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柱たちが集結!“舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆”の見どころを全集中で紹介
2021.08.12 <PASH! PLUS>
PASH! PLUS
2021年8月6日、天王洲 銀河劇場にて、人気漫画『鬼滅の刃』の舞台化第2弾“舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆”のゲネプロ公演が行われた。
舞台「鬼滅の刃」とは、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて一大ブームを引き起こした吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』を舞台化した作品。2020年に初公演が行われ、原作の世界観に寄り添うキャストの演技や演出、音楽が大きな話題となった。そして今年8月、東京・大阪にて待望の新作公演が上演される。
第1弾に引き続き、脚本・演出を務めるのは舞台『K』や舞台『刀剣乱舞』を手掛けた末満健一。音楽を担当するのは、『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stageやハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』を手掛けた和田俊輔。キャストも炭治郎役の小林亮太をはじめ、実力派俳優陣が揃っており、製作陣の本気をひしひしと感じる。
豪華メンバーによって作られた本作は、歌やダンス、戦闘シーンを織り交ぜながら原作にとても忠実に物語が展開していく。
本作は2幕構成で、1幕は那田蜘蛛山、2幕は蝶屋敷が舞台となっている。
物語は、鎹鴉からの伝令を受け、炭治郎(小林亮太)が善逸(植田圭輔)や伊之助(佐藤祐吾)とともに那田蜘蛛山へ向かうシーンから始まる。ここでは、熱気あふれる舞台の様子と見どころを紹介しよう。
まるでキャラクターが生きているかのよう!?魅力を存分に引き出すキャストたち
まず驚かされるのは、キャラクターの完成度の高さ。
見た目はもちろん、声や仕草も各キャラクターの特徴を完璧に捉えていて、一気に物語の世界観に引き込まれる。
“汚い高音”でお馴染みの善逸の叫び声も完全再現!
本作では柱も勢揃いする。柱合裁判の場面では、彼らの全身から放たれる段違いな強さと存在感に圧倒されること間違いなしだ。
舞台ならでは!抑揚のある演出
ステージには、奥が高くなるよう傾斜した坂のセットが組まれていた。これによってアクション性が高まっていることはもちろん、プロジェクションマッピングを組み合わせることによって坂の見え方が自在に変化している点にも注目してほしい。那田蜘蛛山の場面では山の斜面になったり、しのぶが炭治郎に自分の夢を託す場面では屋根になったり。一つの舞台なのにまるで本当に場所が変わっているかのようだ。
また、プロジェクションマッピングが多く使われる一方で、アナログな部分もあり、バランスの取れた演出となっている。ひときわ観客の目を奪ったのが、那田蜘蛛山での鬼との戦闘シーン。「まさかここでこんなにアナログな演出を使うなんて」と驚くこと間違いなしだ。非デジタルだからこそ際立つ鬼の不気味さや恐ろしさを、ぜひ感じてほしい。
舞台を盛り上げる歌にも注目
劇中では、キャラクターが歌うミュージカルのようなシーンがところどころに挟まれている。那田蜘蛛山で行われた伊之助の戦闘シーンでは彼の好戦的な様子を表したロック調の曲、機能回復訓練でのシーンでは蝶屋敷の楽しくにぎやかな様子を表現した曲など、各シーンで使われる音楽もまた、舞台の世界観を深めていた。なかでも注目なのが、和風な曲調のオリジナルメインテーマ。壮大で力強く、それでいて悲壮感があり、舞台上でのパフォーマンスも相まって非常に印象深い一曲となっていた。キャストの歌唱力も圧倒的だ。
『鬼滅の刃』の新たな魅力を発見できる
『鬼滅の刃』のストーリーそのものが持つ力と、キャストの熱や息遣いを感じられる舞台という場の力が交わることで生まれた本作は、原作ファンにも、はじめて2.5次元の舞台を観劇する人にも大満足できる魅力的な作品になっていた。上演時間は約3時間15分(休憩時間を含む)と長時間だが、舞台の世界に没入しているうちにあっという間に終わってしまう。
“舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆”は、2021年8月15日(日)まで天王洲 銀河劇場で公演。その後は、8月20日(金)から22日(日)まで大阪府 梅田芸術劇場 メインホールにて上演、更に8月27日(金)から31日(火)まで東京都 TACHIKAWA STAGE GARDENにて凱旋公演の予定。8月31日(火)の千秋楽公演は、DMM.comでのライブ配信やライブビューイングも実施される。ぜひこの機会に、 “舞台「鬼滅の刃」”の世界を体験してみてはいかがだろうか。
公演概要
舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆
2021年8月7日(土)~15日(日)
東京都 天王洲 銀河劇場
2021年8月20日(金)~22日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2021年8月27日(金)~31日(火)
東京都 TACHIKAWA STAGE GARDEN
舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆 ライブ・ビューイング
2021年8月31日(火)
映画館全国46館で上演
舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆 配信公演
東京公演 2021年8月7日(土)~8月8日(日)
東京凱旋公演(千秋楽) 2021年8月31日(火)
原作:「鬼滅の刃」吾峠呼世晴(集英社 ジャンプコミックス)
脚本・演出:末満健一
音楽:和田俊輔
キャスト
竈門炭治郎:小林亮太
竈門禰豆子:高石あかり
我妻善逸:植田圭輔
嘴平伊之助:佐藤祐吾
冨岡義勇:本田礼生
煉獄杏寿郎:矢崎広
宇髄天元:辻凌志朗
時透無一郎:奥田夢叶
胡蝶しのぶ:門山葉子
甘露寺蜜璃:川崎愛香里
伊黒小芭内:宮本弘佑
不死川実弥:前田隆太朗
悲鳴嶼行冥:チャンヘ
栗花落カナヲ:内田未来
累:阿久津仁愛
産屋敷耀哉:廣瀬智紀
鬼舞辻無惨:佐々木喜英
アンサンブル:掛川僚太、高原華乃、夛田将秀、丹下真寿美、千葉雅大、鳥居留圭、遥りさ、星賢太、本間汐莉、牧浦乙葵
※竈門禰豆子の「禰」はネに爾、鬼舞辻無惨の「辻」は一点しんにょう、高石あかりと高原華乃の「高」ははしごだかが正式表記。
©吾峠呼世晴/集英社 ©舞台「鬼滅の刃」製作委員会
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