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90年代のアニメは凄かった!『新世紀エヴァンゲリオン』1995年10月スタート

2017.03.19 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

90年代最大の衝撃作!

1995年10月スタート
『新世紀エヴァンゲリオン』

NEON GENESIS EVANGELION

※Amazonより

 1990年代最大の話題作といっても過言ではないでしょう。監督は庵野秀明。昨年、『シン・ゴジラ』の総監督&脚本を務め大ヒットを記録したことが記憶に新しいところです。一昨日3月17日までNHK-BSプレミアムでHDリマスター済み高画質&5.1chサラウンドで毎週放送されてたので、ご覧になっていた方も多いと思います。

 1995年の初回放送時は、テレビ東京系列で毎週水曜日夕方6時30分から枠でした。このような衝撃作が夕方のお茶の間にむけて流されていたとは、深夜アニメ全盛の現在からは隔世の感があります。

 物語の舞台は西暦2000年9月13日に起きた大災害“セカンドインパクト”によって世界の人口の半数が失われた世界。その15年後、主人公・碇シンジは、別居していた父碇ゲンドウから突然、第3新東京市に呼び出され、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)初号機のパイロットになることを命じられます。父親との確執やあまりにも急な命令もあり、シンジはパイロットになることを拒みます。その代わりとして現れたのが傷だらけの綾波レイ。そのとき、使徒の攻撃で崩れ落ちてきた鉄骨から、まだ搭乗していない状況ながらエヴァンゲリオンがシンジを助けます。直後、レイに駆け寄り彼女の様子を見て動揺するシンジに、決意が芽生え、エヴァンゲリオンに搭乗することを宣言。初出動でいきなり「使徒」と戦うことになり…。

 本作が放送された1995年といえば、1月に阪神淡路大震災という抗うことの出来ない天災が起き、3月には地下鉄サリン事件という、平和国家と言われて久しかった日本で起こった過去に例のない大型犯罪が起こるなど、時代が人々の暮らしに暗い影を落としていました。そんななか、本作が大きな反響を持って迎えられたのも、今振り返るとうなずけるところです。世界観が明かされないまま進み、謎が謎を呼ぶストーリー展開。毎回、想像を超える造形で現れる使徒。パイロットとなった14歳の少年少女たちの葛藤、成長、そして絶望。親子の確執、交錯する大人達の思い、ラスト2話で描かれたの衝撃的な幕切れ…過去に例を見ない異色作となった本作は、放送中もシリーズ平均7.1%という視聴率を稼いでましたが、シリーズ放送中に発売されたVHSや、1997年初頭から深夜に再放送が行われたあたりから、その認知度を上げていきます。

【次ページでは>>】ますます、加速していく“エヴァ”ワールド

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