interview
アニメ『東リベ』一虎の形に近づくために土岐隼一さんが意識した“あること”とは？
2021.08.23 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
TVアニメ『東京リベンジャーズ』はMBS・テレビ東京・BS朝日・AT-X他にて好評放送中。“血のハロウィン編”（2クール目）の放送がついにスタートし、ますます注目を浴びています。
PASH!9月号に掲載された、羽宮一虎役・土岐隼一さんへのインタビューを一部掲載します！
「一虎を演じる際はフラットな気持ちで……」羽宮一虎役・土岐隼一さんインタビュー
――少し前のお話になりますが、今年の6月19日に行われた「愛仁夢化解禁壱周年＆東京卍會結成記念威弁斗」にて、第2クールの放送決定が発表されましたね。
イベントで初解禁となったキービジュアルやPVがとても大きな反響があって、「頑張ってください」とか「応援しています」とかたくさんのお声をいただき嬉しかったです。
そして同時に、“血のハロウィン編”というシーズンがファンのみなさんのなかでもすごく大事なものなんだなと再確認できまして。すでに収録は終わっているんですけど、全力でやらせていただいたことで後悔が残らず良かったなとも思いました。
――土岐さんが演じている羽宮一虎は第2クールからの登場となりましたが、改めて、一虎への第一印象はいかがでしたか？
不良らしからぬ不良だなと感じましたね。『東京リベンジャーズ』って、「怖い」と思うようなキャラクターが多い気がするんですよ。
そんななかで一虎は、確かにちょっと奇抜なところはありますけど、ザ・アウトローというのとはちょっと違う。だからこそ“異質な存在”なんじゃないでしょうか。
――そんな一虎を演じるにあたり、意識したことは？
一虎は“血のハロウィン編”でキーになるキャラクターのひとりでもあるから、アニメを観てくださっているみなさんに「一虎といえばこれだよね！」と思ってもらえるようにしたいというのが第一にありました。
僕は役作りをする際、収録が始まる直前まで「なんでこの子はこういう性格になったんだろう？」というのをすごく考えるタイプなんですよ。そのうえでマイク前に立ったとき、それまでに作ってきたものが自然と出るみたいな感じなんです。
ただ、一虎役に決まったときは、あまりキャラのことを掘り下げたくないなという気持ちがありまして。というのも、あえて何も考えないほうが一虎の形に近づけるのでは？ と思ったんです。
だってこのときの彼は、おそらく「マイキー」のことしか頭になくて、ほかのことは何も考えられない状態ですから。だから、あまり深く考えずにフラットな気持ちで挑みました。
そのうえで、現場で感じたものを受けて「こうしよう」、「ああしよう」と少しずつ演じ方を更新していきました。
――ここからは一虎の登場シーンを振り返っていきます。一虎初登場回となる第15話では主人公のタケミチを芭流覇羅のアジトへ連れていくシーンなどがありましたね
そこのシーンは先ほどお話しした通り、「こういうふうに演じよう！」とカッチリ決めずにフラットに臨みました。とはいえ、僕のなかで思う一虎のイメージはちゃんと表現していて。実際に現場で演じてみたあと、監督さんから「その感じでバッチリです！」とお話をいただいたときはホッとしました。
でもその際、僕のなかで一番感覚に近いところでやっていたから「あれ？今、どう演じたっけ？」と悩んでしまったこともありましたね。毎回あえて無意識な状態で演じているからこそ、同じ演技は二度とできないんじゃないかな？ というなかでやらせていただいていますので……（苦笑）。
ここまで事前に形作らずに現場へ行くというのは、おそらく今回の一虎が初めてかもしれません。
――続く第16話では、東京卍會創設メンバーの過去話が描かれました。
みんなで海へ行くAパートでは、すごく穏やかな雰囲気のなか収録が進んだんですけど、休憩が終わり、Bパートに入った瞬間、みんなのスイッチが切り替わって、ブースの中の空気が一気に沈んでいましたね。「重いな～」と思っていたらいつのまにか収録が終わっていました。
特に一虎が真一郎くんを殺してしまうシーンは、「なぜ、一虎はこういう人間になってしまったのか？」という疑問の理由が描かれている場面だったので、ここだけは「きっと今、こういう気持ちかな？」と考えながら演じた記憶があります。
一虎だけでなく、僕の精神状態もギリギリななかで録らせていただいたので、収録が全て終わったあと、スタジオから出て喫茶店で一息つくまで、ずっと心ここにあらずでした。
――そして今後放送される第19話では、東京卍會VS芭流覇羅が始まります！
それでは最後に一言だけ……。東卍に所属しているみなさん、ご迷惑をおかけします!!
（※PASH!2021年9月号より抜粋）
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