映画『聲の形』大ヒット御礼舞台挨拶レポート

2016.10.02 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

入野自由、早見沙織、悠木 碧、小野賢章、石川由依、潘 めぐみ、山田尚子監督がそろって登壇!

 2016年10月1日(土)、新宿ピカデリーにて映画『聲の形』の大ヒット御礼舞台挨拶が行われました。

 MCの呼びかけにより、主人公石田将也を演じた入野自由、ヒロイン西宮硝子役の早見沙織をはじめ、メインキャストを務めた悠木 碧、小野賢章、石川由依、潘 めぐみ、山田尚子監督が登壇。大ヒットを受け、それぞれが公開3週目を迎えた想いをお伝えします!

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――公開3週目を迎えて。
入野:沢山の方から連絡をもらいました。大ヒットの数字とかではなく、いろんな人に届いていることを実感できて、こうして舞台に立ててとてもうれしいです。

早見:公開して3週目にもかかわらずこんなにたくさんの方にお越しいただいて。言葉がなくても伝わったような気持ちでうれしいです、ありがとうございます。

山田監督:久しぶりの友達から連絡をもらったり、遠くまでこの作品が届いていることを実感しています。京都アニメーションにも温かいメッセージがたくさんきていて、感無量です。

――印象的なシーンは?
悠木:家族で観に行きましたが、開始10分で涙が止まらなくなり、終わって劇場を出る頃には頭痛がする位泣きました。そのなかでも(小学生時代の)硝子が砂をかけられるシーンがいちばん泣きました。伝えたいのに伝わらないもどかしさがありました。子供のころが人生でいちばんマウンティングが激しい時期だと思うんですが、皆が子供のころに感じていたものが少しずつ描かれていると思います。永束くんが出てきてくれた時はほっとして、永束くんありがとう、と思いました(笑)。親は親目線で観たらしく、観る世代でこんなにも見方が違うんだということも思いました。観終わったあと、誰かとディスカッションしたくなる、そんな作品です。

小野:やーしょー(将也)と話しているシーンは全部好きなんです。こうやって友達関係って作っていくんだなというのがすごく伝わって。だから僕は最後のトイレでの将也とのシーンがいちばん印象的です。真っ直ぐで、(嫌われるのをおそれずに)恥ずかしがらないで突っ込んでいく永束君だからできたんだと思います。

石川:結弦とおばあちゃんのシーンがすきです。この2人についてはそこまで深く掘り下げて描かれてはいないのですが、西宮家の深いつながりを感じることができました。映画を観終わったあと、しそジュースがいちばんに飲みたくなったくらいです!(笑)。

:わたしは入野家のシーンで、将也が必死でバイトをして貯めたお金を勢いよく燃やしてしまうところはびっくりしました。わたしは母親ではないですが親心をすごく感じましたし、将也もお母さんをとても大切にしているのがとても伝わりました。マリアちゃんもすごくかわいかったです。

――それぞれのお気に入りのシーンを受けて…。
山田監督:(西宮家について)髪の毛の色をすごく大事にしていて、硝子はピンク、おかあさんもピンク、おばあちゃんもうっすらピンクなんです。ゆづるは黒髪だけど、おかあさんと同じ目の色をしています。
 (永束くんについて)永束くんはアニメーター達の愛もすごくて(作画の)取り合いでした(笑)。(そこまで描かなくてもよかった)お腹の揺れ方、手のくぼみがすごくかわいいので、もしもう一度観る時はぜひそこにも注目してください。
 (最後の硝子と植野の「バカ」のやりとり、手話について)じつは植野の手話は間違っていて「ハ、カ」になっちゃっているんです。濁点は手をスライドさせるんですが、それを硝子が教えてあげるんですが結果、植野に「バカ」って言ってしまっているような感じなんです。(観客から驚きの声)手話も、指先まで神経を使って、本で覚えた将也や佐原と違って、結弦は日常の一部で使っているので小学生がヨーヨーをするみたいな、手慣れた感じでやっています。ぜひそこにも注目してみてください。

──最後の挨拶…。
入野:ひとりひとりに届いていることを強く感じます。「伝えたい」という思い、作品のパワーだと思います。丁寧にひとつひとつ積み重ねたシーンがたくさんあるので、強めにアンテナを張ってみてもらえるとさらに楽しめるんじゃないかと思います。この作品がもっと広がって、(皆さんにとって)良い出会いに繋がればうれしいです。

早見:監督が心象風景についてお話されていたのを思い出したんですが、将也の心は沈んでいても周りの風景は雲ひとつない青空や、清みきったきれいな風景で描かれているシーンがあります。たとえ自分がどんよりしていても、じつは周りはそんなことないかもしれない、そんな気づきがありました。皆さんにも劇場を出たあと、そんな風に景色が変わるような気持ちになっていただけたらいいなと思います。

山田監督:心をこめてつくりました。ご覧いただいた方にとって、明日につづく希望の光になってくれればと思います。

 

DATA

■映画『聲の形』の大ヒット御礼舞台挨拶

日程:10月1日(土)18:00~18:30
会場:新宿ピカデリースクリーン1(東京都新宿区新宿3-15-15)
登壇者:入野自由(石田将也役)、早見沙織(西宮硝子役)、悠木碧(西宮結弦役)、小野賢章(永束友宏役)、石川由依(佐原みよこ役)、潘めぐみ(川井みき役)、山田尚子監督

 

■映画『聲の形』

ROADSHOW:9月17日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

STAFF:
原作=『聲の形』大今良時(講談社コミックス刊)
 監督=山田尚子
 脚本=吉田玲子
 キャラクターデザイン=西屋太志
 美術監督=篠原睦雄
 色彩設計=石田奈央美
 設定=秋竹斉一
 撮影監督=髙尾一也
 音響監督=鶴岡陽太
 音楽=牛尾憲輔
 主題歌=aiko『恋をしたのは』
 音楽制作=ポニーキャニオン
 アニメーション制作=京都アニメーション
 製作=映画聲の形製作委員会(京都アニメーション/ポニーキャニオン/ABCアニメーション/クオラス/松竹/講談社)
 配給=松竹

CAST:
 石田将也=入野自由
 西宮硝子=早見沙織
 西宮結絃=悠木 碧
 永束友宏=小野賢章
 植野直花=金子有希
 佐原みよこ=石川由依
 川井みき=潘 めぐみ
 真柴 智=豊永利行
 石田将也(小学生)=松岡茉優

HP:http://koenokatachi-movie.com
Twitter:@koenokatachi_M

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