《プロデューサー対談》アクティヴレイド

──８話で瀬名の元カノ・みほが登場しました。もっと女性に対してもスマートだと思っていた彼の、意外な一面を垣間見られた気がしました。

尾留川　逆に僕は、みほを前にしたときの瀬名の態度に、気配りのできるスマートさを感じました。というのは、みほがダイハチメンバーの前で、「前の日に分単位のスケジュール表が送られてくる」とかいろいろグチったとき、瀬名は同調もしなければ否定もしてないんですよ。みほは、物事を大げさに言ってしまう性格じゃないかと思ったのですが、そうだとすると、彼女の話は必ずしもすべてが事実ではない。でも、彼女の話を否定したら、せっかくの飲み会の場が荒れるかもしれない。そうならないよう、瀬名が配慮したように見えました。もっとも、２人のやりとりを聞いてると、そもそもあの２人は普通に付き合ってたのか？という疑問はあるのですが（笑）。同じように黒騎も、開口一番「すげぇ美人」と言ってますが、あのひと言のおかげで、みほはその場に入りやすくなったと思うんです。瀬名も黒騎もカッコいいなと思いました。僕が彼らより年上だからそう見えるだけかもしれませんが。

梅田　しかもみほが、「ゴミと蔑まれるダイハチ」とバカにしたとき、瀬名にしては珍しく「ダイハチの悪口はやめてくれ」と語気を荒げるんですよね。８話は彼がダイハチに心を寄せているのが分かった物語でもあったと思います。

尾留川　愛着がなければ、今頃大阪に行っていますからね（笑）。

──そして10話では黒騎の過去が断片的に描かれました。黒騎にとって稲城はどんな存在なのでしょう？

梅田　やんちゃだった黒騎に目をかけ、正しいレールに戻してくれたのが稲城だったんです。だから黒騎にとっては師匠であり、尊敬する人であり、若干の畏怖もあって頭が上がらない存在。彼の正義や倫理観は、稲城の影響を色濃く受けているんじゃないかと思います。

──ロゴス周辺に不穏な動きが出てきましたが、最後に今後の見どころを教えてください。

梅田　ダイハチのメンバーが総がかりで取り組まなければならない大事件が発生します。彼らの行く末を見届けてください。

尾留川　ちょっとした仕草や会話から垣間見える性格や趣向、人間関係にも注目です！

（PASH！2016年４月号より）