三宅乱丈『ペット リマスター・エディション』TVアニメ化

　三宅乱丈さん作『ペット リマスター・エディション』のTVアニメ化が発表された。

　監督を務めるのは、本作に出会ってから10年以上、映像化を切望していたという大森貴弘さん。シリーズ構成は『夏目友人帳』でタッグを組んだ村井さだゆきさんが担当する。さらに、アニメーションは『虐殺器官』、『刻刻』を手掛けたジェノスタジオが制作する。

　なお本番組は、企画プロダクション“ツインエンジン”が、新たに仕掛けるTVアニメの1つとなっている。

原作者・三宅乱丈さんのスペシャルイラスト

監督・大森貴弘さんからのコメント

　僕らの心に湧き起こる震えは、どこからくるのだろう。日々出会う人、出来事、それらに刺激される経験から沸き起こるもの、それらは本当に起きていることだろうか。

　それとも、自分の深い記憶の中にその起源があり、自分にだけ見えている幻影なのか。すべては仕組まれ、改変可能なことなのかもしれない。或いは、すべては僕ら次第なのか。

　その答えを見つけたくて、この作品の映像化を15年前の連載当時から、それこそ「ずうううぅっと、ずうううぅっと」夢見てきました。やっとその機会を得ることが出来ました。

シリーズ構成・村井さだゆきさんからのコメント

　この原作を映像化したいという大森監督の強い思いがあって実現した企画です。実際、難しい原作ですが、それだけ一緒に映像表現を考えていく作業が楽しい作品でもあります。表現のおもしろさだけでなく、主人公たちの関係性がとても魅力的なので、そこをうまく映像化で伝えていければなと思います。

AnimeJapan2018にツインエンジンが出展

　ブースでは、ツインエンジン・グループが関わる作品の数々を紹介。2日間にわたり豪華ゲストによるトークイベントが開催される他、各作品のことをもっと深く知ることができる“プロダクションノート”が各日1,000部限定で無料配布される。

DATA
■『pet』
公式サイト：https://pet-anime.com
公式Twitter：@pet_anime

STAFF：
原作：三宅乱丈『ペット リマスター・エディション』（ビームコミックス／KADOKAWA 刊）
監督＝大森貴弘
シリーズ構成＝村井さだゆき
制作＝ジェノスタジオ
製作＝ツインエンジン

イントロダクション：
　人の脳内に潜り込み、記憶を操る能力を持つ者達がいた。彼らのその力は、事件の揉み消しや暗殺など、裏の世界で利用されてきた。人の精神を壊すほどのその力は、同時に彼ら自身の心を蝕んだ。彼らはお互いを鎖で縛り付け合うように、脆く危うい心を守った。彼らは恐れと蔑みからpet（ペット）と呼ばれた。