフィシャルインタビュー

――改めて藍染惣右介の魅力を一言で表現すると何ですか?

 “ツンデレ”ですかね。これまでに一護と敵対して激しく戦ったのは、じつは藍染の愛情だと思っているんです。一護に何かを教えているような気がして。

 だから、あの激しい藍染が“デレ”で、優しい藍染隊? のほうが逆に“ツン”なんじゃないかなと思います。あと、群れないところも魅力ですね。人って群れずにいるのはなかなか難しくて、どこかに自分の居場所を作ったり、居やすい場所を探したりしがちだと思うんです。

 ですが、それを一切しない藍染の孤高さと芯の強さから、“自分の理想を曲げずに生きている”という美しさを感じ、そこが藍染の魅力かなと思います。

――シャウトをせずに熱量を伝えるのは、すごく難しいのかなと思うのですが。

 アニメが始まった20年前は、収録スタジオにキャストが集結して、ものすごい熱量だったんです。“声優アベンジャーズ”みたいなキャストたちが、ずらっと集まって喋っていいますから(笑)。

 でも、藍染だけはちょっとクールで、そこには含まれない。おそらく、そこでポジショニングを掴んだのだと思います。なので、そのときの藍染をずっと同じクオリティで保つようにしています。

場面写真①

――役作りのために、あえてキャストの輪に入らなかった?

 休憩のときはもちろん入りましたよ(笑)。収録本番の臨み方として、ほかのキャストのみなさんが、持っている個性を100%発揮して演じているなかで、僕は逆に“個性を削ぐ”ということを考えてやっていた気がします。

――クラシックシリーズを含めて、これまでのアフレコで印象に残っているエピソードはありますか?

 「破面篇」の一護と藍染の決戦シーンの収録では、僕らのほかに、死神役のキャストが40人くらい集まっていたんです。狭いスタジオに全員は入り切れず、みんな僕と森田君が演じているのをうしろに立って見ていました。まるで観客のようにみんなが見ているなかで演じたことは、いまもすごく印象に残っています。

――印象に残っているディレクションはありましたか?

 「千年血戦篇」の収録の前に、ゲームアプリの『BLEACH Brave Souls』の音声収録があったんです。そこで「もうちょっと若くやってほしい」と言われてしまって。

 僕のなかでは、藍染はわりと低音で喋っている印象だったのですが、最初の収録からもう17年も経っていましたからね。知らず知らず、自分のなかで藍染を少し大人にし過ぎてしまったのかと思い、アニメ「千年血戦篇」の収録が始まってからは、ちょっと声を若くしたんです。

 そうしたら、今度は最初の一声で「そんなに若くしなくていい」とディレクションが入ってしまって(笑)。結局、いまのところに落ち着きました。ほんのちょっとした匙加減で、印象って変わるんですよね。

――藍染のセリフで、一番気に入っているものを教えてください。

 名言集ができそうなくらい、いいセリフはたくさんありますが、一番好きなのは詠唱なんです。「破道の九十『黑棺』」の詠唱(※編注)は、まるで詩のような、なんとも言えない独特なリズムがあります。

 本番で初めて詠唱をマイクの前で喋ったとき、「これを唱えることができる自分は幸せだ!」と感じました。個々の単語はちょっとブラックなイメージのものもありますが、トータルであの詠唱は、ひとつの芸術作品のような完成度だと思います。

場面写真②

※編注:滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 「破道の九十『黑棺』」

――『BLEACH』で一番気に入っているキャラクターと、その理由を教えてください。

 市丸ギンですね。彼はある意味、『BLEACH』のなかで一番男らしいと思っています。ずっと藍染の側にいて、復讐する機会を伺っていたわけですから。そういうギンの息の潜め方や、信念を貫く強さが好きですね。

――最後に、アニメ公式サイトを訪れたファンに一言お願いします。

 20年という長きに渡り『BLEACH』を応援して愛してくださって、本当にありがとうございます。「千年血戦篇」もいよいよ佳境に入ります。これからも目を離さず、ぜひ『BLEACH』を応援してください。よろしくお願いします。

※フルバージョンは公式サイトにてご確認ください。

TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』作品概要

【放送情報】
第3クール『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』:2024年10月よりテレ東系列ほかにて放送決定
第1クール/第2クール:各配信プラットフォームにて配信中
【スタッフ】
原作・総監修:久保帯人「BLEACH」(集英社 ジャンプコミックス刊)
総監督:田口智久
監督:村田光
シリーズ構成:田口智久、平松正樹
キャラクターデザイン:工藤昌史
総作画監督:長谷川亨雄、小松原聖、高柳久美子
アクション・エフェクト作画監督:酒井智史、橋本敬史、若林厚史
美術監督:谷岡善王
美術設定:天田俊貴
色彩設計:合田沙織
編集:三嶋章紀
撮影監督:山田和弘
CG監督:佐々木俊宏、後藤和史
チーフ演出:陳達理
音楽:鷺巣詩郎
音響監督:長崎行男
音響制作:ザック・プロモーション
アニメーション制作:PIERROT FILMS
オープニングテーマ:SIX LOUNGE『言葉にせずとも』(Epic Records Japan)
エンディングテーマ:水槽『MONOCHROME』
【キャスト】
黑崎一護:森田成一
井上織姫:松岡由貴
茶渡泰虎:安元洋貴
志波岩鷲:高木渉
朽木ルキア:折笠富美子
阿散井恋次:伊藤健太郎
浦原喜助:三木眞一郎
四楓院夜一:ゆきのさつき
京楽春水:大塚明夫
涅マユリ:中尾隆聖
浮竹十四郎:石川英郎
伊勢七緒:生天目仁美
涅ネム:釘宮理恵
ユーハバッハ:菅生隆之
石田雨竜:杉山紀彰
ユーグラム・ハッシュヴァルト:梅原裕一郎
ペルニダ・パルンカジャス:島田敏
アスキン・ナックルヴァール:武内駿輔
ジェラルド・ヴァルキリー:小山剛志
リジェ・バロ:日野聡
バズビー:小野友樹

(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

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