「舞台『弱虫ペダル』〜箱根学園新生代、始動〜」河原田巧也＆秋元龍太郎、PASH!PLUS特別対談！

大人気の舞台『弱虫ペダル』シリーズ第9作、「箱根(ハコ)学園(ガク)新世代、始動」。「PASH！」11月号では、チームの核となるふたりを演じる河原田巧也さんと秋元龍太朗さんに、舞台への想いを伺いました。こちらでは、本誌で伝えきれなかったインタビューをお届けします！

今作は「新生・箱根学園」としての

リスタート

――新世代にバトンタッチする今作での役作りからうかがいたいと思います。新主将・泉田にとって、あこがれの存在だった新開隼人（宮崎秋人さん）がいなくなるのは大きいのではないですか？

河原田　追い出しレースを描くなかで、３年生を超えるんです。この先は自分たちの力で前に進んでいかなくてはと思っています。

――1年目のインターハイの頃と比べて、ビジュアルもかなり変わりましたね。

河原田　ずっと「新開さん、新開さん」って弟のように着いていっていたのが、今回は髪形もサッパリしてより速そうになりましたね(笑)。

――インターハイ後の姿には自信や余裕すら感じました。

河原田　後ろ向きなものは感じさせなくなりましたね。僕は泉田にとっての精神的支柱は黒田だと思っていて。二大柱であるからこそ出せる余裕というか、横に支柱がいてくれるからこその自信なんだと思います。

――河原田さんから「二大柱」というお話がありましたが、秋元さんは黒田を演じるに当たってどのようなことを意識されていますか？

秋元　僕がありがたいと思っているのは、黒田が荒北への反抗心から自転車を始めた、その部分から舞台（舞台『弱虫ペダル』箱根学園篇～野獣覚醒～）をスタートできたこと。（舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇）「The WINNER」で、みんながボロボロになって千切れていく壮絶な光景を、僕としても黒田としても袖から目の当たりにして、サポートすることができました。その思いは今なおまったく忘れていないし、それを込めることができれば、新世代の黒田雪成を作り出せると思っています。

――秋元さんご自身には、黒田と似ているや共通しているところはありますか？

秋元　うーん、どうだろう…僕、ツッコミはしないので、基本的に。

河原田　(笑)。そうだね。

秋元　たまにとんちゃんがあまりにボケた時に、さすがにちょっと反応するくらいで(笑)。でも、僕もスポーツをやってきたので、箱根学園メンバーのように挫折を何度も経験していて。だけどスポーツがいいなと思うのは、挫折してもどん底からなんとか這い上がろうともがけば結果が着いてきて、必ず気づける何かがあるところ。黒田も同じことを経験しているでしょうし、そこは共通している部分ですね。

――では、葦木場へのツッコミは、たくさん練習されたのでしょうか。

秋元　そうですね。まだたーちゃんやとんちゃんと軽く合わせてるぐらい（※取材時・公演前）なので、早く本格的に稽古をしたいです。

河原田　おもしろいよ、とんちゃんは。

秋元　でしょうね。すごく楽しみです。

河原田　ふだんからボケをかます人が、さらにがんばってボケようとしてくるから(笑)。

秋元　想像の斜め上を行く感じになりそう(笑)。

河原田　僕はいつも、「龍ちゃん、早く、とんちゃんに稽古させてあげて！」って思いながら見ているもの(笑)。

座長の東啓介さんは

とにかくかわいい存在!?

――今作の座長、葦木場拓斗役の東 啓介さんは、打ち解けやすいそうですね。ムードメーカーのような存在なのでしょうか？

河原田　ムードメーカーというよりは、いつも一緒にくっついてくる人です(笑)。自分からグイグイ前に出るのではなく、ずっと横にくっついているタイプ。

秋元　ある種、大きなワンちゃん的な存在ですね(笑)。

河原田　前作（舞台『弱虫ペダル』～総北新世代、始動～）以来、とんちゃんはいろんな人から「彼女か！」ってさんざんツッコまれて(笑)。よく連絡が来るんです、「明日、稽古は休みって本当ですか」とか。「ああ、そう聞いたよ」って返したら「そうなんですか」って来たから、「また明後日だね」って送ったんです。そうしたら、そこで止まらないんですよ、ひたすら返事が来続ける(笑)。

秋元　そうそう！

河原田　ずっとずーっと来続けて、いつ終わるんだろうって(笑)。しかも内容がわりと普通で、僕の「早く全員そろって稽古したいよね」に、とんちゃんが一言、「それ」と返して来たりとか(笑)。どこでやりとりを切っていいのかわからなくて…ちゃんとスタンプも添えてくるし(笑)。

秋元　それ、よくありますね。僕、別の仕事のロケがあった日に、とんちゃんから朝、「龍ちゃん、ロケファイト！」って連絡もらいました(笑)。「がんばります」って返しましたよ。

河原田　かわいいよね。僕はとんちゃんと連絡するときだけは、携帯を机の上に置いてしっかりチェックしてます。すぐ返事が来るから(笑)。