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『家庭教師ヒットマンREBORN!』を振り返る~今思うとヒットマンが家庭教師になるってすごい~
2018.06.11 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
キャラクターとイタリア語のかっこよさにも惚れた思い出が蘇る
先日、舞台化が発表され大きな話題となった『家庭教師ヒットマンREBORN!』。漫画連載終了から約6年、アニメ終了からは約8年の歳月を経ての舞台化に驚いた方も多いのでは?
今回はそんな『家庭教師ヒットマンREBORN!』の魅力をシンプルに振り返ってみようと思います!
“ヒットマン(殺し屋)”と“家庭教師”という異色の組み合わせ
『家庭教師ヒットマンREBORN!』は、2004年~2012年の期間『週刊少年ジャンプ』で連載された漫画。2006年にはTVアニメ化され、2010年までのおよそ4年間放送されました。
本作は、運動も勉強もダメで何事もすぐ諦めてしまう中学生の少年・沢田綱吉(ツナ)が、ヒットマンを名乗る赤ん坊・リボーンと出会い、イタリアンマフィア“ボンゴレ・ファミリー”の10代目ボスとして成長するまでの姿を描いた作品です。
そんな本作では、ツナをマフィアのボスに育てるべくリボーンが“家庭教師”となり、ボスになるために必要な知識や戦闘スキル、そして“死ぬ気”で頑張ることなどを教えていきます(ちなみにツナは勉強が苦手+運動オンチなので、学生として必要な知識もリボーンから教わっていたり……)。
連載が始まった当初、小学生くらいだった筆者は、“中学生”が“マフィアのボス(しかもイタリアの)”を目指すことに「めちゃくちゃかっこいいいな……」と面白さを感じていました。今になって見てみると、殺しの専門家であるはずの“ヒットマン”が、中学生の少年をボスに育てるために“家庭教師”をしていることって、「めちゃくちゃ異色な組み合わせじゃないか……」と改めて作品設定に驚かされます。時間を経たからこそ分かる面白さってありますよね。
話は脱線しますが、『REBORN!』でイタリア語のかっこよさに心惹かれた人って多いのでは……と思っているのですがいかがでしょうか。“arrivederci(アリベデルチ/意:さようなら)”とか“cambio forma(カンビオフォルマ/意:形態変化)とか。当時メールアドレスに使用していた人とか結構いるはずです。
ちょっとシュールなギャグパート+美麗なバトルシーンが生み出すギャップ!
リボーンと出会い、ボンゴレファミリーの10代目ボスを目指すことになったツナ。連載当初は、ツナが通う並盛中学校を舞台に、ツナが人間として成長していく姿や周囲に出現する“マフィアの世界”の人物たちとの出会いが描かれます。
このころはギャグ展開がメインで、ツナが好きな女の子・京子ちゃんとのやり取りで落ち込み「生きていけないよ~っ」と涙を流すと、リボーンが銃声を向けつつ「じゃあ殺してやろうか」といった“ヒットマン”ならではのギャグも飛び出す場面もありました。ちょっとシュールというか、どこか可愛らしいギャグが多くて、日常に尾を引くような笑いが多い印象です。
その後、物語は大きな展開を迎え、マフィアを追放された脱獄囚・六道 骸たちとの闘い、そして10代目のボスの座を狙う9代目の嫡子・XANXUS(ザンザス)率いるヴァリアーとの闘い……と、ツナは本格的なマフィアの世界へと足を踏み入れていくことになります。
ここからは本当の意味でマフィアのボスになるために、次々と現る強敵を前に闘いに挑むことに。前半にあったギャグ要素も織り交ぜつつも、熾烈な争いの場面が数多く続きます。このバトルシーンが美しくもかっこいい。ツナが成長していくにつれて闘いがよりスタイリッシュになっていくのも魅力的で、成長するたびに「それってそんな使い方できたんだ!」、「この能力の使い方は思いつかなかった……」と心を鷲掴みにされていました。
こうしたギャグパートとシリアスパートのギャップも本作の魅力です!
『家庭教師ヒットマンREBORN!』は平凡な少年がマフィアのボスになるまでの成長記
物語の前半では、勉強も運動もできず、意中の女の子にアタックできずに涙を流す……そんなダメダメな姿ばかりを見せていたツナですが、リボーンの持つ“死ぬ気弾”を打ち込まれることで、文字通り“死ぬ気”で挑む姿を見せるようになります。
とはいえ最初のうちはリボーンがいなければ“死ぬ気”で何かに挑むことはありません。しかし、リボーンとの日々を過ごすうちに、家族とも言える仲間が増え、“大切なものを守りたい”という意思が芽生え、自ら“死ぬ気”で挑み始めるツナ。
最初は平凡な中学生であった少年が、数々の戦いを乗り越え一ファミリーのトップに君臨するボスの顔つきになっていく。『家庭教師ヒットマンREBORN!』は、そんな一人の少年の成長を楽しむことができる作品です。
というわけで今回は『家庭教師ヒットマンREBORN!』を振り返ってみました。ここではツナとリボーンに焦点を当てて書いてみましたが、本作には、ヒロインの笹川京子や獄寺隼人、山本 武、ランボ、雲雀恭弥、笹川了平、六道 骸といったツナの“守護者”、ツナの兄貴分であるディーノ、ツナとボスの座を争うXANXUS、未来編で登場する白蘭……など魅力的なキャラクターも数多く登場します。
雲雀恭弥の「咬み殺すよ」や六道 骸の「クフフ…」といった特徴的な台詞を真似てみちゃったり、俗に言う“黒歴史”が生まれた方も多いのでは!?(筆者も仲間です)
きっと当時の思い出もたっぷりあるであろう本作。舞台化を前に改めておさらいしてみてはいかがでしょうか?