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女性向けアニメ誌のパイオニア「PASH!」が通巻100号!これまでのマル秘エピソードを公開!
2017.06.10 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
初代&二代目編集長にインタビュー!休刊の危機も?
4月10日発売の5月号で、創刊10周年、5月10日発売の6月号で通巻100号を迎えたアニメ雑誌『PASH!』。女性向けアニメ誌のパイオニアとして、ここまで続けてきた中で、多くのエピソードがありました。今回は、知られざる制作秘話を公開します!
PASH! Vol.1 表紙は『鋼の錬金術師』2004年9月発行
初代編集長 殿塚郁夫
◆「女性向けアニメ誌」の企画を立ち上げた経緯を教えていただけますか?
妻が第1期『鋼の錬金術師』にハマったことがきっかけです。当時、『鋼の錬金術師』(ハガレン)の記事を読むためにアニメ誌を買ってくるのですが、メカとか美少女とか「興味のない記事が多すぎる!」と不満を漏らしているのを聞いて、女性だけに向けたアニメ誌というのはありかな、と。その後、市場調査のためコミケに行ったところ、女性来場者のあまりの多さに「これは絶対にありだ!」と確信しました。
◆書名「PASH!」の由来を教えてください。
「●×アニメ」とは違う路線にしたほうがいいかなと思っていました。『PASH!』は英語のPassion(情熱)のスラングで、知り合いにどう?と提案されて、語感がよかったのと、この作品(キャラ)に夢中!という感じの意味合いもいいなと決まりました。
◆殿塚さんが編集長時代、PASH!への手ごたえは感じていましたか?
最初は売上が振るわなくて試行錯誤が続いたのですが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の特集をしたときにちょっと売上が伸びて、そのあたりから手応えが出てきました。それから声優さんの取材に力を入れるようにしたのもよかったかなと。あとはPASH!から初めてのアニメムックになった『おおきく振りかぶって』が売れたのは助かりました。ただ、僕が編集長時代はバカ売れした号はなかった気が…。
PASH! ANIMATION FILE 01『おおきく振りかぶって』。
編集部から初めてのアニメムックながら、重版を記録。
◆編集長時代の思い出深いエピソードがあれば教えてください。
PASH!以外に2誌の編集長を兼務していたので、ただひたすら忙しかった記憶しか…。「二代目」とふたりで、何日も編集部に泊まりで校了したり…。それから、版権イラスト発注のタイミングなどアニメ業界のしきたりを全然知らなかったので、ずいぶん苦労しました。いきなり発注してしまい、スケジュールが間に合わないからと断られたことも多々。表紙に使えるイラストがない!なんてこともありました。あと当時は表紙に大きなコピー(惹句)を入れていたんですが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の特集号で「君の声が最終兵器」と入れたら凄くウケまして。あれはうれしかったですね。
PASH! Vol.3 「君の声が最終兵器」のキャッチコピーが話題に
◆2代目編集長に託した思いとは?
月刊誌になるタイミングでバトンを渡したんですが、それまでもほとんど「二代目」が仕切っていたので特に思いはなかったです。「おまかせします」という感じで。ただただ、女性アニメファンに愛される雑誌になればいいなと、それだけ思ってました。
◆10周年、100号続いたことへのメッセージをお願いします。
ちょっとした思いつきから生まれた雑誌が、読者のみなさんと雑誌作りに協力してくれたみなさんのおかげで10年も!続いたことを心からうれしく思います。これからも、PASH!に応援と遠慮のない要望をどしどしお寄せください。きっとスタッフが応えてくれますので!
※休刊の危機も? 次ページでは、二代目編集長がマル秘エピソードを語ります。>>
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