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91Daysの重厚な世界観はどのように作られた?マフィアものになるまでの意外なプランも!?
2016.07.15 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
極力アニメっぽい要素を 排除して“ドラマを観せる”
舞台は禁酒法時代のアメリカ、密造酒の闇取引で賑わいを見せる街・ローレス。その街に再び降り立ったアヴィリオは、家族の仇であるヴァネッティファミリーへの復讐を胸に秘めていた。そして再会したコルテオと共に、密造酒を卸す名目でネロに近づくが…? 『91Days』第1話の放送を観て、硬派で重厚な描写に驚いた人も多いはず。そこで、松竹・飯塚寿雄プロデューサーに世界観の魅力や、マフィアものに至るまでのウラ話を聞いてみました!
──完全オリジナル作品となりますが、今 ”マフィアもの“をやろうとした理由や経緯を教えてください。
元々は鏑木監督と、朱夏の佐藤プロデューサーとオリジナルの企画をやろうということで打ち合わせを始めましたが、ゾンビものや大河恋愛ものなど、さまざまな案を経て、私がマフィア映画を好きだったので「マフィアものをやりましょう」と2人を押し切った形です(笑)。シリーズ構成の岸本さんにはその後から参加してもらいました。みんなオリジナルを立ち上げるのはほぼ初めてだったので手探りで作っていきました。
──これまでにもマフィアをモチーフにしたアニメがあるなかで、この作品ならではのコンセプトや魅力は?
過去にもいろいろありましたが、特殊能力を持っていたりして、純粋なマフィアものはあまりなかったかなと。アニメとして作るのであれば、そのほうが画も派手になるし、アニメらしい作品になると思います。実際に今回の企画を進める上で何作品か拝見して、途中までは特殊能力を入れる方向も考えたりしました。やっぱり不安だったので。でも、ほかの作品を観れば観るほど自分たちは違う方向に行こうと。極力アニメっぽい要素を排除して〟ドラマを観せる〝 ことを重視する方向に舵を切りました。
──制作にあたって、特にこだわっているのはどこでしょうか? ここに注目してほしいというポイントをお聞かせください。
マフィアという不条理で残酷な世界で、復讐という業を背負うアヴィリオと、その復讐相手のネロを中心とした男たちの熱くて哀しいドラマに注目してください。読者のみなさんが普段あまり目にしないタイプの作品だと思います。近藤さん、江口さんをはじめとするキャストの方々にも、よりリアルな芝居を心がけてもらいました。みなさん、かなり気持ちを入れて演じていただいているので、アフレコ現場でお互いの熱い演技に引っ張られないようにするのが大変そうです(笑)。海田さんの音楽は、鏑木監督のオーダーで相当洋画っぽい重厚な音楽になっています。小倉工房さんの美術にも注目です。1920年代のアメリカっぽい世界観を細部にまでこだわって表現していただきました。昨年秋に鏑木監督たちが行ったアメリカロケハンにも同行していただいたので、そのときの取材結果が存分に活かされていますね。
今夜はついに2話が放送! 圧倒的な世界観と、予測不能な展開から目が離せない!
(PASH!9月号より)
DATA
91Days
HP:http://91days.family/
Twitter:@TV91Days
ON AIR:
2016年7月よりMBS・TBS・CBC・BS-TBSにて放送開始。
MBS 7月8日より毎週金曜深夜2:10~
TBS 7月8日より毎週金曜深夜1:55~
CBC 7月8日より毎週金曜深夜2:49~
BS-TBS 7月9日より毎週土曜深夜0:00~
※放送日時は変更になる場合があります。
STAFF:
監督=鏑木ひろ
シリーズ構成=岸本 卓
総作画監督・キャラクターデザイン=岸友 洋
音楽=海田庄吾
アニメーション制作=朱夏
OP=『Signal』/TK from 凛として時雨
ED=『Rain or Shine』/ELISA
CAST:
アヴィリオ=近藤 隆
ネロ=江口拓也
ヴァンノ=小野大輔
コルテオ=斉藤壮馬
ファンゴ=津田健次郎
フラテ=西山宏太朗
ロナルド=中村悠一
バルベロ=櫻井孝宏
ヴィンセント=山路和弘 ほか
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