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『グランブルーファンタジー』の音楽と美術の底力を体感する。すべての騎空士の心に刺さる「GRANBLUE FANTASY ORCHESTRA -SYMPHONY IN BLUE-」レポート

2024.10.05 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

アンコール:定番&人気の音楽をオーケストラサウンドで聞くという贅沢

 星野さんが口にした「アレ」とは、つまりアンコールのこと! 『ロボミ』終了から鳴り止まない拍手を受け、アンコールが開幕! 続けざまに『アウギュステ列島 -白沫の瀑布-』『ローズクイーン』の演奏が始まります。

 毎年夏にはトンチキな海洋生物が登場するアウギュステ列島。しかし、弦楽器をメインとした揺蕩う水のような優雅なメロディは、清らかな水を湛える一流リゾート地そのもの。美しい都市や爽やかな海の風景が映し出されると、会場が臨海都市であることも手伝って、まるでクルーズを楽しんでいるような気持ちにもさせられます。

 マルチバトル「ローズクイーン」戦BGMである『ローズクイーン』は、ユーザーからも人気の一曲。成田さんが参加するオーケストラサウンドは戦いの勇ましさを強調します。そして、ゲストボーカルとしてサプライズ登場となった霜月はるかさんの歌声も印象的。美しいバラの演出に彩られた美声は勇ましい音楽との二面性を生み出し、まるでローズクイーンのミステリアスな魅力を表現しているよう。

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 至福のアンコールはあっという間にラストの時間に。ルシフェルの「問い」から始まったアンコール3曲目『どうして空は蒼いのか』では、ゲストアーティストとしてイーリアンパイプスの髙桑英世さんとティンホイッスルの野口明生さんが参加。原曲でも印象的な音色を残す両楽器は生演奏ではさらに主張を強めます。

 その音色とどこかのどかさも混じる背景に牧歌的な印象を感じる本楽曲。しかし、『どうして空は蒼いのか』シリーズの3部作にて描かれた天司と堕天司、星の民を巡る物語を知っている者には、その場所で起きていた悲劇と彼らの心情を思い起こさせてセンチメンタルな気持ちを抱かせます。

そして、それ以上に脱帽してしまうのは、演奏も壮大になってゆく後半部分。サンダルフォンの苦悩や悲しみを煽りながらも、新たな夢に向かって歩みだす彼のこれからの物語を表現するラストの余韻には思わず聞き入ってしまいます。

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 正真正銘のラストとなる楽曲は本作のメインテーマ! ゲーム中はもちろん、イベントに生配信にと恐らくユーザーが最もよく耳にする機会が多く、この場にいる全員がその魅力を理解している楽曲。それだけに、オーケストラの力を実感できる演目です。

 何かの始まる予感に不安まじりの高揚感を抱くイントロ、冒険心をくすぐるメインパートは豪華なサウンドにより観客の感情を高ぶらせます。そのまま感情を高ぶらせる後半部分を様々なシナリオイベントのビジュアルが彩ると、勇ましいようで物語を振り返る時の寂しさも与えます。始まりのようで終わりにも感じる不思議な音楽がフィナーレを飾ると、10分近く続く拍手と歓声によりオーケストラコンサートは盛況のうちに締めくくられました。

「GRANBLUE FANTASY ORCHESTRA -SYMPHONY IN BLUE-」終演後コメント

指揮者・栗田博文さん

2日間4公演、たくさんの曲数で大変でしたが本当に楽しかったです。
お越しくださった騎空士の皆さんに楽しんで頂けていれば嬉しいです!!

グランブルーファンタジー コンポーザー・成田勤さん

「GRANBLUE FANTASY ORCHESTRA -SYMPHONY IN BLUE-」へお越しの皆様、本当にありがとうございました!
楽しんで頂けましたでしょうか。
まさに10周年にふさわしいコンサートになったのではないかと思います!
こうしてコンサートが開催できたのも、ひとえに皆さまのお陰だと思います。
本当に感謝しております。
これからもグラブルとその音楽を、どうぞ宜しくお願いいたします!

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『グランブルーファンタジー』公式サイト
『グランブルーファンタジー』公式X(旧Twitter)
(C) Cygames, Inc.

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