report

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~ 本公演いよいよスタート!

2016.05.27 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

初日囲み取材&ゲネプロの模様をお届け!!

斬って、舞って、歌って魅せる!
刀剣男士の物語、ここに開幕

 ゲネプロ公演は、三日月宗近の影アナからスタート。

 源 頼朝とその弟・義経、人間同士の争いからミュージカルの幕は開ける。義経の家臣・武蔵坊弁慶は敵の刃に倒れ、義経もまた自害の道を選ぶ。義経最期のとき、彼を呼ぶ今剣の声が、切なく響き渡る…。

 こうして、いよいよ刀剣男士たちが登場。己自身である刀を振るって舞い歌う、刀剣男士による圧巻の殺陣シーンから、観客は一気に『とうらぶ』ワールドへと誘われる。

toukenM01_20160527 

 審神者から第一部隊の隊長に任命された加州清光は、喜びも束の間、その部隊メンバーが三条派の面々と知り慌てふためく。大和守安定など、ひとりくらいは気心の知れた者を入れてほしいと、自由で個性豊かな三条派をまとめることに尻込みするが、審神者からの「期待している」という言葉に、隊長を引き受ける。原作ゲームでお馴染みのBGMや背景、セリフはもちろん、観た人はきっとみんな愛さずにはいられない加州清光のかわいらしさに、絶対に魅了されるはず!

 内番服姿で登場した三日月宗近と小狐丸は、畑当番中。自分たちに下った阿津賀志山への出陣について、各々が抱く思いを話す。ここでは鍬の使い方を知らないという、三日月宗近の動きにご注目…!

 今剣と岩融は、手合わせのなかで、久々の再会を喜ぶ。体格差が大きく違う2人だが、各々の特性を活かした戦闘スタイルが見事。岩融の膝に乗っかったり、肩車してもらったりして、心から楽しそうな今剣と、同じく嬉しそうな岩融に和まされる。

 そんな2人に石切丸が、阿津賀志山への出陣とその編成の命を告げる。2人は初めて同じ部隊での出陣ができることを喜び合うが、初めての地、阿津賀志山は、今剣のかつての主・源 義経の歴史にかかわる場所であった。

 集合時間も守らず、自由奔放な三条派の面々に、隊長・加州清光は早くも披露困憊の様子。それぞれの過ごし方にキャラクターの特徴が出ていて面白い。加州清光は、敵の狙いが源 義経らしいと告げ、この編成には意味があるのだろうと、出陣への士気を高めるのだった。

 6人がたどり着いたのは、まさに義経が頼朝へ奇襲をかけている現場だった。そこには弁慶、藤原泰衡の姿も見え、本来の史実とは異なる方向へと、歴史が進もうとしていた。

toukenM02_20160527

 義経の生存を喜ぶ今剣は、「なぜ歴史を変えてはいけないのか」と吐露するが、岩融にそれをたしなめられる。そうこうするうちに6人は義経らと対峙することに。石切丸は現状を鑑み、加州清光に撤退するよう進言するも、隊長としての責任感からその決断をできない。そんな矢先、今剣が軽症を追ってしまい、結局部隊は一時撤退へ。このとき殿を申し出た岩融もまた、元の持ち主である弁慶と切り結び、言葉を交わす。

 今剣のソロ曲のあと、新たに挿入されたのは小狐丸と石切丸のデュエット『うたかたの子守唄』。夜の風景に思いをのせた静かな曲調のなか、背後での三日月宗近の舞いが映える。

 本丸に帰ってきた加州清光は、再び石切丸から撤退すべきだったことをたしなめられ、「新撰組ではこうだった」と自身の過去の戦い方を、引き合いに出してしまう。石切丸の考えを素直に受け入れることができず、小狐丸にどちらが正しかったのだろうかと投げかけるが、「それは自分で見つけるべきだ」と返されてしまい…。

 一方岩融は、今剣や弁慶への想いから複雑な面持ち。しかし彼を気にかける三日月宗近から助言を受け、決意を新たにする。

 そんななか、今剣がひとりで阿津賀志山へ向かったとの報せが入る。そうして5人は今剣を追い、もう一度彼の地へ出陣することに…。

 義経を助けたい一心の今剣は、遂に本人と接触。兄・頼朝との和解を促し、歴史を変えようと試みる。

 今剣を追う5人の場面に入る、新曲『矛盾という名の蕾』では、和解した加州清光と石切丸による2人のデュエットが。一歩成長した加州清光の姿や、機動力の遅さが表現された石切丸が見どころだ。

 今剣からの助言を受け、義経は頼朝との和解を試みる。しかし義経のなかには、歴史修正主義者と思われる影が潜んでいるようで…。

 果たして加州清光は、隊長として三条派をまとめあげることができるのか? 今剣がした決断は、歴史を変えてしまうのか? 岩融は、今剣を連れ戻せるのか? 義経、頼朝、弁慶、人間たちの争いに終始は打たれるのか? このあと舞台は、結末へと動いていく…。

 本公演の大きな見どころである殺陣は、迫力満点。舞台上の大階段を十二分に使って、男士たちが刀を振るう姿は、『とうらぶ』ファンにはたまらない。

 また、原作に登場する数々のセリフの再現にも、心つかまれること間違いなし。男士のなかには真剣必殺を繰り出す者も…? この先は公演を観てからのお楽しみ!

toukenM03_20160527

刀を置いてもなお輝く…!
ライブパートはまさにアイドル

 第1部のミュージカルパートを終え、第2部は雰囲気新たにライブパートへ。洋装の衣装に身を包んだ6人が、アイドルのごとくキレの良いダンスと歌で魅せる。

 1曲目を終えると、三日月宗近が突然「このなかに、日々の鍛錬を怠っている者がいるようだ」と切り出す。唐突な流れと三条派5人のノリにひとりついていけない加州清光だったが、「時空が歪むほどのカッコいい決め台詞を言うこと」という無茶ぶりに、見事応えていた。

 新曲『えおえおあ』では、小狐丸、石切丸、岩融、今剣の4人による振り付け解説も。会場全体がひとつになれるかわいらしい楽曲は、つられて笑顔になってしまうこと間違いなし! ぜひ一緒になって楽しもう。

 続く三日月宗近の新ソロ曲『Endless Night』は、その立ち姿や振る舞いから、底知れぬ気品が漂う。穏やかな曲調に、芯のある歌声が響いていた。

toukenM04_20160527

 ライブパートでは、1枚、また1枚と脱いでいく刀剣男士たちの姿に、思わず赤面しちゃうかも…! ディテールまでこだわったそれぞれの衣装にも注目だ。また、回替わりの曲もあるそうなので、どの曲を聴くことができるかもぜひ楽しみにしてほしい。

 

 半年の期間を経て、スケールアップし帰ってきた「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~」。限定ライブ、アルバム発売のほか、今秋には早くも新作公演が控えている。これからの『刀ミュ』と、刀剣男士たちの輝きに、まだまだ注目していこう!

 

DATA
◆ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~

公演期間・劇場:
【東京】2016年5月27日(金)~6月12日(日)/AiiA 2.5 Theater Tokyo
【大阪】2016年6月17日(金)~19日(日)/森ノ宮ピロティホール
【京都】2016年6月23日(木)~26日(日)/京都劇場

HP:https://musical-toukenranbu.jp/
Twitter:@musical_touken
#hashtag:#刀ミュ

STAFF:
 原案=「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMMゲームズ/Nitroplus)
 演出=茅野イサム
 脚本=御笠ノ忠次
 振付=本山新之助

CAST:
 三日月宗近=黒羽麻璃央
 小狐丸=北園 涼
 石切丸=崎山つばさ
 岩融=佐伯大地
 今剣=大平峻也
 加州清光=佐藤流司
 武蔵坊弁慶=田中しげ美
 源 義経=荒木健太朗
 源 頼朝=奥野正明
 藤原泰衡=加古臨王
 アンサンブル=市川裕介、伊与田良彦、岩崎大輔、大野涼太、片山浩憲、鹿糠友和、栗原功平、笹原英作、寒川祥吾、鈴木祐大、伊達康浩、那須野智弘、南條良輔、橋渡竜馬、久田悠貴、前堂友昭、村瀬文宣、百瀬、礼、山井克馬

◆1st アルバム「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~」

発売日:8月10日(水)
概要・価格:
初回限定盤A(CD2枚組24曲+ソングトラック1枚) *計CD3枚組/3,800円+税
初回限定盤B(CD2枚組24曲+サウンドトラック1枚) *計CD3枚組/3,800円+税
通常盤(CD2枚組24曲)/3,000円+税

◆ミュージカル『刀剣乱舞』公式ファンサイトプレミアム会員限定LIVE

公演期間:2016年7月16日(土)~18日(月・祝)
劇場:赤坂ACTシアター
CAST:
 三日月宗近=黒羽麻璃央
 小狐丸=北園 涼
 石切丸=崎山つばさ
 岩融=佐伯大地
 今剣=大平峻也
 加州清光=佐藤流司 ほか

◆大千秋楽公演ライブ・ビューイング&DMM.comアーカイブ動画配信実施

概要:全国の映画館におけるライブ・ビューイングと、DMM.comアーカイブ動画配信を実施。
対象公演:2016年6月26日(日)18:00(京都公演大千秋楽)

Ranking

オススメ
あわせて読みたい