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「SNS流行語ランキング」2024年3Qが発表! 「無課金おじさん」『地面師たち』など話題の単語がランクイン

2024.10.10 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 四半期ごとに発表されている「SNS流行語ランキング」より、SNSマネージャーが選定した2024年7~9月分のランキングが発表されました。

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 SNS流行語ランキングとは、XやInstagram、TikTok、YouTubeなどのSNSで流行している言葉の中から、SNSマネージャー有資格者への調査に基づき作成されたランキング。2022年3月度から四半期ごとに最新の流行語ランキングを、年末には「年間大賞」をそれぞれ発表しています。

 SNSマネージャーは、日本のすべての企業担当者がSNSの基本知識を持ち、運用できることを目的として創設された資格です。2024年8月31日時点の有資格者は950人。資格レベルは初級・上級・チーフと3段階あり、企業内で働くSNS運用者はもちろん、SNSコンサルタントや経営者・フリーランスなど幅広い職種の人が受講しています(運営は一般社団法人ウェブ解析士協会)。

調査期間:2024年10月1~4日
調査主体:一般社団法人ウェブ解析士協会
調査対象:SNSマネージャー:有資格者(初級・上級・チーフを含む)
有効回答数:124
調査方法:インターネット調査

【SNSマネージャー養成講座】2024年第2四半期のSNS流行語ランキング

 2024年7~9月期のランキング特徴として、オリンピックもあってスポーツ関連の言葉が上位に入りました。大谷翔平選手の活躍に関する投稿はもはや定番ですが、「ブレイキン」をはじめ日本選手の活躍を反映し、SNSも盛り上がりました。

 SNSユーザーならではの表現も光り、「アザラシ幼稚園」「無課金おじさん」など、国外の当事者と日本のユーザーの交流を実現するに至りました。その他、快挙に沸いた『SHOGUN 将軍』も含め、ネット配信ドラマが二つランクイン。前四半期の1位も「ショートドラマ」でした。さまざまな映像形式が受け入れられているといえそうです。

※ランキング内敬称略。

第10位:UCHIDA1

 DJグループRepezen Foxxの元メンバーDJ銀太と、YouTubeやTikTokなどで活躍するおだけい(ODAKEi)が手掛けた楽曲。2024年7月1日にリリースしました。2人の本名「内田」を元に、日本に約25万人いるという内田さんを鼓舞する内容。一度聞くと耳から離れなくなる曲に合わせてダンスやおもしろ動画を流す「UCHIDAチャレンジ」が流行しています。

第9位:ニコニコ復活

 KADOKAWAグループ運営サービスがランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受け、「ニコニコ動画」をはじめとする「ニコニコ」サービス全般が6月8日から利用できなくなりました。8月5日に再開した際にはユーザーの歓喜の声でSNSが沸きました。

 SNS上では「理論上鯖落ち(サーバーダウン)気にしなくていい強度らしいので遠慮なく投稿しよう」と呼びかける投稿も。しかし再開後、アクセスが集中してサーバーは結局ダウン。ニコニコユーザーの間では「伏線回収」とさらに盛り上がりました。9月13~16日まで開催された「ニコニコ超復活祭」では、公式生放送へのコメント数88万件を達成。こちらも大きな話題になりました。

第8位:ブレイキン

 7月26日~8月11日開催のパリオリンピックで採用された唯一の新競技。8月9日、女子の湯浅亜実(AMI)が金メダルに輝き、SNSは祝福で沸きました。また準々決勝で敗退したものの、独創的で多彩な技を披露した41歳の福島あゆみ(AYUMI)には「40代の星」「勇気をもらえた」と賞賛の声があふれました。

第7位:アザラシ幼稚園

 オランダにあるアザラシ保護施設「Zeehondencentrum Pieterburen(ピーテルブーレンアザラシセンター)」の愛称。ケガをしたり病気になったりしたアザラシを治療して海に帰す活動をしており、YouTubeライブでアザラシプールの様子を24時間配信しています。8月1日、Xのユーザー・ホカホカ通信さんが“アザラシ幼稚園”と名付けて紹介した投稿が拡散し、YouTubeライブの視聴者数が大幅に増加。1週間で1000万円を超えるスパチャ(スーパーチャット、投げ銭)が贈られました。

 YouTubeのチャット欄では、アザラシが浮かんだり集まったりしている様子を「茶柱」「白湯」「バーカウンター」など独特の言葉で表現し盛り上がっています。アザラシの1頭に「チャバシラ」と名付けるなど、施設から日本のユーザーへの謝意も。SNSを介し国境を超えて善意が広がりました。

第6位:SHOGUN 将軍

 日本の戦国時代を舞台にしたドラマ。米ハリウッドで制作されました。主演・プロデューサーを真田広之が務め、日本ではDisney+で公開。米テレビ界のアカデミー賞といわれるエミー賞の作品賞・主演男優賞・主演女優賞など史上最多の18部門を受賞しました。米国で制作、評価されたことへの驚きと喜びの声があふれました。

第5位:はいよろこんで/ギリギリダンス

 5月27日から配信開始された、クリエイター・こっちのけんとによる楽曲「はいよろこんで」。こっちのけんとはアーティスト・俳優の菅田将暉の弟です。自身の双極性障害をモールス信号の「SOS」に託して盛り込んだ歌詞や、キャッチーなギリギリダンスも話題 を呼び、公式MVの総再生数は1億回を超えました。TikTokでは260万件を超える動画に使用されました。

第4位:しかのこのこのここしたんたん

 頭に鹿のような角が生えた謎の少女「のこたん」が登場するコメディー漫画。おしおしおの原作がテレビアニメ化され7~9月に放映されました。7月7日の放映開始を前に、公式アカウントがXで企業CM風の動画を公開し話題に。またオープニング曲「シカ色デイズ」でタイトルを歌うイントロ部分を繰り返し再生し続けるYouTube動画も公開され、TikTokでダンスチャレンジが流行しました。

第3位:地面師たち

 実際に起きた事件を下敷きにした新庄耕の小説のタイトルです。Netflixでドラマ化され7月25日から配信されました。土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る「地面師」の犯罪を描いています。攻めた描写に引き込まれる視聴者が続出しました。また、せりふの一部や世界観をパロディー化して楽しむ投稿もXで話題になりました。

第2位:無課金おじさん

 パリオリンピック射撃混合10mエアピストル団体で銀メダルを獲得したトルコチームのユスフ・ディケチ選手の異名。耳を守るイヤーマフや、狙いを定めやすくするためメガネなどを装着して他の選手が競技に臨む中、彼は耳栓だけ。ゲームなどで有料の装備や武器を買わずに遊ぶプレーヤーへの連想から「無課金おじさん」と呼ばれるようになりました。

 Xには 無課金おじさんを描いたファンアートがあふれ、本人も目にしました。感想を話している動画投稿は2703万回表示されました。

第1位:50-50(大谷さん)

 米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平。右肘手術を受けたため今季は投手登板せず指名打者で出場し、本塁打と盗塁を量産しました。1シーズンで本塁打数と盗塁数をともに40以上記録する「40-40」はMLBでも過去5人しか達成していません。

 8月3日に「30-30」を達成する前後からSNSでも話題になり、9月20日にMLB史上初の「50-50」を達成。Xで7.2万件投稿され、お祝いムードが広がりました。最終的には54本塁打、59盗塁でレギュラーシーズンを終えました。

※数値は2024年10月5日時点

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