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『宇宙戦艦ヤマト 2202』第四章より古代役・小野大輔のインタビューが到着

2018.01.25 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 1月27日より劇場上映開始となる『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』第四章「天命篇」。古代進役の小野大輔さんのオフィシャルインタビューが到着したのでご紹介しよう。

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――第三章は、古代と雪の愛が描かれていました。演じられていかがでしたか?

 第三章はとにかく辛かったですね。僕ら演者は役のことを知ろうとしますし、その情報を得たあとに自分の感情を乗せていきます。つまりその最初のアプローチには客観性が必要なのですが…。この展開には、自分がこの古代の状況に置かれたら、という主観的な考え方をせずにはいられなくなりました。

 そこで自分を投影し過ぎてしまうと古代進ではなく小野大輔になってしまうので、そこは役でありたいと考えるのですが。悩みましたね。多くの市民が乗った3艦のどれか1艦だけを助けてやる。選ばないと全員死ぬことになる。あの悪魔の選択を突きつけられたら、自分なら何も言えなくなってしまうんじゃないかと思うんです。

 それなのに、古代は「選ばない」と。常識的な発想を飛び越えていますよね。人間の精神力ってそこまで行けるんだって。古代進という人はヒーローだと思います。自分がもし出題者だったら「えええ~?」ってなりますよ。理屈が通用しないなって。見方を変えればカッコ悪いですよね。「選ばない」という、だだをこねているわけですから。

 ただ、あそこで格好をつけない、あれを真っ向から言えるのが古代だと思います。他のキャラなら言わないし言えない。考え過ぎて言葉が出なくなるかもしれない。あそこは本当に僕も苦しくて、精神的に自分を追い詰めた上で、本当だったら発せない、口がカラッカラになりながら、それでも言う。その感覚、痛みを感じながら演じていました。

 福井さんからもアフレコの度に「この第三章はずっと無理をさせます。ここは試練なので乗り越えてください」と言われていました。ですから、その後の雪へのプロポーズは、『ヤマト』をやっていて、古代をやっていて、本当の意味で報われた感じというのがありましたね。

 でも、これが第三章のタイミングということは、全然まだ終わりじゃないなっていう感じもしています。製作発表会の頃から福井さんは「試される愛を描こうと思っています」と言っていたので、随分と試されましたし、ここから先もまた試されるんだろうなと覚悟しています。

――第三章のラストからデスラーが登場しましたが、山寺さんとは久々のアフレコになるのでしょうか。

 『2199』の時は、人数が多かったためヤマト側とガミラス側で分かれて収録をしていました。その時に「一緒にアフレコ出来たらいいね」という言葉をいただいていて、僕も「山寺さんと掛け合いしたいです」とお話ししていて。それがやっと実現した感じです。

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――再会したデスラーはいかがでしたか?

 久しぶりに会ってもデスラーはあのままで、誰も到達できない高みに行っている気がします。我々ヤマトクルーはある種値踏みをされていて、動揺もさせられながら、そこに必死に熱量をぶつけていくというような感覚でした。

 デスラーは何者なのか。とにかく強そうだし、底が見えないほどにミステリアスです。昔からそうなんですよね、勝てる気がしない。でも、今回は逆にデスラーも人なんだなと感じられます。これを観たかったんだなと思うんです。詳しくは言えませんが。

 デスラーの重厚感、冷静で理知的というキャラクター造形は、何故そうなったのかはほとんど語られていなかったんですけど、その謎がちょっとずつ紐解かれていくお話になっていると思います。

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――第四章では、ガトランティスとの戦いも本格的になっていくようですね。

 やっとですね。ある意味ここからはヤマトの真骨頂になっていくんじゃないでしょうか。敵ともそうだし、自分ともそう。第四章では戦うというところに主軸が置かれているので、男臭くて熱いですね。掛け値なしに、艦隊戦はカッコイイですよ。あと空間騎兵隊が良い。昔から『ヤマト』を好きな方たちにも早く観てほしいです。是非その迫力を楽しんでいた だきたいですね。

――女性キャラの見せ場は多そうですね。

 永倉と斉藤のやりとりもいいですよね。でっかい声を出し合う、ガテン系の信頼関係がすごく好きで。永倉がとても良い女に描かれていますよね。第一艦橋でいうと西条がヒロインかって思うくらい出ていましたし、女性キャラにすごく華があるなあと。ここにきて永倉さんがとてもいいキャラになって来ていますが、ただ古代の演者としては「もっと雪も!」と思ったりします(笑)。

――男性キャラだと?

 山寺さんが演じられるデスラーが、クールでミステリアスかつ情熱的でとても魅力的です。静かに燃え盛っている青い炎のような熱量を、そのお芝居から感じます。デスラーの声を聴いて、あらためて山寺さんは本当に素晴らしい演者さんだと感じました。

――デスラーが青い炎なら、古代は?

 燃え盛る赤い炎ですね。その違いは間違いなくあります。劇場へ観に来ていただければデスラーも愛に生きている人だと感じてもらえると思います。古代やヤマトだけでなくデスラーも「愛の戦士たち」の一人だと思います。

――最後に第四章を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

 いきなり第四章から観ると分からないこともあると思いますが、冒頭に「これまでのあらすじ」もありますので初心者の方もご安心ください!劇場で見ていただくのが一番いいなと思うスケールの大きさで描かれています。その大きな愛を感じていただければと思います。

――ありがとうございました!

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●DATA

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第四章「天命篇」』
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ROAD SHOW:1月27日より全国29館にて期間限定劇場上映。特別限定版Blu-ray劇場先行販売&デジタルセル版配信も同時スタート。
HP:http://yamato2202.net/
Twitter:@new_yamato_2199

STAFF:
製作総指揮=西﨑彰司
シリーズ構成・脚本=福井晴敏
監督=羽原信義
副監督=小林 誠
メカニカルデザイン=玉盛順一朗・石津泰志
キャラクターデザイン=結城信輝
音楽=宮川彬良

 

CAST:
古代 進=小野大輔
森 雪=桑島法子
真田志郎=大塚芳忠
徳川彦左衛門=麦人
南部康雄=赤羽根健治
相原義一=國分和人
榎本 勇=津田健次郎
島 大介=鈴村健一
クラウス・キーマン=神谷浩史
ズォーダー=手塚秀彰
テレサ=神田沙也加 ほか

 

●STORY
テレサのメッセージを受けて宇宙に旅立ったヤマトは、かつてヤマトと死闘を繰り広げたデスラーがガトランティスに身を寄せていることを知らないまま、その策略に苦しめられる。なんとか窮地を切り抜けテレザートに到達したヤマトは重要な決断を迫られた。波動砲の封印を解くべきか否か…。すべては天命のままに。

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

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