PASH!＋独占!!　舞台『アルカナ・ファミリアValentino』リベルタ役・大島 崚さんスペシャルインタビュー！（前編）

■演出の八十島さんは、お客さん目線で引き出しを見つけてくれる

――演出の八十島美也子さんはどんな方でしょうか？
八十島さんは、描いているものがとても繊細な方という印象です。
キャラクターの表現の仕方をすごく理解していらっしゃるというか、
お客様の気持ちがとてもよくわかっている方なんだろうな、と感じました。

例えば、舞台上では役同士で会話をするときに
どうしても客席に背を向けて演技してしまうこともあるんですが、
そういったときに観る方の気持ちになって考えられる方なんです。

今日の稽古では、
「もっとこっちのキャラクターが前に移動していったら、
背中を向けずに自然と会話ができるんじゃないか」
という提案をしてくださったりしました。

また、僕たち役者が見えていなかったことを提案することで、
新しい引き出しを見つけてくれるんです。
今までにお会いしたことのないタイプの演出家さんですね。
舞台の演出は初めてだと伺いましたが、
そんなことは微塵も感じられないほど
素敵な空間を作ってくださっているので、
これは面白くならないはずがないって確信しています。

――演じる際に意識していることは？
若さですね。
今回の舞台はゲーム1作目の設定なので、
できるだけイメージは若々しく、少年のような気持ちでいけたらなと！

それから、アニメやゲームの作品がすでにあると、
僕は“声”にすごくとらわれてしまうんです。
できる限りキャラクターどおりの声を意識しようと思っているので、
演技中も、例えばリベルタなら福山 潤さんの声がすごく頭をよぎります。
でもそこにとらわれていると、舞台ではうまく会話になっていなかったり、
違和感が生じてしまったりするんです。
本作は2次元ではなく、2次元と3次元のあいだの“2.5次元”の舞台なので、
そこをうまくすり合わせることがテーマになってくるとも思います。

そういうことからも、舞台は会話が成り立たなければならないということを意識しつつ、
声優さんたちが演じられたキャラクターに近い声で、
実際にそこにキャラクターがいると
お客様に思っていただけるような演技がしたいと考えています。

――リベルタの武器は、“カットラス”という、馴染みのない形状のものですよね。
はい。扱うのは初めてですね。
ビジュアル撮影のときに現物が届いていたので触ったんですが、とても興奮しました！　
ノヴァが持つ日本刀にもテンションが上がったのですが、
リベルタのカットラスは最高でしたね!!　
思っていた以上に大きくて、日本刀にはない魅力というか、
“海の男”の象徴を感じさせられて。

でもこれを使ってアクションするのは、なかなか大変そうです。
カットラスを使ってアクションをしている動画を探したりして、動きを研究しています。
武器自体は重くはないのですが、大きいので細心の注意を払わないと
ケガにもつながってしまう恐れがありますから。
気をつけつつ、海の男であるリベルタを、
大きな動きでカッコよく表現したいですね。（後編に続く）

DATA
大島 崚（おおしま・りょう）
Profile：
1991年9月18日生まれ。東京都出身。
TVアニメ『極上!!めちゃモテ委員長』（2009年放送）の東條 潮役で声優デビュー。以降、舞台俳優としても精力的に活動している。
主な出演作に、『CLOCK ZERO ～終焉の一秒～ WatchOver』（2016年）反逆者役、ミュージカル『ホス探へようこそ ～The Last Valentine～』（2016年）小林役、『ハマトラ THE STAGE -DOUBLE MISSION-』（2015年）バースデイ役、ゲーム『百花百狼 ～戦国忍法帖～』（2016年）山倉猿之介役 ほか。
Twitter：@19910918ryo
Blog：http://ameblo.jp/ooshima-ryo0918/

■舞台『アルカナ・ファミリアValentino』

公演日：2016年1月20日（水）～27日（水）
　　　　全10公演
劇場：あうるすぽっと

HP：http://arcanafamiglia.otomelive.com/
Twitter：@AF_stage
#hashtag：#舞台アルカナ

STAFF：
　脚本＝石橋大樹
　演出＝八十島美也子

CAST：
　フェリチータ＝中田美優
　リべルタ＝大島 崚
　ノヴァ＝大海将一郎
　デビト＝校條拳太朗
　パーチェ＝小林 涼
　ルカ＝北村健人
　ジョーリィ＝塩口量平
　アンサンブル＝工藤翔太・佐久間章裕・染川重樹・白石裕規・武内恭彦・たじましんぺい・長居 潤・畑中ハル・藤木一頼・三日尻健太郎

STORY：
　舞台は、地中海に浮かぶレガーロ島。ここには不思議な力を持つ「アルカナ・ファミリア」なる自警組織が存在する。

　ある日、幹部のひとりであるパーチェによって集められたアルカナ・ファミリアのメンバーは、「アルカナベリッシモinバレンティーノ」の開催を告げられる。ファミリーからの選抜メンバーに、ワイルドカード枠の1名を加えた計7名で、レガーロ島一番のベリッシモ（イケメン）の座を競う、というのである。コンテストの優勝者となったNO.1ベリッシモには、フェリチータからのキスが送られるということで、やる気十分のメンバーたちはそれぞれ準備へ取り掛かる。しかしそこには、彼らを監視する“謎の影”が迫っていた…。