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『スモールフット』早見沙織さんインタビュー!「未知の世界に第一人者として足を踏み入れようとするミーチーはすごくカッコイイと思います」

2018.10.10 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 10月12日より全国公開される映画『スモールフット』より、吹き替えを担当するミーチー役の早見沙織さんよりインタビューが到着!本作の魅力や演じるうえで意識したことなどをうかがいました。

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 本作は『ミニオンズ』(15)、『怪盗グルー』シリーズを手掛けた原作者と音楽スタッフが贈る、この秋一番の“モジャかわ”ミュージック・ファンタジー。主人公は、大きな体で心優しきイエティのミーゴ。彼は、人里離れた雪深 い山頂に、他のイエティたちと暮らしていたが、伝説の“スモールフット”(=人間)と出会ったことで、それまでの生活が一変。「雲の下には不思議な世界が広がっているのよ」というミーチーの言葉を信じたミーゴは、真実をつきとめるため、スモールフットを探す冒険の旅に出る――。

 物語を彩るのは、『ミニオンズ』のスタッフが贈る音楽と、吹き替え声優たちがその歌唱力をいかんなく発揮する劇中歌。ミーゴ役は『ドラえもん』のジャイアンの声でお馴染み、そして今、話題沸騰中の男性声優たちによるラップソング プロジェクト『ヒプノシスマイク』の中心人物でもある木村 昴さん。その他、スモールフットのパーシー役を演じるのは、日本を代表する声優、歌手として今や不動の人気を誇る宮野真守さん。ヒロインのミーチー役は、その透き通るような声で映画『聲の形』など数々の話題作に出演するかたわら、歌手としても大活躍中の早見沙織さんが演じる。村の最長老・ストーンキーパー役は、『銀魂』のマダオ役でお馴染みの立木文彦さんが演じ、本作ではラップに挑戦。人気・実力ともに兼ね備えた超豪華吹き替え声優陣が、ポップな歌で作品を盛り上げる。

『スモールフット』早見沙織さんインタビュー

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——景色は冬ですが、心温まるお話ですね。脚本を読んだ最初の感想は?
 みんなで観に行ってほしいな、と思いました。世代を問わない温かい作品ですし、脚本を読んで純粋な気持ちになりました。

——ヒロイン・ミーチー役を演じてみて、いかがでしたか?
 イエティ村の長であるストーンキーパーの娘なので、性格的にはしっかりしている頼もしい存在でありながら、好奇心が強くどんどん前に進んで物語を引っ張ります。演じる上では、ツンとしていることとはまた違った“プリンセス感”を出しましょうというディレクションがあり、そこを意識しました。

——“プリンセス感”はどのようにして出しましたか?
 自分で「こうやって出しました」とは把握していないのですが、やってみたらディレクターさんがOKを出してくださったので、それに乗じたというか(笑)。例えばミーゴを『スモールフット研究会』に招待するシーンのように好奇心溢れるシーンでも、おてんばになりすぎないようにはしています。

——ご自身とミーチーの間で共通点はありますか?
 未知の世界に第一人者として足を踏み入れようとするミーチーは、すごくカッコイイと思います。知らないものへの好奇心は理解できますし、私も「新しいものを見たい」という気持ちはありますね。自分の生き方を自分自身で見つけているところは、素敵な部分だなと思います。

——ミーチーから受け取ったものは、ありますか?
 ミーチーを演じていると、背筋が伸びて前のめりになる感覚があります。アフレコでは実際に前のめりになって、「マイクがはずれやすいので、もう少し離れていいですよ」と指摘されたほどです(笑)。きっと彼女の性格に引っ張られて、そうなったんじゃないかなと思います。

——今回は劇中歌も歌っていますね。
 吹替え作品やアニメーションでちょこっと歌った経験はありますが、フルコーラスで歌うことはなかなかありません。歌ってみて、壮大な気持ちになりました。ストーリー的にも、ミーゴに対してミーチーが「新しい世界を見せてあげるよ、一緒に行こうよ」と誘い出すような歌なので、終始前向きな気持ちで歌っています。オリジナルの声を担当したゼンデイヤさんの雰囲気と、日本語の持つ響きがちゃんと伝わるよう気をつけて歌いました。

——伸びやかな歌声で、ミーゴと一緒に観客も引き込まれそうです。
 ありがとうございます。曲調がどんどん展開していくので、世界がワッと広がる感じがありますよね。サビに入るところでアングルもグイッと動きますから、曲の力と相まって自然に盛り上がると思います。

——人間ではなくイエティを演じることに関して、演技上での難しさややりがいはありましたか?
 アフレコが始まる前に、あの恰幅の良さ(笑)をどれくらい表すべきなのか考えていました。でもゼンデイヤさんは大きな生き物のような話し方をしていなかったこと、また人間の耳で捉えるイエティの声は普段と違うことが作中で表現されていたので、イエティ同士の会話はお互い普通に聞こえているんだと思い、そこまで気にしませんでした。ただ後半にある走るシーンの息づかいは、人間よりゆっくりかなと思って演じています。“のっそのっそ”という感じがあるのかなと。

——そのイエティですが、個性的で可愛いキャラクターがたくさん登場しますね。早見さんの中でお気に入りは誰ですか?
 みんな、キャラが相当濃いですよね(笑)。お気に入りはフリームかな。ちょっとダメな子ですけど、いることで場が和むというか。ボケキャラで可愛いと思います。

——イエティの存在は、信じていますか?
 イエティに関わらず、こういう存在はいてほしいなと思います。イエティも、このキャラクターデザインみたいな感じだったら、可愛いですよね。人間に友好的だったら、なおうれしいです。

——ミーゴを演じた木村昴さん、パーシーを演じた宮野真守さんの印象を教えていただけますか。
 昴さんは、本当にぴったりです。ミーゴから昴さんの声がしそうだし、「こういうミーゴがいるから、ミーチーも動けるんだな」と感じました。愛すべき主人公ですね。宮野真守さん演じるパーシーも、同じくぴったり。パーシーは元テレビ局の人だけに、流暢にペラペラと話すのですが、そのなかにあるひょうきんさというか、どこか飄々としている感じが宮野さんと重なってすごくしっくり来ました。テンションは高いけど、芯に優しさがあるところがぴったりです。それに…パーシーと宮野さん、顔も似ていますよね(笑)。

——早見さんはたくさんの役を演じていますが、気持ちの切り替えはどうしていますか?
 アフレコの瞬間に切り替えているのかもしれません。それまでは割とボーッとしているというか(笑)。あと、スタジオの移動で気持ちを切り替えているところはありますね。いわゆる「役を私生活に引きずる」タイプではないです。

——では、『スモールフット』で注目してもらいたいところは?
 ミュージカル映画だけあって、音楽がとても素敵です。個人的に昴さんとハモる部分は、歌っていてとても気持ち良かったですね。シーンで言うとイエティが文明に触れていく場面は、自分が生活していて当たり前になっていることを再度見つめ直すきっかけになりました。イエティと人間の間で言葉は通じていないけど、心が通じ合っていくところがすごくいいなと思います。

——魅力が詰まっている作品ですが、一番の魅力は何だと思いますか?
 一番は難しいな…(笑)、お話が温かいことですかね。私も劇場に行くつもりですが、観に行ったらきっと日常の忙しさをリセットしてくれる清々しさがあると思います。お話は温かいけど舞台が雪山なので、光景はすごく涼やかです。そこもかなりいいバランスだと感じています。

——劇場で観ると、より魅力が伝わる作品だと思います。ぜひ、「劇場に来てください」的なメッセージを。
 大きなスクリーンで観ると、舞台となっている雪山に入ったような気持ちになると思います。時期的にも冬に向かいかけるちょうどいいシーズンですし、特に歌は迫力があるのでスクリーンで壮大さを感じていただけるとうれしいです。

劇中歌『WONDERFUL LIFE』が登場する本編シーン

 解禁された本編シーンでは、イエティたちが暮らす雪山の自然をバックに、声優界でトップクラスの歌唱力と名高い、早見沙織さん演じるミーチーが思わず聞き惚れてしまうようなクリアで美しい歌声で、劇中歌『WODERFUL LIFE』を歌い上げている。

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 イエティたちの村では、ストーンキーパーが持つ“ストーン”に代々書かれてきた掟が絶対で、彼らが暮らす雪山の雲の下には何もなく、スモールフットも存在しないと教えられていた。しかし、ミーチーはストーンキーパーの娘ながら、スモールフットの存在を信じ、実際に調べるという、活発で探求心あふれるキャラクター。ミーチーたちはこれまでスモールフットが存在する証拠を長年探していたが、実際に会ったことはなく、見つかるのは防寒着やトイレットペーパーなどばかり。しかも、トイレットペーパーをスモールフットの秘密が記載された巻物だと勘違いするなど少しおっちょこちょいな面も。そんな時、ミーゴがスモールフットに会ったと聞き、ミーチーは心躍らせていた。しかし、スモールフットの存在を疑われ村から追放されてしまったミーゴ。そんな彼を、「古い考えをただ打ち破りたいってだけじゃなく、新しいことを見つけたいの」とミーチーが背中を押すのがこのシーンだ。

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 彼女が情感たっぷりに歌い上げる曲からは、好奇心だけでなく、彼女が強い意志を持つ女性 であることが感じられる。映像では雪山の雄大な風景が描かれる中、「見慣れた世界を確かめよう もう一度美しさのその奥にある大きな世界」という歌詞から、これまで信じてきたものに対して、ミーチーが当たり前と思わず、興味や疑問を持つキャラクターで、雪山の下にはきっと広い世界がひろがっているはずだと、思いを膨らませてる様子が感じられる。それだけでなく、「想像を遥か超えいろんな謎を解いていこう 心に湧き上がる知りたい気持ち抑えきれない 冒険の旅 遥か彼方へ この不思議に満ちたすばらしい世界」と、圧倒的な歌唱力で、飽くなき探求心を歌い上げる、夢あふれる映像となっている。

  “モジャかわ”なイエティ・ミーゴのスモールフット(=人間)探しの旅を、極上の音楽に乗せて贈る、この秋一番の“モジャかわ”ミュージック・ファンタジー『スモールフット』。早見さんら吹き替えキャストが担当する圧巻の劇中歌を、ぜひスクリーンの音響で堪能しよう。

DATA
■『スモールフット』

公式サイト:http://smallfoot.jp
公開:10月12日
劇場:新宿ピカデリー他
※US公開:9月28日

STAFF:
監督=キャリー・カークパトリック
製作=ボニー・ラドフォード、グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
製作総指揮=ニコラス・ストーラー、フィル・ロード、クリストファー・ミラー、ジャレッド・スターン、セルジオ・パブロス、キャリー・カークパトリック

CAST:
チャニング・テイタム、ジェームズ・コーデン、ゼンデイヤ、コモン、レブロン・ジェームズ ほか
吹き替えキャスト:木村 昴(ミーゴ)、宮野真守(パーシー)、早見沙織(ミーチー)、立木文彦(ストーンキーパー) ほか

エンドソング:ナイル・ホーラン『Finally Free』

配給:ワーナー・ブラザース映画

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