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声優陣が競技クイズの魅力を語る! TVアニメ『ナナマル サンバツ』キャストインタビュー
2017.06.17 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
堀江さん、佐藤さん、畠中さん、石川さんの合同サイン色紙プレゼントも!
7月4日(火)より放送予定のTVアニメ『ナナマル サンバツ』。本作は、ボタンの早押しがキモになる“競技クイズ”を題材にしており、“0.01秒”が勝敗を分ける世界での戦い、クイズ研究会の先輩と仲間、ライバルたちとの出会いが描かれた青春ストーリーです。物語は、文蔵高校1年生の越山 識(主人公)が、クイズ研究会による<新入生早押しクイズ大会>に思いがけず参加したことから動き出します。
読書好きで目立つことが嫌いな識。急遽参加することになるクイズ大会で、最初は早押しのコツが掴めませんでしたが、同じクラスの深見真理の圧倒的な姿を見て、“クイズには答えを確定できるポイントがある”ことに気付くことになります。
クイズ研究会の会長・笹島学人やオタク方面の知識が満載の井上大将、隣町にある高校に通う圧倒的な強さのライバル・御来屋千智といったキャラクターたちが次々と登場し、識は“競技クイズ”の世界に深くハマっていきます。
今回、越山 識役の堀江 瞬さん、笹島学人役の佐藤拓也さん、井上大将役の畠中 祐さん、御来屋千智役の石川界人さんへの4名にインタビューが実現! 本作の見どころや演じる役への思い、そして競技クイズへの印象を伺ってきました。
なお本記事を読んでアンケートに答えてくださった方の中から抽選で3名様に、堀江さん、佐藤さん、畠中さん、石川さんの合同サイン色紙をプレゼントします! クイズ系アニメということで、アンケートはこのインタビューをじっくりと読まないと答えられない質問もありますので、ぜひ最後まで読んでください♪
問題のレベルに驚愕!? 『ナナマル サンバツ』キャスト陣が作品やキャラクターへの印象を語る!
――『ナナマル サンバツ』という作品への第一印象は?
堀江瞬さん(以下、堀江):僕は今まで“クイズ”というものに対して、お茶の間の娯楽としてのほほんと見るもの、という印象を持っていました。『ナナマル サンバツ』の題材になっている競技クイズは、どのタイミングでボタンを押すか、早押しの技術の1つである“押し込み”が上手くいくか、どこの確定ポイント(問題の答えを確定するタイミング)で押すのか、押したタイミングがそこであっているのか……とか、問題に答えるための“知識”だけでなく、いろいろな要素が満載で。
それがとても衝撃で、それまでのクイズへのイメージがガラリと変わって、今までの認識のゆるさに申し訳なさを感じたくらい奥深さを感じましたね。この作品を通して、クイズの世界って実は白熱したもので、そこにはクイズへの熱い思いを抱いている人たちがいるんだとわかりました。
――堀江さんが演じる主人公・越山識くんは、そんな競技クイズにのめり込んでいく役どころですね。
堀江:識くんは、最初は引っ込み思案で気弱な、周囲に対して消極的な男の子だったんですけど、白熱した競技クイズの世界でもまれていくうちに、10代の1人の男の子としてどんどん成長していくんですね。
内向的だった彼が、今までしてこなかった青春をクイズを通して経験して、知らなかった悔しさや喜びを経験して、前向きに変わっていきます。あと、クイズに対する熱もだんだんと高まってのめり込んでいく、好奇心旺盛な男の子だと思います。
――演じる際に意識したこと、心掛けたことはありますか?
堀江:ただ気弱で大人しいだけの識くんにならないようにすることですね。1話の演技指定で「クイズに対する熱はあるから、思いをもっとセリフに込めてください」と言われていました。ボタンを早押しして、答える一言に熱を込めて、「クイズが本当に好きなんだ!」という熱い思いを表現しようと思っています。
――佐藤さんは、『ナナマル サンバツ』へどのような印象を抱かれましたか?
佐藤拓也さん(以下、佐藤):“競技クイズ”の奥深さに感動しました。いわゆる『高校生クイズ』に代表されるクイズ番組というものは、なんとなく遠い世界で、あくまでTVの中の話だなという印象がありました。ただ、子どもの頃からクイズに熱意を傾ける人に“憧れ”みたいなものはありまして。
僕自身、高校生の頃は「やってみたいな」と思いながらも、実際のクイズ番組に出演するほどの度胸はなかったんです。今回この作品に出演させていただいて“競技クイズ”の世界を覗くことになり、今までチャレンジしなかったことを後悔するくらい楽しくて、「なんで奥深い世界なんだろう!」と感じているところです。
――佐藤さんが演じる笹島学人は、識くんたちが所属するクイズ研究会の会長。いわば、識くんがクイズにのめり込むきっかけとなる人物ですね。
佐藤:超名門高校から転入してきた変わり者ですけど、実力と熱量は圧倒的です。演じていく上では、彼のクイズへの情熱は常に意識するように心がけています。恐らくこのアニメは、僕たちのように本作で初めて競技クイズの世界に触れる方や今まさにその世界に生きている方もご覧になると思うので、お芝居やチームワーク、泥臭い言い方をすれば“熱意”を駆使して、見てくださる皆さん全員に楽しんでもらえるように笹島学人を演じたいと思っています。
その上で大事にしているのは、まず大きな声を出すことですね(笑)。「言っている意味はよく分からないけれど、なんかとても納得させられる!」といった、勢いと熱のある演技をしたいです。
――畠中さんは、『ナナマル サンバツ』へどのような印象を受けましたか?
畠中 祐さん(以下、畠中):この作品は、競技クイズだけに勝ち負けがはっきりしているという“厳しさ”がありますが、勝者が敗者に抱く想いなど、随所に“優しさ”が見られて、とても温もりを感じます。
だからこそ、バトルが人間臭く、泥臭く描かれていて……それがいい意味で、スポーツ漫画を読んでいるかのような熱を伝えてくれるのかなと。現場でも、その熱量を少しでも表現したいと思っていますし、僕自身も熱意を持って取り組んでいかなければと思っています。
――畠中さんが演じる井上大将は、識くんと同じくクイズ未経験者の1年生ですね。演じる上で心掛けたことはありますか?
畠中:井上は、みんなが「クイズが好き!」という理由でクイズに挑んでいるなか、1人だけ「(ヒロインの)深見さん可愛い!」という純粋な動機で競技クイズに参加します。そのぶんクイズに対する先入観がなく、自分が思ったことを素直に出せるような子でもあります。
器用に人と付き合えているようにも見えますが、その反面、不器用な部分を持つ等身大の男子高校生だとも思っています。だから井上を演じるときは、何も飾らずに井上としての気持ちを前に出していくようにしています。
――石川さんは、『ナナマル サンバツ』へどのような印象を受けましたか?
石川界人さん(以下、石川):僕も、スポーツもののような熱がある作品だという印象を持ちました。とはいえやっぱりクイズなので、スポーツものに近い熱を持っているけれど、スポーツではないという導入を凄く分かりやすく丁寧に描いているなと思いました。
頭脳戦ですが、反射神経も必要とされていたり、努力で培ってきたものをフルで活用したりする部分がスポーツに非常に近いんです。でもいざ競技になった時にやることは、ボールを打ったり投げたり、蹴ったりするわけではなく、動かすのは指先一つ。勝敗を分ける0.01秒の差を如何に縮めるか、誰よりも早くボタンを押すことについて、スポーツものさながらに熱く描かれています。
――御来屋は、1年生でありながらすでに競技クイズの実力者。識くんの良きライバルとなるポジションですね。
石川:御来屋は「不愛想で大人げない」という設定のキャラクターですが、僕は全然そう思っていません。クイズが本当に好きで、その世界に心を奪われているだけなんです。だからクイズ以外には不愛想で大人げなく見えるんでしょう。年相応に負けず嫌いで、クイズが大好きなキャラクターだと思います。
――御来屋を演じる上で、意識したことはありますか?
石川:「クイズが好きだ」ということを念頭に置いています。今後気をつけていきたいなと思っているのは、今はまだ余裕を持って主人公と対峙しているけれど、識君が実力を上げて来てこっちが追い詰められた時、どう演じるのかは考えておきたいなと思っていますね。
――第1話から様々な問題が出題されますが、みなさんにとって問題は難しかったですか? もしくは、「これは分かった!」という問題はありましたか?
堀江:問題自体はさまざまな難易度があるので、答えられるものもあるとは思います。でも、いざ自分たちが早押しでクイズに参加したら、“確定ポイント”がわからないので、コツがわかっている人に先にボタンを押されてしまうんじゃないかと。「まだ問題文を聞きたかったのに!」って思うことのほうが多そうです(笑)。
全部読めていればわかる問題でも答えることが難しくなってくるので、そういう意味では、僕はどの問題も難易度が高いという印象を受けました。
佐藤:そうですね。問題文を読んで考える時間が自由に持てれば、どうにかなるとは思うんです。問題は難易度じゃなくて瞬発力ですよね。音を聞いて“確定ポイント”で早押しをしないといけないけれど、瞬発力を持って答えられるかというと、もう全然自信はないですね。
でも僕は、今まで生きてきて「ダス・ゲマイネ(太宰治の小説)」という言葉を音にしたことはないので、どちらにしろ答えられないですね!
一同:(笑)
――確かにそれは、人生のなかでそう出会う機会が多い言葉ではないかもしれないですね。
佐藤:ないですよ! 識くんの場合は、幼少の頃から本に親しんでいたから答えられた思うんですけど。こうやってマニアックな問題もあるので、作中でもキャラクターによって得意・不得意が結構分かれています。“ベタモン”と呼ばれる定番問題をただ知っていても無敵ではない、というのが一つの面白さだなと思っています。
畠中:僕は原作で読んでいても、台本で読んでいても、一個も答えられないっていう……。
――文章で読んでいても難しかったと。
畠中:文章で読んでいても僕は答えらないですね。“非核三原則”ですら危ういレベルだったので……。
佐藤:あれ? つい最近まで大学生じゃなかったっけ?
畠中:大学生でしたけど!
石川:大学生がみんな優秀だと思わないでくださいよ!
一同:(笑)
佐藤:今の全然フォローになってなかったね(笑)。
畠中:いやでも、そうなんですよ! 僕はこのクイズへの苦手意識を『ナナマル サンバツ』という作品を通して克服していきたいですね。いや、克服していきます!
石川:僕は第1話に出ていないので第1話のクイズの内容を正しく理解していないのですが、第2話の時点では全く分かりませんでしたし、答えを聞いても「?」という感じでした。僕もどちらかというとこちら側(畠中さんを指さし)ですね。
畠中:ちょっと喧嘩売ってるじゃないですか(笑)。
石川:(笑)。頑張りまーす。
――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
石川:ここまで読んでいただきありがとうございます。先ほども言いましたけれど、スポーツものに近い作品だと思っています。しかし、頭を使うというところで、また違った熱を楽しめるのではないかと思いますので、どうぞ最後まで見てください。よろしくお願いします!
畠中:この作品の魅力である“0.01秒の世界”。その緊張感やスピード感はこれからも現場で必要なことだと思います。その緊張感をみなさんに伝えられるように、そして、そのなかにある楽しさを見出していただけるように作品に取り組んでいきたいと思いますので、皆さんもそこに注目して見てほしいです。
佐藤:きっとこの番組に触れることで、クイズ番組を見るときの視点がひとつ増えるのではないかと思います。もっといえば、皆さんの人生の楽しみをひとつ増やすきっかけになれればいいなと思います。
堀江:競技クイズというものに馴染みがない方が多いと思うのですが、この作品を通してクイズの奥深さを知っていただければと思います。
アニメの第2話で御来屋が、ベタモンの問題で「なぜや……」のたった3文字で答えがわかるシーンがあるんですけど、競技クイズの知識がなければ、「この人はなんで3文字で分かったんだ!?」って驚くと思うんです。どうして御来屋が3文字で答えることができたのかという理由もアニメのなかに隠されています。この作品を通して、そうしたクイズの魅力を知っていただければと思っています。
――ありがとうございました!
集合写真の撮影では、仲が良さげに肩を組み合っていたみなさん。仲が良いんですねと声をかけたところ、「でしょ! 仲が良く見えるでしょ?」と茶目っ気たっぷりに答えたのは石川さん。こうしたキャスト同士の仲の良さ、そして熱意が作品にも反映され、より魅力的になっているはず。今からTVアニメ『ナナマル サンバツ』の動向に目が離せません!
サイン色紙プレゼント
堀江 瞬さん(越山識役)、佐藤拓也さん(笹島学人役)、畠中 祐さん(井上大将役)、石川界人さん(御来屋千智役)4名のサインが1枚に書かれた合同サイン色紙を、抽選で3名様にプレゼント! プレゼントへの応募は、下記の応募フォームから必要事項を記入するだけ。『ナナマル サンバツ』やキャスト陣への応援メッセージも自由にご記入ください♪
※メールアドレスは必ずご記入ください。当選時にご連絡させていただきます。
★締め切りは2017年6月26日(月)の23:59。お早めにご応募ください!★
©杉基イクラ/KADOKAWA ©7○3×クイズ研究会
取材・文/河内香奈子
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