劇場版『夏目友人帳』は見た人に“幸せな時間”を感じさせてくれる。神谷浩史、井上和彦らが登壇した完成披露上映会をレポート
2018.09.09 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
9月29日公開の『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』の公開を記念し、ユナイテッドシネマ アクアシティお台場にて、神谷浩史さん、井上和彦さん、大森貴弘総監督、伊藤秀樹監督が登壇する完成披露上映会が9月8日に開催された。
劇場公開に先駆けいち早く本作を観覧したファンを前に、満面の笑みで登壇した4人。神谷さんと井上さんは、シリーズが10周年を迎えたうえに劇場版が制作されたことについて、まだ実感がないと素直な感想を漏らす。
そんな劇場版の感想を聞かれると、井上さんは終始見入っていたとコメント。神谷さんは本日に至るまでに2回見ているそうで、一足先に見た際には「めちゃくちゃいい作品だな」と感じたことを語りつつ、本作を見た際に感じた“幸せな時間”をファンの方にも感じてほしいとコメントを寄せた。
作品としてのテーマを聞かれた大森総監督は、出会いと別れを主軸に、一時の触れ合いのようなものが、自分の中でどう生きていくのかを描きたいと考えながら、制作に臨んだそうだ。
また大森総監督は今回音響監督も務めており、苦労した点について聞かれた際は、収録は全然難航しなかったとしつつも、3つに分裂してしまい、いつもよりかわいらしい声を出すことになる井上さんには「働いてもらいますよ!」と収録前に言葉をかけていたそう。井上さんは台本を読んだ際「やられたなー!」と思ったと苦笑い。
10周年という記念すべき作品で監督を務めたことへの感想を聞かれた伊藤さんは、シナリオ制作時に1期からずっと参加していて、作品への思い入れが強いスタッフたちに「このキャラはこんなこと言わない」とツッコミを入れられたことを暴露。そうしたスタッフたちの思いを形にしたものがこの劇場版であり、その感想を聞かれた客席からは大きな拍手が沸き起こった。+
シリーズ10周年にかけて、10年の中で忘れられない“記憶”について質問が投げかけられた神谷さんと井上さん。神谷さんはドラマCDからスタートし、アニメ発表時にはまだ注目も低かったと10年前を振り返る。また、毎年3月に開催されるイベントでステージなどがあると誕生日が近い井上さんをお祝いする、というのを10年続けてきたことは『夏目』っぽいエピソードだと感じているそう。
井上さんはオーディション時のことを振り返り、ドラマCDから同じメンバーで引き続きTVアニメに出演できたことがうれしかったと語った。
この他、お気に入りのキャラクターについて話題を振られた大森総監督が“河童”を挙げると、河童のシーンをすごくこだわって制作していることについて神谷さんからツッコミが入るなど、会場の笑いを誘う場面も。分裂したニャンコ先生の誕生秘話なども飛び出した。
最後の挨拶では神谷さんが「『カメラを止めるな!』級にヒットしてほしい」と話題作の名を上げ、それを受けた井上さんが「夏目を止めるな!」と返し会場の笑いを誘う。そして、シリーズが10周年を迎え劇場版が公開されたことについて、ここまで応援してくれたファンに感謝の気持ちが贈られ、イベントは終了となった。
■『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』
ROADSHOW:2018年9月29日公開予定
公式サイト:http://natsume-movie.com/i
公式Twitter:@NatsumeYujincho
CAST:
原作=緑川ゆき/月刊LaLa(白泉社)連載
総監督=大森貴弘
監督=伊藤秀樹
脚本=村井さだゆき
妖怪デザイン・アクション作監=山田起生
サブキャラクターデザイン=萩原弘光
美術=渋谷幸弘
色彩設定=宮脇裕美
編集=関 一彦
撮影=田村 仁・川田哲矢
音楽=吉森 信
アニメーション制作=朱夏
製作=夏目友人帳プロジェクト
配給=アニプレックス
CAST:
夏目貴志=神谷浩史
ニャンコ先生・斑=井上和彦
夏目レイコ=小林沙苗
藤原塔子=伊藤美紀
藤原 滋=伊藤栄次
名取周一=石田 彰
田沼 要=堀江一眞
多軌 透=佐藤利奈
西村 悟=木村良平
北本篤史=菅沼久義
笹田 純=沢城みゆき
柊=ゆきのさつき
ヒノエ=岡村明美
三篠=黒田崇矢
ちょびひげ=チョー
一つ目の中級妖怪=松山鷹志
牛顔の中級妖怪=下崎紘史
河童=知桐京子
津村椋雄=高良健吾
津村容莉枝=島本須美
結城大輔=村瀬 歩
ほか
©緑川ゆき・白泉社/夏目友人帳プロジェクト
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