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【アニメ『時光代理人』GW企画】OPテーマにはトキとヒカルの本音が見える。アーティストコメントを特別公開
2022.05.05 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
2021年4月よりbilibili動画にて配信され、わずか4カ月で世界での総再生回数1.6億回を突破したオリジナルアニメーション『時光代理人 -LINK CLICK-』。
本記事では『PASH!』4月号に掲載されたオープニングテーマ『Dive Back In Time』のGen Kakonさんとエンディングテーマ『OverThink』のEAERANのおふたりからのコメントを特別に掲載します!
オープニングテーマ『Dive Back In Time』Gen Kakonさんコメント
僕の隅っこにある記憶が呼び起こされました
――オープニングテーマ『Dive Back In Time』の原曲を聴いた率直な感想は?
中国のアニメだと聞いていましたが、曲をフルコーラス聴いてみたら、全編英語だったのでちょっとびっくりしました。曲の入りのインパクトとサビの躍動感、アニメに沿ったタイトルと歌詞に、とても魅力を感じました。
――カバーする際に大切にされたことは?
歌詞と原曲の音源をいただいて、まずキー設定を決めるために原キーを含め数バージョンをアコギで弾き語りしてみました。高ければ高いほどロック感が増すような印象で迷いましたが、原曲はどちらかというとグルーヴィな曲調なので、アニメのファンの方々が聞いたときにできるだけ違和感を少なくするため、最終的に歌と編曲を原曲に寄せる方向になりました。僕の声質と音域を含めて、原曲+2のキー設定に決まりました。
――一番気に入っているフレーズは?
僕はラスサビ前のBridgeパートが一番気に入ってます。主人公のトキとヒカルは毎回依頼のために未来と過去でダイブしながらいろんな決断をせざるを得ない。そのなかでたくさんの葛藤、本心に反する選択など、常にとても辛い思いをしていると僕は感じます。「Cuz I’m about to lose my mind」はまさに彼らの本音であって、それを歌で表現している箇所なので、とてもエモーショナルだと思います。
――改めて作品の世界観や物語に感じた魅力も教えてください。
まずは写真の中へダイブすること。時空のなかで過去と未来を行き来するのがとても新鮮でした。現代の描写はもちろんのこと、過去へダイブするたびに出てくる昔の中国の描写は、まさに僕の隅っこにある記憶を呼び起こしてくれました(田舎で広い家があって、を使って料理したり、ドアを開けっぱなしで食事をするところなど)。アニメ自体はサスペンス・ファンタジー要素がメインですが、人間の絆によって生まれる感動シーンに僕は毎回共感し、思わず涙が出ます。
――トキとヒカル、ふたりのコンビの印象は?
彼らはお互いの長所と短所を知りながら、補い合っている理想的なコンビだと思います。
――最後にメッセージをお願いします!
カバーですから、原曲のコピーでないことに意味があると思います。歌、楽器、編曲まで良い意味でそれぞれ原曲へのリスペクトを大切にした作品に仕上がったのではないかなと。リスナーのみなさんには、ぜひメインボーカルの後ろにあるコーラスにも耳を傾けていただきたいです。綿密なコーラスだったので僕も音楽に携わる人間として、とても勉強になりました。本編の物語に寄り添って流れてくる『Dive Back In Time』は、1話ごとに違う印象になると思うので、引き続き本編と楽曲の両方を楽しんでください!
エンディングテーマ『OverThink』EAERANコメント
エンディングが流れるたびドキドキします
――エンディングテーマ『OverThink』の原曲を聴いた際の感想は?
EA:原曲を聴いたときは、タイトなラップから入り、そこから自然に綺麗なメロディが入るという流れに驚き、同時にこの曲をカバーできるんだ!と嬉しさで鳥肌が立ちました。
ERAN:重いイントロに疾走感のあるドラムの音が入ってきて怪しげな感じと、気怠げでクールな感じがすごくカッコいいと思いました。
――今回おふたりは日本語訳詞に参加されています。制作時のエピソードを教えてください。
EA:訳詞で大変だったのは、日本語と中国語のフレーズの長さの違いですね。中国語は日本語と比べて短く伝えることができるので、ここは入れたいけどここがあったほうがイメージしやすいな……など、かなり試行錯誤しました。
ERAN:歌詞のニュアンスを原曲から感じ取って、それにまた韻を踏むのが少し大変でした。ふたりでブラッシュアップしたところは、韻の踏み方とフロウを原曲にできるだけ近づけることです。
――一番気に入っているフレーズは?
EA:やはり「U should really stop thinkin bout it,」というフレーズですね。主人公のトキが第三者目線で自分に言い聞かせているようにも、ヒカルがトキに言い聞かせているようにも聞こえて、とても好きです。
ERAN:2番のサビ前の「all I know’s that I should really」のところです。理由はそのままサビと歌詞が繋がるところが好きだからです。
――歌う際に大切にされたことは?
EA:メロでは原曲の気怠げな感じが特徴的な部分を残しつつ、歌詞が伝わりやすく歌い、サビでは感情と現実の葛藤を想いながら歌いました。
ERAN:歌詞にあるように、考えすぎてはいけないということを、自分に言い聞かせるような感情と気怠げな感じを意識しました。
――改めて作品の世界観や物語に感じた魅力も教えてください。
EA:毎週作品を観ていますが、写真にダイブしたときに撮った人物とリンクしてしまうのが、トキや視聴者にとって辛くも面白い点だと思いました。最後のどんでん返しや不穏な空気があるところでエンディングが流れるので、毎回ドキドキします。
ERAN:クールでミステリアスな世界観で謎の多い設定が魅力かなと思います。時間制限があるなかで、トキとヒカルが協力しあって依頼が達成できるのかとドキドキするシーンが面白いと思いました。
――実の兄弟であるおふたりから見て、トキとヒカルの人柄や関係性に共通点を感じる部分はありますか? またおふたりも彼らのように衝突することはあるのでしょうか?
EA:個人的には弟がトキっぽいですね。突然暴走して予測不能なところが似ていると思います。自分は判断力という点で、ヒカルに似ていると思います。意見が合うことが多いので、衝突はほとんどしないです。
ERAN:意外と凸凹コンビだなーと思います。どっちかというとヒカルのほうが冷静だし、兄っぽい感じがしますね。
――最後にメッセージをお願いします!
EA:今回初めてリリースされた楽曲『OverThink』は、作品の内容とリンクしていて、とてもカッコよくてエモーショナルなラップ曲です。トキとヒカルに重ねて聴いてもらえたら嬉しいです!
ERAN:この曲は感情とリンクした、とても深みのあるものになっていると思いますので、ストーリーと重ねて聴いてもらえるとより楽しめると思います。『OverThink』のフルコーラスは各配信で聴けるので、ご視聴いただけたら嬉しいです!
Blu-ray&DVD vol.1&vol.2 発売中! Vol.3は5月25日発売予定
アニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』のBlu-ray&DVDが好評発売中です。完全生産限定版には、vol.1~3のいずれにも三方背BOX、特製ブックレット、特典映像が付属します。Vol.3は5月25日に発売予定です。
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