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マンガ・アニメIPのグローバル市場規模は約3.7兆円超に。MANGA総研が第0回マンガアニメのIPリサーチ調査を実施

2024.11.10 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 IMARTを運営する一般社団法人MANGA総合研究所(MANGA総研)は、マンガやアニメから発するIP(Intellectual Property)の市場調査を、今後行っていくとのこと。マンガ・アニメIP市場調査第0回を発表しました。

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 マンガやアニメを起点としたIPは、それぞれの業界にとどまらず、ゲーム、グッズ、ライブエンターテイメントなどに展開していることは広く知られていますが、これら全てを横断した市場調査は、これまで毎年継続する形では行われてまいりませんでした。

 MANGA総研では、まず初回にあたる今年のIP市場調査の第0回として、現在ある様々な情報を統合・試算することで試験的な調査結果を発表いたします。今後は、この調査の精度を高め、毎年発表できる体制を整備していくとのことです。。

マンガ・アニメIPのグローバル市場規模調査結果(一部)

 本章では、「クールジャパン戦略」でも参照されている「日本コンテンツの海外市場規模4兆6,882億円」(ヒューマンメディア社の調査)のうち、対象をマンガ・アニメIPに絞った市場規模を算出。さらに海外市場の解像度向上を試みた。

 日本のマンガ・アニメIPの市場規模は、世界全体で3.7兆円ほどの規模と考えられ、メディア別の大まかな構成としては、マンガ・映像・グッズの3領域が各1兆円前後で、ゲームは0.5兆円ほどの規模となっている。

 海外比率は2022年時点では全体の4割弱程度の1.5兆円となっており、年々増加傾向にあるため、2026年頃には5割(半々の比率)に達すると考えられる。

 マンガ・アニメIPにとって、現在も特に成長速度の高い領域としては海外マンガ市場、海外映像配信市場があり、前年比15-18%(推定値)程度で拡大している。

 今後、拡大が期待される領域としては、ゲームと海外グッズ市場が挙げられる。ゲーム市場は『ポケモン』『マリオ』など任天堂関連のIPを除いたマンガ・アニメIPは一定割合に留まっていて、モバイル×海外の領域をはじめ、伸びしろが大きいものと期待される。

 海外グッズ市場については、本調査では5,268億円と推定。同領域は正確なデータ取得自体が困難で、実態は現状でもより大きな規模の市場がありそうだが、さらに拡大余地も大きいと考えられる。

個別IP調査

 本章では、5つのタイトルについて、より解像度高く作品別市場規模を測定するための情報収集を行った。

 『呪術廻戦』の市場規模は2022年時点で年あたり推計1,000億円弱規模。2023年11月以降はさらにモバイルゲームの売上が加わっている。『ONE PIECE』の市場規模は2022年時点で年あたり推計3,000億円弱に上るとみられ、うち2000億円強をグッズが占める。

 『名探偵コナン』の市場規模は累計で3500億円以上、2022年単年だと200億円の規模と推定。映画の影響が他作品と比べ大きい。『進撃の巨人』の市場規模は2009年~直近の累計で1000億円規模以上と想定、コミックやコンソールゲームの貢献度が大きい、連載終了後の2022年単体でも200億円の規模と推定。

 『俺だけレベルアップな件』の市場規模は2018年~直近で100億円程度の規模と推定、続編や映画のリリースも発表されており今後さらなる成長が見込まれる。

 現状は公表されている情報のみで、各作品それぞれ個別の方法で推計せざるを得ない状況だが、将来的に権利元企業のIP別決算の開示などが進んだ場合は、より統一的な基準での個別IPの市場規模比較が可能になることが期待される。

第0回マンガ・アニメのIP市場調査概要

 第0回調査では、研究員として、エンタメ社会学者の中山淳雄氏、サクラスの池上真之氏をお迎えし、以下3点を調査いたしました。

I.マンガ・アニメIPのグローバル市場規模

・先行研究では、「日本のコンテンツの海外市場規模は4兆6,882億円」(ヒューマンメディア社)
・「マンガ・アニメIP」について国内・海外市場の合算値を算出
・特に、海外市場規模の解像度向上を図る
・『ポケモン』『マリオ』や『キティ』など、キャラクターものの市場規模は除いて算出

II.IPパワーランキング

・グローバル全体での個々のマンガ・アニメIPの機械的な評価
・認知度・ファン人数・熱量・原作人気・収益性という5つの軸から多面的に評価
・総合TOP25及び、部門別TOP25をリスト化

III.個別IP調査

・5つのIP『呪術廻戦』『ONE PIECE』『進撃の巨人』『名探偵コナン』(以下『コナン』)『俺だけレベルアップな件』(以下『俺レベ』)については、個別の調査・分析を実施
・単年ベースのグローバル市場規模を、媒体別の単価×数量を積み上げて算出
・国別の傾向分析を実施

 また、2025年1月を目途に、調査・分析結果が販売予定です。ご購入者様には1月中に報告会の開催もお知らせします。なお、IMART2024開催に伴い「IP調査事業支援費」を協賛いただいた企業様は、本調査が購入済みということになります。

【販売内容】
・第0回マンガ・アニメのIP市場調査/分析結果 資料
・2025年1月開催の調査報告会ご招待
・同調査報告会アーカイブ動画
※以上、10万円+税

※プレスリリースでは、I及びIIIについて、その調査・分析結果の一部を発表。
※11/12から開幕するIMART2024の基調講演(11/13 17時~)の際には、MANGA総研研究院の中山淳雄より一部を発表。

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