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『勇者エクスカイザー』90年代のアニメは凄かった! 1990年2月スタート

2017.11.26 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

目指したのは「アニメ雑誌に載らないアニメ」

1990年2月スタート
『勇者エクスカイザー』

勇者エクスカイザー DVD-BOX

※Amazonより

 この後、『太陽の勇者ファイバード』、『伝説の勇者ダ・ガーン』と続く「勇者シリーズ」の第1作がこの『勇者エクスカイザー』です。本作が放送された土曜夕方5時半枠で続いてきたリアルロボット路線から大きく方向転換し、低年齢層をメインターゲットにして企画されました。「アニメ雑誌に載らないアニメ」を目指したそうです。

 舞台は西暦2001年。無数の星たちを荒らし回ってきた「宇宙海賊ガイスター」は新たな宝を狙って、地球に侵入してきます。彼らを追って地球にやって来たのは「宇宙警察カイザーズ」のリーダー・エクスカイザーとその仲間たちでした。エクスカイザーと仲間たちは地球の乗り物と融合して、巨大ロボットに変身する力を持っていました。そんななか、本作の主人公・小学校3年生の少年・星川コウタは、父親のカメラを持ち出して、出かけていました。そのカメラをガイスターに「宝」と間違えられて襲われてしまいます。しかし、自宅の車に融合していたエクスカイザーが駆けつけ、ロボットに変身。コウタは助けられます。この事件をきっかけに、コウタとエクスカイザーは2人だけの秘密の友達として友情を深め、ガイスターの野望に立ち向かっていきます。

 車からロボに素早く変身するシーンや、奥行きのある画面構成、子どもたちをワクワクさせるバトルシーンは出色のできばえです。監督は谷田部勝義さん。本作は初監督作品で、『太陽の勇者ファイバード』(1991年)、『伝説の勇者ダ・ガーン』(1992年)と3作連続で担当し、「勇者シリーズ」の人気を不動のものに育てました。

 ちなみに、本作のメインスポンサーは、タカラ(現タカラトミー)とカバヤでした。少しアニメ業界に詳しい方なら、タカラ(タカラトミー)とサンライズの組合せに違和感を感じるかも知れません。それもそのはず、サンライズは本作制作の後、1994年にタカラのライバル会社といえるバンダイ(現バンダイナムコグループ)の資本参加を受けて、子会社となります。ただ「勇者シリーズ」はサンライズがバンダイグループになった後も、1997年の『勇者王ガオガイガー』まで制作を担当することになりました。

1990年1月スタートのアニメはこんな作品もありました。
『平成天才バカボン』
『ちびまる子ちゃん』
『つる姫じゃ〜っ!』
『私のあしながおじさん』
『キャッ党忍伝てやんでえ』
『魔神英雄伝ワタル2』

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