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『Infini-T Force』斉藤壮馬(東 鉄也/キャシャーン役)の憧れのヒーロー像は? インタビューを実施!
2017.11.25 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
憧れるヒーロー、好きな敵キャラ、アフレコ現場の様子まで、いろいろと伺いました!
2017年10月より放送されているTVアニメ『Infini-T Force』はタツノコプロ55周年を記念作品。ガッチャマン、テッカマン、ポリマー、キャシャーンなど、1970年代に活躍した“タツノコヒーロー”たちがフルCGアニメーションとなって躍動します。
今回、東鉄也・キャシャーンを演じる斉藤壮馬さんにインタビューを実施。タツノコヒーロー世代ではないという斉藤さんだからこそ語れる『Infini-T Force』、そして“タツノコヒーロー”の魅力について伺ってきました!
記事の最後では、抽選で1名様に斉藤壮馬さんの直筆サイン色紙のプレゼントフォームがあります! 応募にはインタビュー内容に関する簡単なクイズに答えていただきますので、ぜひ最後までご覧ください!!
斉藤さんが感じる鉄也(キャシャーン)の魅力とは? 好きな敵キャラクターなども語っていただきました!
――TVアニメ『Infini-T Force』への出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。
斉藤:オーディションを受けさせていただいたときは、まさか自分がキャシャーンを演じる日がくると思っていなかったので本当に嬉しかったです。同時に幅広い年代に愛されているヒーローが集結する壮大なプロジェクトということで、気持ちを据えて取り組んでいかなければいけないなという責任感を感じました。
――新型アンドロイド“新造人間”であるキャシャーン。演じるにあたって意識されたことや監督と相談されたことはありますか?
斉藤:キャラクターたちが今風にリアレンジされているなかで、キャシャーンは原作と同じく新造人間であり、自分のアイデンティティーはどこにあるのかを戦いのなかで探し求めていく人です。
今回は他3人の年代が上に見えるのに対して、鉄也(キャシャーン)はタケシに“少年”と言われることもあって。そんな、無機質な感じを持たせつつもどこか少年らしい可愛げを出したいと思いました。
ただ、新造人間である以上は感情を出し過ぎてはいけないなと思ったので、微妙な塩梅で感情を乗せられるように心掛けましたね。普段のセリフはともかく、叫ぶところではどこまで感情を出して良いか、どこまでがキャラクターのイメージに収まるのかのバランス調整が難しかったです。
――ちなみに、オリジナルの『新造人間キャシャーン』は1970年代に放送された作品ですが、斉藤さんはこの時まだ生まれていませんね。これまでにタツノコヒーローに触れる機会はあったのでしょうか?
斉藤:オリジナルの『キャシャーン』自体は今作品に関わるまでは触れてこなかったんですが、タツノコプロさんが2008年に『キャシャーン』を原典とした『キャシャーン Sins』というアニメーションをやっていらして、そこで初めてタツノコヒーローにリアルタイムで触れました。
『キャシャーン』には悲壮感・悲哀を感じる世界観があります。『キャシャーン Sins』もその作風を踏襲していたので、ちょうどその頃ダークなものに傾倒し始めた自分も、とても惹かれるものがありました。『キャシャーン Sins』はオープンエンドが格好良くて好きでしたし、印象に残る作品でしたね。
――東 鉄也・キャシャーンを演じるにあたり、オリジナルから取り入れた部分はありますか?
斉藤:いわゆるタツノコプロ作品の“男気”の部分を他のキャラクターが担保してくれていると思ったので、鉄也の場合はオリジナルから無理に引っ張ってこようという意識はありませんでした。
鉄也のアイデンティティーの揺らぎが敵との戦いのキーポイントになってくるなかで、体は機械で心は移植して、では心とは何なのか? というのが彼の人生のテーマだと思います。
そうした根本的なところはオリジナルからブレていないと思ったので、軸にもっている思いの熱さを芝居に乗せすぎないように持ちながら、マイク前に立っています。
――なるほど。では、斉藤さんが演じる東 鉄也・キャシャーンというキャラクターの魅力は?
斉藤:底抜けに明るい人も素敵だなと思うんですが、鉄也のようにどこか心に影を抱えているというか、土台のところで「自分はもう人間じゃない」と感じている葛藤のようなものがあって、あの端正な顔に表情として出さないまでも、きっと本人は苦しい思いをしているんだろうと感じています。“悲しい運命萌え”みたいなものがあるのかもしれません。
そして、登場人物たちはみな“嘘をつかない”キャラクターばかり。そうした裏表がない人がチームになっているからこそ、鉄也のように「僕は人間じゃないから」と言ってしまうストレートないじらしさも魅力なんじゃないかなと思っています。
――他のヒーローについてはいかがでしょうか?
斉藤:1番の萌えキャラは健ですよね。科学戦隊なのにIH(電磁調理器)を知らないの!? って(笑)。確かに昭和の科学だから仕方ない部分もあるけれど、武士と城二は現代に適応しているのに、健は適応できていないことがもう可愛いくて。でも、いざという時に健が直情的ではあるんですけど「大丈夫だ」って言ってくれると、関さんの芝居も相まって心強いです!
城二はすべての説明を一端に担っていることで1番セリフが多いんですが、ただの優男ではなく、バトルでも頼りになる。武士はみんなのムードメーカーですよね。僕は武士もオーディションで受けていたんですが、鈴村さんですって聞いたときは「なるほど!」ってすぐ納得しました(笑)。
武士はお調子者キャラのようでいて1番周りのことを見えていますし、みんなタイプは違えど頼れるお兄ちゃん。アニキな感じが好きですね。
※画像右が城二、中央が武士。
――今作にはヒロインとして界堂 笑が登場しますが、彼女の印象は?
斉藤:他のキャラクターがある意味完成されているので、笑のような引っ掻き回す人物がいないと話が進まないんです。笑は人を信じることを知らないで育ってきている子。「俺を信じろ!」って言われたとき、笑は「そんなこと言われたって急には信用できないよ!」と突っぱねるんです。
視聴者の方も、最初から100%信じろって言われても感情移入できないと思います。笑の「信じられない」という心情は、視聴者の方に寄り添ってストーリーが展開できる要素の1つなのかなと思っています。
こちら側からすると「もう少し言うこと聞いてくれないかな」という気持ちは無いとは言い切れないのですが(笑)。この作品で1番成長するのは笑なのかもしれませんね。笑が心からの“笑み”を成せる日がくるのか……それは今後の展開にこうご期待です!
――健は関智一さん、城二は櫻井孝宏さん、武士は鈴村健一さんと、斉藤さんにとっては先輩となる役者の方ばかり。アフレコ現場ではどのように過ごされているんですか?
斉藤:先輩方と言えどみなさん優しい方ばかり。良い意味で、マイク前では生の掛け合いでしかできない緊張感があったのですが、空き時間には鈴村さんがグルメなので近所の美味しいお店を教えていただいたり、みなさんゲームが好きなのでゲームの話をしたりとか。
あと、僕はリアルタイムでタツノコヒーローに触れてきた訳ではなかったので、みなさんに色々と教えていただきました。ポリマーのカンフー風な動きはブルース・リーがモデルになっているとか、みなさん世代で見ていた作品なので、目をキラキラさせながら話してくれて! 聴いているとこっちもワクワクするような現場でした。
――確かに先輩方はリアルタイムでタツノコヒーローに触れていた世代ですよね。おそらく先輩方はタツノコヒーローに憧れを抱いていたこともあると思いますが、斉藤さんが少年時代ないし現在も抱いている憧れのヒーロー像はありますか?
斉藤:子供のころはヒーローものや戦隊ものは見ていたんですが、昔から正義のヒーローに憧れるというよりは、敵キャラのドラマを背負わせられている部分に心を惹かれることがあって……。戦隊もので言えばレッドよりはブルーかブラック。とくにブラックのように良い場面で登場するキャラクターが好きで、そういうキャラクターは途中まで敵か味方は分からない部分があるんですよね。
この仕事を始めてからインタビューなどで「僕はトリックスターが好きでやりたかった」と常々言わせていただいています。
※トリックスター:2面性を持つことが多い立ち位置のキャラクター像。
――今作において好きな敵キャラはいますか?
斉藤:立ち位置的にはダミアン・グレイが1番好きですね。ずっとダミアンのようなあくの強い役を演じてみたくて、オーディションでも受けていたんですが、平川さんに決まったと聞いた時にはとても納得しました(笑)。
敵か味方か分からないキャラクターが好きなんですけど、やっぱりベル・リンさんは可愛いですよね! 僕は子供だったら将来好きなタイプはこういう人になってしまうと思います(笑)。子供たちには純粋な目で見てほしいですし、タツノコヒーローが好きだった方は昔を懐かしみながらも今を楽しんで欲しいです。
そして、初めて見る方には違うものが見えると思うので、そうですね……ベル・リンさんが可愛いです(笑)。
――(笑)。ちなみに、共感できるキャラクターもしくは一般市民として憧れるヒーローは?
斉藤:僕は武士が1番好きなんですけど、助けてほしいのは健ですかね。それこそまさに健はレッドのようなポジションのキャラクターですし、自分のなかに全くない要素なので、「もう無理だよ~」と諦めかけているときに「大丈夫だ!」って言ってくれたら、それだけで何とかなるような気がしますよね。
――レッドはもちろん、ヒーローはいつの時代も子供たちの憧れ。最後に、ヒーローに憧れる子供たちへおすすめポイントを教えてください。
斉藤:自分が信じた思いを疑わずにいることって難しいことだと思うんです。僕だって一生声優の道で生きていくと思ってこの道に入ったけれど、やっぱり楽しいことばかりではないし、上手くいかないこともあります。
それでもやり続けるんだっていう意地を持つことで楽しいこともやってくる。月並みな言い方にはなってしまうんですが、信念を貫き通すことが大切。結局続けることが1番だと思うので、やりたいことや悩んでいることがあれば、環境を変えるのも大事だと思うんですが、貫き通すことも大切だとヒーローたちの姿から感じていただければと思います。
――ありがとうございました!
サイン色紙プレゼント
斉藤壮馬さんのサイン色紙を抽選で1名様にプレゼント! プレゼントへの応募は、下記の応募フォームから必要事項を記入するだけ。『Infini-T Force』やキャストへの応援メッセージも自由にご記入ください♪
※当選の発表は発送をもって替えさせていただきます。
★締め切りは2017年12月1日(金)の23:59。お早めにご応募ください!★
DATA
『Infini-T Force』
ON AIR:
日本テレビ/10月3日(火)毎週火曜25:59~
読売テレビ/10月2日(月)毎週月曜深夜~(1話は26:29~開始)
福岡放送/10月3日(火)毎週火曜26:29~
札幌テレビ放送/10月4日(水)毎週水曜25:34~(1話は25:44~開始)
広島テレビ放送/10月4日(水)毎週水曜25:59~(第1話は26:39~、第2話は26:29~予定)
中京テレビ/10月13日(金)毎週金曜25:53~
ミヤギテレビ/10月6日(金)毎週金曜25:59~
静岡第一テレビ/10月7日(土)毎週土曜26:20~
※放送時間は都合により変更になる可能性がある。
配信情報:
Hulu/9月26日(火)00:00~毎週火曜先行配信
公式サイト:http://heroaca.com/
公式Twitter:@Infini_TForce
STAFF:
監督=鈴木清崇
シリーズ構成=大野敏哉
スーツ・メカニックデザイン=中北晃二
キャラクター原案=大暮維人
ヒーローデザイン原案=さとうけいいち
CAST:
ガッチャマン(G-1号)/鷲尾 健=関 智一
テッカマン/南城 二=櫻井孝宏
ポリマー/鎧武士=鈴村健一
キャシャーン/東 鉄也=斉藤壮馬
界堂 笑=茅野愛衣
ラジャ・カーン=安元洋貴
ダミアン・グレイ=平川大輔
ベル・リン=花澤香菜
Z=斧 アツシ
©タツノコプロ
©タツノコプロ/Infini-T Force製作委員会
文・河内香奈子