interview
『双星の陰陽師』花江夏樹 Cool Voice Vol.18ロングインタビューの一部を掲載!
2016.06.15 <Cool Voice vol.18>
PASH! PLUS
最後にはろくろに幸せになってほしい
放送中のTVアニメ『双星の陰陽師』で、辛い過去を持ちながら陰陽師として再び戦う決意をした中学生、焔魔堂ろくろ役を演じている花江夏樹さん。発売中の『Cool Voice Vol.18』では、撮り下ろしのポートレイトのほか、花江さんのロングインタビューを掲載! 作品やキャラクターの魅力のほか、誌面では、アフレコ現場でのエピソードや大事にしているコレクションの話まで、いろいろな話を聞かせてくれました。
(『Cool Voice Vol.18』ロングインタビューの一部のみを掲載しています。)
――まず、『双星の陰陽師』という作品の魅力について教えてください。
バトルあり、恋愛あり、ギャグもあり。いろんな要素がギュギュッと詰まっているのが魅力かな、と。だから子供から大人まで楽しめますし、マンガとアニメ、どちらにもぞれぞれの良さがあるので、両方楽しんでいただきたいと思います。あとキャラクターがそれぞれ魅力的なので、誰か好きなキャラを見つけて感情移入していただければ、より楽しめる作品なんじゃないかなと思いますね。
――ろくろは中学生が抱えるには重すぎる過去を抱えていますが、花江さんはろくろをどんな男の子として捉えていらっしゃるんでしょうか?
ろくろは、基本はおバカというか(笑)、普段は深いことはあまり考えずに思ったとおりに行動するタイプだと思います。思っていることも顔に出やすいし、けっこうわかりやすいので、見ていて心情が捉えやすいキャラクターだなと。でも、子供の頃にそんな経験をしたら誰でもそうなるよな…と思うような悲劇を過去に経験していて、そのせいでトラウマを抱えていますよね。そんなろくろが、紅緒との出会いをきっかけに踏ん切りをつけて、陰陽師として再び戦っていく。その過程がじっくりと描かれているので、最終的にはろくろには幸せになってほしいです。
――トラウマを抱えながらも素直なのは、ろくろの魅力ですよね。
素直だし、けっこうやんちゃですよね(笑)。紅緒のことを小バカにしたり、ツンツンした態度をとったりしつつも、紅緒と一緒に住むことになったら、1人で悶え転げて「どうしよう!」ってなるところは思春期の男の子だなと思いました。思春期の男の子らしい部分と、戦っているときのカッコよさとのギャップも魅力なんじゃないかと思います。
――最初の頃と比べて、ろくろの成長やキャラクターの変化は感じられますか?
今のところそこまで大きな変化や成長はまだしていないと思いますが、「陰陽師として再び戦っていこう」と決心がついてきたのかなと思います。それは紅緒の言葉に影響を受けたからだと思いますし、周りの環境がちょっとずつ変わって、ろくろ自身も少しずつ変わっているのかなって感じはします。あとは紅緒ともちょっとずつ仲良くなって、これからどうなっていくんだろう?っていう楽しみもありますよね。
――放送された第10話までの間で、ろくろにとって転機になった出来事や、重要だった場面はどこだと思いますか?
第4話でろくろが紅緒に助けを求めるシーンがあって、ろくろは紅緒に一生懸命お願いをするんですけど、傍から見たら男としてカッコ悪いと思うし、普通なら紅緒から見ても「何やってんだ、こいつ」ってことになりそうな場面だったと思うんです。でも紅緒は、ろくろの陰陽師としての想いを受け止めてくれた。それによって、ろくろの考えみたいなものが少し変わったんじゃないかと思います。紅緒に対する捉え方もそうですし、自分が陰陽師としてやるべきことも見えたんじゃないかなって。あと、第1話の最後でケガレと戦う場面。紅緒の言葉がフラッシュバックして、「自分も昔はあんなこと言ってたな」と思い出して、戦わなきゃって決心する。そのときはまだ勢いから出た言葉かも知れないけど、本人にとっては重要な転機だったんじゃないかと思います。
(中略)
――今後の見どころも含めて、読者にメッセージをお願いします。
物語としては、まだそこまで大きな動きを見せていませんが、ろくろと紅緒の関係がじっくりと描かれていて、微笑ましく観ていただけるんじゃないかと思います。今週はここまで距離が縮まったぞ、という見方をするのも楽しいのではないでしょうか。アニメオリジナルの部分もありますし、音楽と演出がとてもカッコいいので大人も楽しめます。原作の紅緒と繭良も可愛いですが、アニメも画がきれいで、色がついたことによってキャラの肉感が分かるようになっているので、さらに「いいな、この2人」と思っていただけるかなと。ろくろもよりカッコよくなったなと思いました。原作ファンの方も、アニメから入った方も、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。
DATA
Twitter:@sousei_PR
ⓒ助野嘉昭/集英社・「双星の陰陽師」製作委員会・テレビ東京
ON AIR:テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビ北海道・テレビせとうち・TVQ九州放送/毎週水曜日夕方6:25~、AT-X/毎週土曜日夜23:30~ほか
STAFF:原作=助野嘉昭(集英社『ジャンプSQ.』連載中)、監督=田口智久、副監督=五十嵐達也、シリーズ構成=荒川稔久、キャラクターデザイン=貞方希久子、サブキャラクターデザイン=竹田逸子、呪装・ケガレデザイン=伊藤秀次、色彩設計=合田沙織、美術監督=東 潤一・前田有紀、音楽=遠藤幹雄、音楽制作=エイベックス・ピクチャーズ・テレビ東京ミュージック、音響監督=髙桑 一、音響スタジオ=神南スタジオ、撮影監督=今泉秀樹、撮影=颱風グラフィックス・スタジオコスモス、アニメーション制作=studioぴえろ
CAST:焔魔堂ろくろ=花江夏樹、化野紅緒=潘 めぐみ、音海繭良=芹澤 優、石鏡悠斗=村瀬 歩、きなこ=福山 潤、椥辻亮悟=前野智昭、土御門有馬=浪川大輔、天若清弦=諏訪部順一、斑鳩士門=石川界人、国崎慎之助=山下大輝、額塚 篤=村田太志、神威=小野友樹 ほか
★インタビューの続き&花江さん撮り下ろし写真の数々はCool Voice vol.18で!
全国の書店、アニメショップ・ネット書店などで発売中♪
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