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オタク同士のカップルはなんと43%! オタクの恋愛事情アンケート発表
2019.03.06 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
電子コミック配信サービス“めちゃコミック(めちゃコミ)”にて、会員を対象に“オタクの恋愛”に関するアンケートが実施。調査結果が到着した。
【調査概要】
調査時期:2018年12月13日~2018年12月14日
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,677名(女性:1,554名 男性:123名)
調査対象:めちゃコミック会員
※めちゃコミック調べ
20代の半数以上がオタク! 意外と多いオタク同士のカップルは43%!
自分がオタクだと自覚しているのは45%。半数近くの方が自分は何らかのオタクであると回答。ちなみに、~20代は56%、30代は46%、40代は39%、50代以降は38%と、若い人ほどオタクの人は多いようだ。
若い層にオタクと自覚している人が多いのはどうしてなのだろうか? 著書『マンガで分かる心療内科』(ソウ・ゆうきゆう/少年画報社)などで話題の心理学者・ゆうきゆう先生に話を伺った。
「二点考えられます。一点目は、昔はオタクというものにたいして“恥ずかしい”という意識が強かったということ。しかし、最近はネットなどを通じて、色々な趣味の人の存在をみんなが感じられるようになったため、“あぁ、自分と同じ趣味の人がたくさんいるんだ”と思うことで、オタクとカミングアウトしやすくなったという点があるのではないでしょうか。二点目は、こちらもやはりネットの発達によって、色々な人が多くの情報に接することがたやすくなったため、純粋に好きなものと接するチャンスも増え、“あぁ、このジャンルいいな”、“このキャラ好き”などで、熱愛の対象が増えている、すなわちオタクになりやすくなったのではないか、と考えられます。」(ゆうきゆう先生)
また、何についてのオタクなのかも調査。調査媒体の都合上、やはり漫画がトップに躍り出るのを除くと、次いでアニメ、アイドルのオタクが多いようだった。また、その他も多くの票を獲得していることから、趣味は多岐にわたるものだと推測される。
次に、付き合った人がオタクだったことがあるか聞いてみると、28%の方が経験有りと回答した。そしてさらに、オタクはオタクでない人(=非オタク)に比べて、パートナーがオタクである確率が高いという結果になった。「自分もオタクだから話を共有出来る」(女性/17歳/学生)、「自分もオタクだし、何か熱中できるものがあるって素敵なことだと思う」(女性/27歳/フリーター)など、自分がオタクである分、相手に偏見を持たずいられるのかもしれない。
趣味は自由! パートナーがオタクでも「気にしない」と答えた人は71%
パートナーがオタクであることに対し、「気にならない」と答えたのが71%。「あまりいい気はしない」「嫌だ」と不快感を示したのは30%以下にとどまった。
オタク・非オタクで見てみると、オタクの方は「気にならない」と回答したのが90%近くに上ったのに対し、非オタクの方は「あまりいい気はしない」「嫌だ」と回答したのが半数近く。非オタクの人は、オタクの人に対してあまりいい感情を抱いてないのかもしれない。上記のように答えた理由も見てみよう。
まずは「気にならない」と答えた方々の意見を紹介しよう。
■自分もオタクだから
「何かに熱中する気持ち、喜びはよくわかるから」(男性/30歳/会社員)
「話を共有出来るから」(女性/17歳/学生)
■趣味は個人の自由だから
「好きな事を勝手に楽しんでいるなら何でもいい。強要されるのは嫌。趣味が合えば共有したい」(女性/28歳/会社員)
■好きなものがあるのはいいこと
「何か夢中になれるものがあることは素敵だと思うから」(女性/23歳/専業主婦)
■好きな人の一部分にすぎないから
「オタクの部分も含めて好きだから」(女性/53歳/会社員)
「好きになった人がたまたまオタクだっただけ」(女性/50歳/会社員)
■お互いに尊重し合いたいから
「相手の趣味にとやかく口出す権利はないと思うから」(女性/27歳/パート)
「趣味嗜好はお互いに尊重し合うのが人としてのマナー」(女性/28歳/その他)
■程度や節度が守れていれば問題ないから
「日常生活や家庭生活に支障が出ない範囲なら問題ないから。借金したり収入に見合わないはまり方をしたりする人はダメです」(女性/48歳/自営業)
次に、「あまりいい気はしない」「嫌だ」とネガティブな回答をした方々の意見をご紹介。
■浪費が激しそう
「あまりにお金をつぎ込んだりすると、生活が心配だから」(女性/29歳/公務員)
「金銭感覚がおかしいイメージがあるので」(女性/35歳/パート)
■時間の浪費が激しそう
「相手のゲーム時間に合わせて食事をしないといけなかったり、イベントを手伝わされたりと迷惑。人のスマホにまでインストールするわ、ゲームのためにタブレットまで購入するわ、合計3台で毎日仕事から帰ってくるとゲーム三昧」(女性/43歳/パート)
■自分との時間を疎かにされそう
「趣味に夢中で相手にしてもらえない気がするから」(女性/27歳/会社員)
「2人の時間が削られるから」(女性/44歳/会社員)
■対人関係が狭そうだから
「社交的な人が好きだから」(女性/26歳/会社員)
「お金や時間や人間関係において、第一優先が趣味になるのは嫌。広い価値観を持っていてほしい」(女性/48歳/会社員)
■周りの目が気になるから
「一緒に出かける時に人目がきになるから」(女性/32歳/会社員)
「恥ずかしいから人に知られたくない」(女性/40歳/会社員)
オタクと非オタクでは、上記のように「パートナーがオタクだった場合の正直な感想について、意見がかなり分かれた。もし自分がオタクで相手が非オタクだった場合や、逆のパターンの場合は、お互いに理解し合うことは難しいのだろうか?
「趣味が違うことは特に問題ありません。お互いに発見があったり、補ったりすることが可能なので、完全に嗜好が同じ相手よりも、異なる相手との方が関係が長続きしやすいとされています。ただ大切なのは、相手の趣味に興味を抱くことです。“あなたの趣味、どこがいいのか分からない”、“何それ? そんなのやめれば?”と明らかに興味のない反応や否定的な反応をするのではなく、“あなたの趣味、知らない。どういうところが面白いか教えて?”、“そのキャラ分からないんだけど、どんな感じなの?”など興味を抱いてあげましょう。心理学では【好意の返報性】というものがあります。好意には同じだけの好意が返ってくる、という心理のことを言います。あなたが相手の趣味などに興味を抱けば抱くほど、相手もあなたの趣味、ひいてはあなた自身に興味を持ってくれるものです。その結果、二人の関係性はより深く濃密になっていきます。」(ゆうきゆう先生)
オタクの約20%が「パートナーもオタクがいい」!
パートナーにするのは、あえてオタクがいいのかどうかも聞いてみた。するとオタクの方は「はい」「どちらでもよい」が90%以上を占める中、非オタクの方は「いいえ」と強い意志を持って回答した方が40%近くに上った。
「はい」と答えた方に、その理由を聞いてみると、「趣味を隠さなくていい」がトップに。やはり世間では一定数「オタク=気持ち悪い」という認識を持つ人がいるため、公の場では趣味を口にできない人が多いようだ。
次に、「いいえ」と答えた方にその理由を聞いてみると「趣味へ使うお金が膨大」「違うものが好きな場合、時間やお金の使い方に疑問を感じる」が上位に。「自分の興味のないものにのめり込んでいる時間があること、そのような支出があることにあまり理解を示せない」(女性/37歳/会社員)など、相手の趣味に共感できない場合、それらに使う時間やお金が浪費であると捉えてしまう人もいるようだ。
共有の趣味を持っている場合と、違うものを好きな場合では、どちらのカップルの方がうまくいくことが多いのだろうか?
「人間は、初対面同士や、知り合って間もない間は、共通の趣味を持っている方がうまくいくと言われています。これを【類似性による親近効果】と言います。最初はコミュニケーションにエネルギーがいるため、共通のものがあると、話しが進みやすいからですね。ただそれだけではいつか飽きが来てしまい、長期的な付き合いのためには、異なる趣味を持っていることがいいとされています。これを【相補性による親近効果】と言います。たとえば片方がインドア、片方がアウトドア…などによって、お互いの世界が広がったりするわけです。」(ゆうきゆう先生)
パートナーにしたいオタクのジャンル第一位は漫画! 「一緒に楽しめる」「面白いものを教えてほしい」
現在のパートナーはオタクかどうかという質問には、オタクの方は31%の方が「はい」と回答した。
パートナーがオタクだった場合、「オタクでもどんなジャンルかによる」(女性/40歳/専業主婦)など、ハマっている対象による、という回答が目立った。それでは、パートナーにしたいオタクのジャンルは一体何だろうか?
結果は、漫画、音楽、グルメがトップに。「一緒に趣味を楽しむことができるから」(女性/24歳/パート)、「お互い洋楽が好きで一緒にライブや海外に行けたのでなんの問題もなかった。」(女性/45歳/自営業)、「映画やグルメなど一緒に楽しめるものなら良いです」(女性/34歳/専業主婦)など、一緒に楽しめることが理由に挙げられているようだ。
それでは、下位のジャンルはなぜ“一緒に楽しめなさそう”という印象を持たれてしまっているのだろうか?
「アンケート結果では、鉄道、俳優、アイドルなどが下位になっています。これらは相手の好きなものに自分がハマりこむまでに、ハードルが高いからではないかと思います。俳優・アイドルであるなら、たとえば基本的にライブに行ったり、出演しているドラマや映画に映像、多くを見に行ったりしなくてはなりません。また、基本的に相手にとって『異性(=自分と同性)』が趣味の対象になるわけですから、嫉妬もあって、なかなか『自分も好きになる』というのが難しいのではないでしょうか。 また鉄道も、同じく楽しむためには、色々な知識や勉強が必要であることでしょう。ハードルの高さはマンガの比ではありません。」(ゆうきゆう先生)
次に、パートナーにしたくないオタクのジャンルについても聞いてみた。すると、アイドル、アニメ、鉄道がトップに。
「今のパートナーがご当地アイドルのものすごいオタクで、度が過ぎてるから。ロリコンで、性的な目で見ているから嫌だ」(女性/39歳/専業主婦)、「私とそのアイドルを比べてディスってくるから。アイドルと私を比べる意味が分かりません。こちらは比べたりしないのに」(女性/31歳/パート)、「アイドル系オタクは理想とする女の子像が明確なイメージ。絶対比べるだろうからイライラしそう」(女性/35歳/パート)。もちろんすべてのオタクがそうではないのだろうが、対象が現実に存在している分、パートナーと比較してしまったり、比較されていると感じてしまうことがある様子。
「美少女系の漫画やアニメとかアイドルのCDとかを大量に買うような方だと引いてしまうかも」(女性/31歳/専業主婦)、「フィギュアを集められるのは嫌だ。イチャイチャしてる時に萌え系のフィギュアが見えたら萎えてしまう」(女性/21歳/専業主婦)などの意見も。また、男性オタクだった場合、美少女の登場するコンテンツにハマっている人に対しては、あまり評判が良くないようだ。
同じオタク同士であっても、あまり理解の得られないジャンルもあるようだ。それぞれのジャンルにとって、相性のいいジャンルというのは存在するのだろうか?
「前述と少しかぶってしまいますが、やはり“異性愛”が趣味に含まれていると、ハマりこめない部分があるのかな、と思います。“え、こんなキャラが好きなんだ…。自分はそのタイプじゃないけど、いいのかな…”、“彼が好きだっていってたこのキャラ、私より●●が優れてる…。ムカッ…”というような感じです。お互いの趣味のジャンルの方向性が近いなら、相性は良くなると思います。たとえば漫画ならアニメ化や映画化されたり、さらに主題歌が歌われたりしますよね。“この原作漫画が好きでアニメを見てるんだけど、主題歌いいよね”、“その主題歌、私の好きなグループが歌っているんだ”というように、関連した話題が生まれる可能性が高いようです。実際、見聞きする例では【アニメオタク】+【マンガオタク】のカップルや、【サッカーオタク】+【フィギュアスケートオタク】などのように、“似たような方向性だけど、完全に一致はしない”というカップルが多いようです。方向性が一緒であることで、アウトドア・インドアなどの趣味が合致するために、休日の過ごし方が似ているのがメリットの一つであり、同時にそれでいて完全に一致しないため、細かい趣味の違いで言い合いになることもない、というのがもう一つのメリットなのかもしれません。」(ゆうきゆう先生)
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まとめ
オタクたちの恋愛事情、いかがだっただろうか? オタクと一口に言ってもジャンルから程度までさまざまかと思うが、「何かに夢中になっている人は魅力的」だと言う方が多いようだ。好きなものは好き、と胸を張って生きていこう! そして「自分はオタクじゃない」「オタクがパートナーなのは考えられない」と答えた方、程度や方向は違えど、人は誰しも何かしらのオタク。そんな認識を持てば、あなたの世界も広がるかも?
©ふじた/一迅社虹色デイズ
©水野美波/集英社
©私がモテてどうすんだ ぢゅん子/講談社
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