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ラップ界のレジェンドたちが共演する『ヒプノシスマイク』は最高で最強!テンションぶちアゲラップは必聴
2018.07.03 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
『ヒプノシスマイク』ビギナーズに贈る『ヒプマイ』のススメ
男性声優12名によるラップソングプロジェクト『ヒプノシスマイク』。2017年10月に発表されて以来、3週間ごとにリリースされたCDはどれも大きな話題を集めています。本作を知らずともTLで『ヒプマイ』の文字をよく見かける方も多いのでは?
今回は「『ヒプノシスマイク』ってどんな作品?」という方に向けて簡単に見どころ&おすすめポイントをご紹介!
精神に干渉するマイク“ヒプノシスマイク”を駆使して行うラップバトル!
『ヒプノシスマイク』は、日本のレコード企業“キングレコード”が手掛ける音楽CDシリーズ。木村 昴さん、石谷春貴さん、天﨑滉平さん、浅沼晋太郎さん、神尾晋一郎さん、駒田 航さん、速水 奨さん、木島隆一さん、伊東健人さん、白井悠介さん、斉藤壮馬さん、野津山幸宏さんら12名の男性声優が出演しており、それぞれが演じるキャラクターにそった個性的なラップを披露しています。
そんな本作は、男性に代わり女性が覇権を握るようになったH歴という時代が舞台。男性たちは女性が政治を行う中央区を外れ、イケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョンなどの各ディビジョン(区画)で暮らしています。
各ディビジョンに暮らす男性たちは、他のディビジョン(領土)を奪うため、“人の精神に干渉する特殊なマイク“ヒプノシスマイク”を駆使し、領土をかけたラップバトルが繰り広げています。現在、どのようにして勝敗を決しているのかは明らかになっていませんが、ヒプノシスマイク”と呼ばれるマイクを通したリリック(歌詞)は、人の交感神経、副交感神経などに作用し、相手を様々な状態にすることが可能になるとのこと。
簡単にまとめると、“ラップバトルで相手に敗北感を与えれば相手の領土が手に入る”という世界のお話。直接的な”力”で戦うのではなく、“ラップ(の力)”で戦うというのがポイント!
キャラクターソングやアニメソングでラップが使用されることはあれど、女性向けの“ガチ”ラップCDがリリースされるのが今回が初めてのこと。それだけにラップに親しみがないという方もいるかもしれませんが、本作はありとあらゆるジャンルのラップが取り入れられているので、むしろ“ラップを初めて聴く”という方でも聴き入れやすい作品に仕上がっています。
これまでリリースされているCDには、楽曲、音声ドラマ、楽曲(オフヴォーカル)の3つのトラックが収録されているので、まずはドラマを聴いて人物関係を知る聴き方や、先に楽曲を聴いてラップの世界を楽しむこともできます。
これまでラップを聴いたことがない方はまずキャラクターを知ると、ラップを聞いた時に「このキャラクターってこんな一面もあるのか!」と発見できることもあるかも。個人的にはラップから聴き始めることをおすすめ。ガツンと心捕まれること間違えなしです。
木村 昴さん、斉藤壮馬さん、速水奨さんらが繰り広げる本格的なラップ!
本作の最大の魅力は、なんといってもラップ! ラップとはリズミカルに言葉を紡ぎながら歌う方法のこと。ただ言葉を紡げばよいわけではなく、ライム(韻を踏むこと)やフロウ(節回し)、リリック(歌詞)などを駆使しながらリズミカルに歌うなど、“気持ちの良い言葉のリズム”や“相手の心に突き刺すリズム”を追求する音楽です。
ラップは「早口で何を言っているか分からない」と感じている方もいるかもしれませんが、まずはリズムを感じ、その後に歌詞を読み解いていくと“内包されたメッセージが感じられる”というシンプルな面白さがあるジャンルだったりもします(もちろん追求すればするほど深みのあるジャンルでもあります)。
また、ラップは単に早口に歌うものというわけではなく、ミディアムスローに聴かせるラップ、クラシックを元ネタにしたラップ、シンセサイザーを駆使した洗練されたお洒落ラップなどジャンルも多岐にわたります。
そんなラップが魅力の本作は、 “声のプロ”である男性声優陣のイケボガチラップが聴けるというところ。また楽曲の作詞・作曲は、第一線で活躍するラップ界のレジェンドたちが手掛けているのもポイント。サイプレス上野氏、GADORO氏らが作詞を手掛け、ラップを深く分からなくとも、「これがラップか!」と衝撃を受けること間違いなし。
また、RADIOFISHのラップ作詞を担当してきた、オリエンタルラジオの藤森慎吾氏も参加するなど話題性も満載。本作を聴けば聴くほどにラップというジャンルに興味が湯水のごとく沸き、「ここの“手”と”て”は韻を踏んでいるな」、「このリズム耳触り良すぎ」と楽曲のポイントを見つけだしてしまうことでしょう……そのころにはあなたも『ヒプノシスマイク』の虜……。
そしてキャラクターの個性を知れば知るほど、その楽曲に深みを感じられるようになるのも本作の魅力。例えばシンジュク・ディビジョンの観音坂独歩(かんのんざか どっぽ)の『チグリジア』では、悲観主義者である独歩の陰鬱とした雰囲気と、嘆きを呟くようなリズム、それでいて美しい言葉選びがマッチしている1曲。曲調もピアノとトランペットがジャジーでお洒落&新宿の都会的な雰囲気が醸し出されています。
対照的に男らしくエネルギッシュなのが、イケブクロ・ディビジョンの山田一郎が歌う『俺が一郎』。タイトルからしてストレート。名前を曲にできるってかなり攻めの姿勢ですよね。リリックも挑発的&自信がうかがえる内容で、一郎のポジティブさが感じられる1曲。曲調もズドン! とストレートで、聴いているとこちらまでポジティブになれます。ちなみ『俺が一郎』の作詞は、山田一郎を演じている木村 昴さんご本人が担当しています。
楽曲の魅力を1つ1つ紹介していくとキリがないのですが、捲し立てるような、囁くような、祈るような、盛り上がるような……と、キャラクターによってラップスタイルが異なるので、ラップに親しみがなかった人でも「あ、この曲は好きかも」というのが見つかります、絶対。
まとめ
今回は今話題の『ヒプノシスマイク』について簡単にご紹介しました。現在、第2章にあたる『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Battle Season』がリリース中。“Battle Season”の名の通り、CD封入のbattleカード得票数によって勝敗が決定するトーナメント選が行われています。
バトルの行方も気になるところですが、まずは楽曲を聴いてみてください。絶対気になる楽曲が見つかります!
DATA
■『ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-』
公式サイト:http://hypnosismic.com/
公式Twitter:@hypnosismic
©King Record Co., Ltd.
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