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僕たちを一言で表すのは難しい――『FlyME project』MEDICODEインタビュー

2018.05.04 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 男性声優×ヴィジュアル系による異色プロジェクト『FlyME project』。同プロジェクトでは、キャッチーな楽曲&ヴィジュアルのDRINK ME(ドリンクミー)、ダークなサウンドとヴィジュアルのMEDICODE(メディコード)の2バンドが、同レーベルから同時デビューし、時にすれ違い、時に音を重ね合わせる様が描かれている。

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 今回は、『FlyME project』に所属するバンド“MEDICODE”のメンバーにインタビューを実施。バンド結成の由来から目指すヴィジョンについて語ってもらった。インタビュー中には盛り上がる蝉丸さん、蜂谷さん、テントさんに、翳さんが振り回される場面も多々見られた。一見するとクールなMEDICODEのメンバーの素顔をご覧あれ!

MEDICODEとは

 Vo.翳(くもり)、Gt.蝉丸(せみまる)、Ba.蜂谷(はちや)、DJ.テントによるヴィジュアル系バンド。ベースの蜂谷を中心に結成。心の葛藤を描くダークサウンドでファンの心を掴んでいる。

 以前、ボーカルの翳は嵐太朗以外のDRINK MEメンバーと共に活動をしていた。そのバンドから翳は脱退し、蜂谷、蝉丸、テントら新たな個性的メンバー共に高みを目指す。

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MEDICODEは“ME(自身)”と“medico della peste(ペストマスク)”に由来!

――本日はよろしくお願いします! まずは簡単に自己紹介をお願いします。

翳:ヴォーカル翳。

蝉丸:僕はギター担当の蝉丸。そして、隣にいる美しい方は……。

蜂谷:あたしはベースの蜂谷よ。はちこって呼んで頂戴ね?

テント:僕はDJのテントです!

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――MEDICODEはベースの蜂谷さんを中心にバンドを結成されたそうですね。バンド結成の由来を教えてください。

蜂谷:あたしとセミィ(蝉丸)が元々インストゥルメンタルをメインに楽曲制作をしていて、そんな時にテンちゃんがあたし達のライブにDJとして出演したのよね!

テント:そうなんです! 僕はお2人の事を一方的に知っていて今みたいなバンドって形にとらわれず一緒になにかできたらいいなって思っていたんです。

蝉丸:テントくんって真っ白で美しい見た目だからね。僕ら美しいものに目がないからその場でスカウトしたのさ!

テント:えへへ。じゃあ3人で何かやりましょうかってなった時に、僕はくもくんも誘おー!ってなったんです。くもくんの事は前のバンドの時から知っていて、もちろん活動休止した事も知っていたからヴォーカルをしてくれないかなって頼みに行ったんです。

翳:もうバンドはしたくなかったので最初は断ったんですけど、本当にこいつしつこくて……。

テント:へへーん!

翳:バンド勧誘でノイローゼになりそうだったので加入しました。

蝉丸:いやぁ! テントくんが毎日インターホンリレーをした甲斐があったね!

:インターホンリレー……。

蜂谷:ホントよね! 努力は実るって事よね! テンちゃん証明してくれてありがとうねぇ~!

テント:えへへへへ!

――テントさんの努力もありバンド結成に至ったのですね! MEDICODEというバンド名にはどのような意味を込めているのでしょうか?

蜂谷:意味は色々あってね。まず“FlyME project”っていうプロジェクトという言葉が先にあったのよ。それで“ME(自身)”はどこかに入れて欲しいって社長から話が合ってね。

蝉丸:そうだった! それからというもの“ME”が入っている単語を調べて僕たちにしっくりくるものを探したんだよね。

テント:候補はたくさん出たけどこれといったものがなくってそんな時にくもくんが僕のジョヴァンニさんに興味を持ち始めて……だよね?

:いや、興味はないけど単純にテントの持っている人形のモチーフが何なのかって話になって、鳥の骨っぽいお面をつけているので。

蜂谷:元々ジョヴァンニさんはあたしがプレゼントしたものなの。イタリアのアンティーク人形なんだけどね、これはペストマスクをイメージして作られたものらしいのよー。イタリア語で“medico della peste” が“ペスト医師”っていう意味らしくってね! あたしが無理やり“della”を分解して“medicode”にしちゃったの!

蝉丸:“medico”よりも“medicode”になった方が素敵だ! って僕もすぐ思ったんだ。響きがいいだろう?

テント:あとは“medico”がお医者さんって意味だから、僕たちの音楽でみんなの心を治せる人になれたらいいなって意味もあったよね?

翳:ね? って言われても俺が入るときにはもう名前は決まっていたから。

テント:そっかぁ! そうだったねぇ!

蝉丸:あれ? そうだったかい! なんだ3人で盛り上がって決めたみたいで申し訳ないねぇ!

蜂谷:いいのよ! くもちゃんも大満足よ! ね?

翳:特に問題ない。

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――MEDICODEは楽曲・ヴィジュアルともにダークで、ヴィジュアル系の王道を貫いているイメージがあります。バンドの特徴を一言で表すと何でしょうか?

蜂谷:何かしら? 美艶とか?

蝉丸:そうだね、僕たちに当てはまるね。

テント:難しい言葉―!

翳:それって字のまま美しくて艶やかってだろ?

蝉丸:そうだよ! その通りだ! 僕たちを一言で表すのは難しいけど限りなく近い言葉だね。

蜂谷:そうね、あたしたちって個性がぶつかり合っているでしょ? だからバンドとしてまとめきれないのよね。ほら、テンちゃんなんて”愛くるしい”だもの。

蝉丸:確かにそうだね。そしてくもくんは……。

テント:中二病!

翳:おい、お前。

蝉丸:テントくん! それはくもくんの持病だから馬鹿にしてはいけないよ! ほら、くもくんが沸々と感情を露わにしているだろう? これが彼の持つ病に多く見られる発作なんだ。

翳:蝉丸、お前はとりあえず黙ってろ。

――同じレーベルから同時デビューしたDRINK MEへどんな思いを抱いていますか?

翳:はぁ……興味ない。

蜂谷:やっだぁ! そんな言い方しないでー!

蝉丸:僕たち個々では交友が深いんですよ。はちこさんは渦潮と幼い頃から知り合いだったしねぇ!

蜂谷:そうなんです。あたし自身はヴォーカルのたろくん以外とは古くからの友人で、だからこそ羨ましいなっていうかそういう部分は少しあるのよ。

テント:はちこさんは、渦潮さんとバンド組んだ事ないからですよね?

蜂谷:そうなの、あー! あたし達また違うバンドね! って気持ちよ!

蝉丸:はちこさん! 僕がいるじゃないか! 僕で満足しておくれよ!!

テント:ねぇ? くもくんは? 本当はどう思っているの?

翳:ノーコメントで。俺はそんな気の利いた事言えないから。

蜂谷:やーね! くもちゃんったら反抗期なんだから!

蝉丸:変な空気にしないでおくれよ! ささっ! お次の質問をどうぞ!

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翳さん、『ROSA』のレコーディングで恥ずかしさのあまり動けなくなる

――昨年12月にNewシングル『GABBY』をリリース。バンドとしては2枚目のシングルですが、今作はどのような一枚に仕上がっていますか? 

テント:全体的に攻撃的でおりゃー! って感じになったと思います!

蜂谷:実はあたし達の要求した歌詞はもっと激しい内容だったのよね。でもそれじゃピー! ってなっちゃうわ! って言われちゃって(笑)。

蝉丸:あったね! ギリギリまで若干違った歌詞で進行していたせいでレコーディングの時、くもくんが間違えて歌っていたよね!

翳:あぁ、あったな。あれは焦った。今回のレコーディングは前の時よりも感情を当てていく音が多くて、体力の消耗がすごかったっていうのをよく覚えています。

テント:ヘトヘトだったよね!

蜂谷:あたしとセミィは割と伸び伸びと演奏させてもらったんだけど確かにくもちゃんが感情疲れしていて魂削っている感あったわね!

蝉丸:でもそのお陰でセクシーな息遣いが入っているからお客さんは大喜びさ!

テント:ふぉー! 確かにセミィさんの言う通りですね!

――カップリングには『ROSA』を収録。こちらはどこか哀愁を感じるメロディーに翳さんの歌声が重なり胸を打つ一枚ですね。どんな曲に仕上がっていますか?

翳:そうですね……。これは恥ずかしかった。

蜂谷:歌詞ね(笑)。

蝉丸:今までのようなスピード感があるロックではないので、歌詞含めギターの音に酔わせるつくりをしたくってそこを意識してレコーディングしたよね!

蜂谷:この美しい未練をどう演出するかっていう事に集中して奏でたわよね! でもホントこの時のくもちゃん可愛かったわぁ! 最初恥ずかしくてスタジオでじっとしていたのよね!

テント:「歌いづらいなぁ……」ってくもくんぼやいてたよね!

翳:”愛してる”って何度も歌詞の中で繰り返すんですけど、何度も言うからこそ一個一個に感情を持たせる事が大変で……。しかも普段の生活で使わない言葉だったので尚更……。

蝉丸:ほら! そういう時のために普段から愛してるを言い合おうって言ってるじゃないか!

蜂谷:そうよ! 恥ずかしくないから! ね!

テント:ほら、「愛してるよ~」って感じで!

翳:もうこいつらとこの内容について絡むのつらいんで、次お願いします。

――では、少し質問の内容を変えさせていただいて……MEDICODEはヴィジュアル系というシーンにおいてどんなバンドを目指していますか? または目指しているヴィジョンはありますか?

翳:ヴィジョンか……。

蝉丸:僕たちって変わったバンドだと思うんだ。だってこんなに美しい四人が集うなんて奇跡に近いだろう? だからもっと世界へ発信していきたいね。

蜂谷:あらいいわね! 美しさは世界共通ですものね。あたしも賛成よ!

テント:はちこさんもセミィさんも色んな言語をお話しできるから僕も賛成ですー! くもくんはどう?

翳:俺は出来るだけ多くの人に歌が届けばいいから、それでいい。

蜂谷:やっだぁ! あたしたち四人とも意見が揃うなんてすっごくめずらしくなーい?

蝉丸:本当だね! 今日を僕たちの記念日にしようじゃないか! テントくん! 手帳に記念日を書き込んでおいてくれるかな?

テント:はーい! わかりました!

蜂谷:やーんもう! それ昨日も言ってたわよ! セミィったら毎日が記念日じゃない!

蝉丸:僕はね、はちこさんが傍にいてくれるから毎日が記念日なんだ。

テント:ふぉー! 愛ですね!

翳:次の質問お願いします。

――最後に読者へのメッセージをお願いします!

蜂谷:あんたたち! あたしたちを愛してくれてありがとうね! これからもずっと傍にいるわね!

テント:僕はね、みんながいないと泣いちゃうんだから!

蝉丸:僕らへ永遠に変わらない愛を! そして僕も変わらず愛し続けるよ!

翳:これからもよろしく。

――ありがとうございました!

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FlyME projectとは

 声優×ヴィジュアル系バンドがコラボしたプロジェクト。キャッチーな楽曲&ヴィジュアルのDRINK ME(ドリンクミー)、ダークなサウンドとヴィジュアルのMEDICODE(メディコード)の2バンドが、同レーベルから同時デビューし、時にすれ違い、時に音を重ね合わせる様が描かれている。

【About FlyME】

 異なった見た目、楽曲のV系バンドが同じ音楽レーベルへほぼ同時期に所属。事務所側からはお互いを競わせるため、CDの同時リリースを決める。

 以前から同じバンドメンバーとして活動しており仲の良いものもいるが、一部メンバーはあるバンドの解散以来、まともに会話さえできなくなってしまった。

 些細な事ですれ違ってしまった感情、ねじ曲がってしまった関係、過ぎてゆく時間と共に闇へ葬られようとする過去、そして真実。

 抱えるものは違えど、いつか分かり合えるはず。そう信じて、それぞれの音は、今、重なり合う。

公式サイト:http://flymepro.com/

公式Twitter:@FlyMEproject

グッズ通販サイト:http://x-po.jp/

©EXIT TUNES/Xarts

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